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流れ星TOP 2025/2/17 第1008号
灼熱のヴィーナス 金星の大気
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第1008号 2025年2月17日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





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 ★今週の話題

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 ★1.月がスピカ(18日未明)、アンタレス(22日早朝)と並ぶ


 ★2.灼熱のヴィーナス 金星の素顔 大気について


 ★3.編集後記





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 ★1.月がスピカ(18日未明)、アンタレス(22日早朝)と並ぶ

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月は今週、
晩春から夏の黄道星座、
おとめ座、てんびん座、
さそり座を移動していきます。


18日未明には、
おとめ座で
1等星スピカと並びます。


22日早朝には、
下弦の半月の姿で、
夏の代表さそり座で、
1等星アンタレスと並びます。


寒い日が続いていますけど、
2月も後半。


春の気配を感じつつ、
既に夏の姿も見えて始めています。



18日未明の月とスピカ、
22日早朝の半月とアンタレスの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20250217.html#01







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 ★2.灼熱のヴィーナス 金星の素顔 大気について

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現在、宵の明星として、
ヴィーナスのように美しく輝く金星。


その素顔を少しだけご紹介しましょう。


今回は大気について。


金星は、
その大きさと密度が地球と非常に良く似ています。


   ★赤道半径    ★平均密度
金星  6052km   5.24
地球  6378km   5.52


なので、かつては、
金星と地球は「兄弟星」と
呼ばれていたこともあったわけですけど。。。


金星は、地球とは似ても似つかない別世界。


金星の最大の特徴は、
高温高圧、まさに灼熱地獄。


表面温度は平均で約460度、
最高で500度ほどにもなります。


太陽にいちばん近い水星よりも
表面温度が高いんです。


また、気圧は、なんと90気圧にもなります。
(90気圧は海面下1kmの水圧に相当。)


この高温高圧では鉛も溶けるほどです。


それでは、
なぜ金星はこれほどまでに
高温なのでしょうか?


その一番の理由は、
二酸化炭素による強烈な温室効果です


金星の大気の、
実に約97%が二酸化炭素。


それでは、
なぜ、こんなにも二酸化炭素が
多くなってしまったのでしょうか?


原始の金星の大気は、
二酸化炭素、窒素、塩素、硫黄などが主な成分で、
これは、同時期の地球の大気も
同じだったと考えられています。


その後、地球よりも太陽に近いことなどが原因で、
大気の温度が上昇していくと同時に
水蒸気は酸素と水素に分解されます。


水素は軽いためそのまま宇宙へと自然放出され、
酸素は地表の物質と結びつき
酸化物として取り込まれることになります。


居残ってしまったのが二酸化炭素。


残った二酸化炭素は
自らによってさらに温室効果を高め、
結果として、気温500度・90気圧という
高温高圧の環境へ。。。


一方、地球は、水蒸気が雨となって海となり、
その海に二酸化炭素が溶け込み、
炭素化合物として定着、
その後、微生物の力で、
さらに二酸化炭素の吸収・固定が進んだ結果、
金星のような状況にはなりませんでした。


ということは、
生命が誕生したかどうかも、
金星と地球の状況を分けた
重要なカギだとも考えられます。


また、金星全体は、
濃硫酸の厚い雲に覆われています。


その厚さは数kmにも及ぶため、
地球から金星の表面を観ることは出来ません。



ところが。。。


過酷な金星の様子の一方で、
こんな話もあります。


実は、高度約50〜65km付近では、
気圧と温度が地球と
ほとんど同じであることが分かっていまして、
太陽系の中では、
いちばん地球と似ている環境であることから、
超将来的には、
金星の大気のこの層部分に
植民を行なおうという考えもあるようです。


とはいえ、現状では、
金星への植民よりも
火星への植民の方が
まだ現実味がありそうです。






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 ★3.編集後記

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鎌倉に行ってきました。

大仏より長谷寺の方が好みです。



それでは、また来週にお会いしましょう。




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2025年2月18日未明1時ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢19.1)



月とスピカ
(視野円7度)











2025年2月18日未明1時ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢23.3)



月とアンタレス
(視野円10度)










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