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流れ星TOP 2006/7/3 第36号
天にかかる大きな川 天の川
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第36号 2006年7月3日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


今年もあっという間に7月となり、残りが半分となりました。
そして、今週金曜日は七夕ですね。

ただ、日本はまだ梅雨の最中なので、
七夕の時期は天気があまり期待できないのが残念なところです。

これは、もともと旧暦の7月7日(現在の8月上旬ごろ)を、
1873年(明治6年)に改暦した後、
そのまま新暦の7月7日にあてはめてしまったことによります。

なので、地域によっては7月7日ではなく、
ひと月遅れの8月7日(仙台が有名です)や、
旧暦の7月7日に七夕のお祝いを行なうところもあるようです。


そういえば、私が通っていた小学校では、
この時期に七夕集会というものがありましたね。

短冊にお願い事を書いて、
笹の葉っぱにつけたことは憶えていますけど、
そのほかに何をやったのかは憶えてません。

それ以上に、お願い事に何を書いたかなんて、
全く憶えてませんね。。。(遠い目)


7月7日21時ごろの織姫と彦星の様子はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060703.html#01

「七夕特集」はコチラ
http://www.astroarts.co.jp/special/tanabata2006/index-j.shtml

「七夕の民俗と星」について詳しいことはコチラ
http://astro.ysc.go.jp/izumo/tanabata.html


それでは、今週もよろしくお願いします。



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 ☆今週の話題
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 ☆1.天にかかる大きな川 天の川

 ☆2.金星によるレグルス食(1959年7月7日)

 ☆3.編集後記



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 ☆1.天にかかる大きな川 天の川
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「ではみなさんは、そういうふうに川だと言われたり、
 乳の流れたあとだと言われたりしていた、
 このぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか」

これは、宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」の冒頭で、
先生が、星座図を使いながら、生徒たちに問いかける場面です。

皆さんなら、なんと答えますか?

「このぼんやりと白い銀河を大きないい望遠鏡で見ますと、
 もうたくさんの小さな星に見えるのです。ジョバンニさんそうでしょう」

本当は答えが分かっているのに、
なんだか自信がもてなくて答えることが出来ないジョバンニに対して、
先生はこう言います。


皆さんも、天の川が沢山の星の集まりであることは
もちろんご存知ですよね。

ですけど、天の川が星の集まりであることを確認したのは、
ガリレオ・ガリレイが初めてだというのですから、
実は、そんなに昔のことではないのですね。


天の川、つまり天の川銀河は約2000億の恒星からなっています。
そのうちの1つが太陽というわけです。

夏に天の川が良く見えると言われているのは、
天の川銀河の中心方面が、ちょうどさそり座・いて座付近にあたるためです。

天の川銀河を凸レンズとすると、
凸レンズの端から、中心のレンズの厚い部分を見ている感じです。


とはいっても、天の川を見るためには、
5〜6等星が見える暗い空でなければダメで、
おそらく、読者の皆さんがお住まいの地域のほとんどで、
天の川を見ることは難しいのではないでしょうか。

現在の日本では、天の川を見たことがないというお子さんも
決して少なくないということもまた現実なのでしょう。

逆に言えば、自分の家の庭から天の川が見える方は、
本当にうらやましい環境に違いありません。


七夕は、天の川と2つの1等星をモチーフにした伝説ですよね。
1〜3世紀ごろの中国でつくられた物語だといわれていますけど、
昔の人はなかなかうまい見立て方をしたものです。


ベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)と一緒に
「夏の大三角」をかたちづくるのがデネブ(はくちょう座1等星)です。
そのデネブは、天の川の真ん中で輝いていますから、
見方によっては天の川に流されているようにも見えます。

これからすると、
デネブを桃太郎に見立ててみるのも面白いかもしれませんね。


(参照:宮沢賢治 銀河鉄道の夜 角川文庫)


さそり座からはくちょう座にかけての天の川の様子です
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060703.html#02

