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流れ星TOP 2023/2/6 第902号
“志を継ぐ”コロンビア事故を乗り越えて
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第902号 2023年2月6日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





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 ★今週の話題

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 ★1.月がレグルス(6日)、スピカ(12日未明)を巡る


 ★2.志を継ぐ コロンビア空中分解事故を乗り越えて


 ★3.編集後記





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 ★1.月がレグルス(6日)、スピカ(12日未明)を巡る

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本日6日は満月です。


ただし。


満月なのは未明3時半ごろなので、
今夜の月は、よく見ると、
ほんの少し東側が欠けています。


まあ、でも満月に見えるでしょう。


月は今週、
春の黄道星座、
しし座、おとめ座を移動していきます。


本日6日は、
しし座1等星レグルスと並びます。


週末12日未明には、
おとめ座1等星スピカへ。


春の星座たちが
出番待ちをし始めました。



6日のほぼ満月とレグルス、
12日未明の月とスピカの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20230206.html#01







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 ★2.志を継ぐ コロンビア空中分解事故を乗り越えて

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NASAのスペースシャトル「コロンビア」は、
宇宙へ飛んだ最初のスペースシャトルとして、
1981年4月12日から運用を開始しました。


1994年7月のミッションでは、
日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんが搭乗したことも
記憶に残るところです。



そして。


20年前の2003年2月1日。

28回目のミッションを終えたコロンビアは、
地球へ帰還する“はず”でした。


大気圏に再突入したコロンビアと突然、交信が途絶えます。


テキサス州上空でコロンビアは空中分解したのです。


この事故で宇宙飛行士7名全員が死亡しました。



事故の原因は、シャトル打ち上げの際に、
外部燃料タンクの発泡断熱材が
空気の力によって剥がれ落ち、
手提げ鞄ほどの大きさの破片が
左主翼の前縁を直撃し、耐熱パネルを破損、
大気圏再突入の際に生じる高温から機体を守る
耐熱システムが機能しなかったことでした。


事故後、日本人宇宙飛行士の若田光一さんは、
回収されたコロンビアの操縦室に残された遺品の整理を
同僚の宇宙飛行士と行ないました。


のちに若田さんはテレビ番組の取材で
当時のことを次のように振り返っています。


「本当に黒コゲになったヘルメットとか、
 僕の同僚の体があったのかなとか。
 一緒の訓練をしてきた仲間が7人同時に命を落とすという
 経験をこれまでなかったことだったんで
 やはり宇宙に対する恐怖というのは、
 どんどん強く深まっていくというか」


思い悩む若田さんに1つの仕事が与えられました。


事故の原因となったシャトルの外壁の破損を
事前に宇宙でチェックする装置の開発に
参加することになったのです。


この開発に携わる中での心境を
若田さんはこう語っています。


「それ(恐怖)を克服するために
 やっぱり彼らの志を継いで自分ができること、
 安全に宇宙に行くためにできることは
 何かというのを考えながらやりましたし、
 私たちが宇宙に行くことによって、
 リスクがあっても行くことによって得られるものというのは、
 やはりリスク以上のものがある」



スペースシャトルのミッションは、
コロンビア事故から2年半後の2005年7月26日、
「ディスカバリー」の打ち上げから再開されました。
(日本人宇宙飛行士の野口聡一さんも参加)


このミッションのメインは、
新しい検査と修理技術を含む
「シャトル飛行安全技術」の
評価とテストでした。


検査には、
ロボットアームを15m延長して取り付けた
センサ付き検査用延長ブーム(OBSS)が
使われました。


OBSSには、
シャトルの熱防護システムに問題がないか
チェックするためのカメラとレーザセンサが
取り付けられています。


OBSSのおかげもあり、
2011年7月のスペースシャトル最終ミッションまで
大きな事故が起こることはありませんでした。



このOBSSの開発に携わった若田さんは現在、
ISSミッションに参加中です。






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 ★3.編集後記

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立春をすぎ、暦の上では春。


街を歩いていたら、
白梅が咲いていました。



それでは、また来週にお会いしましょう。




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2023年2月6日22時ごろの東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢15.7)



ほぼ満月とレグルス
(視野円7度)










2023年2月12日未明2時ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢20.8)



月とスピカ
(視野円7度)








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