こちらのサイトで天の川のパノラマ写真などを掲載しています。
天の川が「銀河」であることがよく分かります。
http://www.ne.jp/asahi/stellar/scenes/milky.html

現在、池袋サンシャインのプラネタリウム「満天」で、
「銀河鉄道の夜」を上映中です(〜9月10日)。
http://konicaminolta.jp/about/manten/



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 ☆2.金星によるレグルス食(1959年7月7日)
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47年前の1959年、
ちょうど7月7日の七夕の日に、
金星が、しし座の1等星レグルスを隠すという珍しい現象がありました。

日本では日が沈んだ後での現象だったため、
残念ながら観測することは出来なかったのですけど、
南半球の一部では、昼間に観測することが出来ました。

(ちなみに、仮に日本において時間的に観測することができたとしても、
 緯度の関係で、金星とレグルスはかすめるほどの超接近はするものの、
 食にはなりませんでした。)

こちらが南アフリカのケープタウンでの様子となります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060703.html#03


一見すると、金星を下弦前の月と間違えそうになりますね。

この時の金星の視直径が約28秒角ほど。
ケープタウンでは、レグルスは約14分間、金星に隠れていました。

惑星による恒星食は珍しいこともあり、
じっくりと観察してみたい、なかなかスリリングな天文現象の1つです。



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 ☆3.編集後記
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【ルーパゥシー&ハバネロ日誌】
先週29日の木曜日、
梅雨の合間の貴重な晴れ間を利用して、
ルーパゥシーの鉢替えと、ハバネロ2号の間引きを行ないました。

植え替えの直後、
ちょっとルーちゃんの元気がなくなってしまったのですけど、
植物用アンプルを与えて、こまめに励ましの声をかけたところ(笑)、
なんとか大丈夫のようです。
でも、以前のような葉の張りがないのがまだ少し心配。。。
http://nagarebosi-kirari.com/cp-bin/blog/index.php?day=20060702

一方、ハバネロ2号たちは、元気な4本を残して、間引きしました。
もともとの鉢に2本、ルーちゃんがいた蜂に1本、
そして、ハバネロ1号の隣に1本。
http://nagarebosi-kirari.com/cp-bin/blog/index.php?day=20060629

ハバネロ1号の実はどんどん大きくなっているのですけど、
後につづいてほしい花がなかなか咲きません。
もしかすると、この実がハバネロ1号からの最後の贈り物になるかも。。。?


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html





リースのまるい輪のかたちは
くり返される いのちの輝きのしるし。
決して つきることのない生命力への賛歌。。。




かに座生まれ(6/22〜7/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年7月7日夜21時ごろの東の空です。
うっすらと白い雲のような筋が天の川です。
しかし。。。
実は、この日は月齢12の月が輝いていて、
空の暗い場所でも天の川は見えづらいでしょう。
(上の図では月の光を取り除いてます。)





リースのまるい輪のかたちは
くり返される いのちの輝きのしるし。
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2006年7月5日夜21時ごろ、東〜南にかけての空。
ご覧のように月が出ていますので、
天の川の光も弱まってしまっています。
(この図についても、月明かりを取り除いています。)

さそり座といて座付近が、
特に天の川が濃いことが分かると思います。

ちょうど、天の川の銀河の中心方面を見ていることになります。





リースのまるい輪のかたちは
くり返される いのちの輝きのしるし。
決して つきることのない生命力への賛歌。。。




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南アフリカのケープタウン(東経18度24分 南緯33度54分)
1959年7月7日16時20分ごろ(現地時間。以下同様)
南半球のため、季節は冬。
太陽は北側を移動していきます。
少し分かりづらいですけど、
ちょうど北の空に緑十字で囲んでいる星が金星です。


16時24分
レグルス(しし座1等星)の潜入

下弦の月のように見えますけど、金星です(笑)。
金星の視直径は約28秒角。


16時38分
レグルスの出現





リースのまるい輪のかたちは
くり返される いのちの輝きのしるし。
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