アクセス解析
流れ星TOP 2006/1/9 第11号
今年の干支 おおいぬ座 こいぬ座
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜
 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第11号 2006年1月9日発行
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


それにしても、寒いですね。
というか、寒すぎです。

この寒波の影響で、
野菜、特にキャベツレタスとか葉っぱモノがとにかく高い!
白菜も高ぇし。。。うー。


今週は気温が平年並みに戻るらしいですけど、
どうなんでしょう。


さてさて。
もうすっかり正月気分も払拭され、
気が付けば、今日は成人の日。


私が成人の日を迎えたのは12年前(泣)。

大学に通うため既に現在の川口市に移っていたこともあり、
成人式に出席するためだけに
わざわざ実家の群馬県伊勢崎市に戻るつもりもなく。。。



それでは、今週もよろしくお願いします。。。




★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆今週の話題
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ☆1.今年の干支「戌」 その1 おおいぬ座

 ☆2.今年の干支「戌」 その2 こいぬ座

 ☆3.編集後記




★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆1.今年の干支「戌」 その1 おおいぬ座
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
今年の干支は「戌(いぬ)」ですね。

皆さん、もちろんご存知のことと思います。


そんな「戌年」にちなんで、
冬の夜空で輝く2匹の犬を改めてご紹介しましょうか。



まずは「おおいぬ座」です。

おおいぬ座の1等星「シリウス」については、第6号でご紹介しましたね。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051205.html


おおいぬ座そのものも、シリウスを頼りにすれば、
犬っぽい形が比較的みつやすい星座となっています。
(この時期の位置については「こいぬ座」と一緒に後でご紹介します。)


さて、ここで。

シリウスについて、第6号でご紹介できなかったことを
少し補足しましょう。


シリウスは、全天一明るいことから
ギリシャ語で「焼き焦がすもの」という意味がありまして、
その存在は、古代エジプトでも重要なものでした。


なぜ古代エジプトで重要な存在だったかというと、
このシリウスが日の出直前に昇る時期に
ナイル川が増水、氾濫することを知らせてくれたからです。


ナイル川の氾濫は、当然、相応の被害をもたらしましたが、
それと同時に、上流から肥沃な土を運んできてくれることから、
農業的観点からも重要なことだったわけです。


また、この天空一明るいシリウスが日の出直前に現れる日を
当時のエジプト暦の元旦としていたことからも、
古代エジプトではシリウスを非常に重要視していたことが分かります。

というわけで、
ここで、ちょっとタイムスリップして、
古代エジプト(紀元前4000年)では、
いつごろ、シリウスが日の出直前に現れるのか見てみることにしましょう。

http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060109.html#20060109-01


あー、なるほど、季節的には夏なんですねー。

当時のエジプトでも夏の時期は台風などの大雨で
ナイル川が増水していたんでしょうか。


ところで。
紀元前4000年ごろのおおいぬ座と現在のおおいぬ座では
形が少し違っていると言ったら信じますか?

実は。。。


紀元前4000年ごろのおおいぬ座は、
現在よりも顔が短いんです。

???

マジですか!?

では、見比べてみましょうか。

http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060109.html#20060109-02


どういうことかと言いますと。。。

動かないと思われがちな恒星も少〜しずつではありますが、
それぞれ固有運動によって動いています。

「少〜しずつ」とはいっても、
数千年という年月ではあなどれません。

特に、シリウスは第6号でもお話ししましたけど、
地球から8.6光年と、かなり近い距離にあるために、
その動きも、地球からは大きな動きとして見えるわけです。


ちなみに。

おおいぬ座は、ギリシャ神話には、
オリオンが可愛がっていた猟犬だとか、
冥界の番犬ケルベロスだとか、いくつか話があるんですけど、
その中から、こいぬ座とともに出てくるお話を、
次の「こいぬ座」の項でご紹介します。




★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆2.今年の干支「戌」 その2 こいぬ座
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
はいはい、次は「こいぬ座」です。


こいぬ座そのものは、地味な星座ですよね。

なんといっても、主な星が2つしかない!

なので、「こいぬ」とはいっても、
星座線だけでは、とてもこいぬに見えません。爆!


ただ、星座は地味とはいっても、
「プロキオン」という1等星をしっかり保有しています。

プロキオンの意味は「犬の前に」。

つまり、おおいぬ座のシリウスよりも早く東の空から昇ってくるので、
そのように命名されたわけです。


また、なんといっても
・プロキオン(こいぬ座)
・シリウス(おおいぬ座)
・ベテルギウス(オリオン座)
の3つが形作る「逆正三角形」は「冬の大三角形」として、
星に興味がなくても、
ふと空を見上げれば、その美しい三角形にウットリしてまうほどです。

http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060109.html#20060109-03


ちなみに、
「こいぬ」は「仔犬」ではなくて「小犬」の意味で、
犬種として「小さい犬」ということですので、念のため。



さてさて。
ここで、こいぬ座とおおいぬ座が出てくるギリシャ神話をご紹介しましょう。
(「まんが日本昔ばなし」の常田富士男風で。)



むか〜し、むかしのことじゃぁ。

ギリシャのクレタ島にアクタイオンという狩人がおったそうなぁ。

アクタイオンはメランポスという頭のいい猟犬を飼っておったが、
ある日、オリオンからレラプスという猟犬を
預かることになったそうじゃぁ。

アクタイオンが、その2匹を連れて狩りに出た時のことじゃったぁ。

森の中を分け入っていくと、
月の女神アルテミスが妖精たちと一緒に水浴びをしているところに
遭遇してしまったそうなぁ。

アクタイオンが、
アルテミスのあまりの美しさに思わず見とれてしまっている、
まさにその時じゃったぁ。

アルテミスがアクタイオンの姿に気が付いてしまったのじゃぁ。

自らの裸を覗かれてしまったアルテミスは、
その怒りにまかせて、
罰としてアクタイオンを鹿に変えてしまったのだそうなぁ。

すると、
なんということじゃぁ、
メランポスとレラプスの猟犬たちは、
その鹿を獲物と間違えて、噛み殺してしまったというのじゃぁ。

こうして、
何も知らずに主人のアクタイオンを噛み殺してしまった
メランポス(こいぬ座)とレラプス(おおいぬ座)を
哀れに思った大神ゼウスが、
2匹の猟犬を天空に上げて、星座にしたそうなぁ。

めでたし、めでたしぃ。。。


???




★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆3.編集後記
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
一昨日7日の土曜日夕方。


月齢7.2の上弦の月が美しかったので、
手持ちの12倍ズームデジカメで少し撮影してみました。

http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060109.html#20060109-04


確かに、tele側いっぱいでも焦点距離的にはちょっと満足できませんが、
意外と、海や大きめのクレータなどがしっかり写っていませんか。

しかも、シャッタースピードもギリギリ手持ちでOKなくらいですので、
お手元に12倍ズームをお持ちの方は、
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。


なお、この焦点距離をいかすのであれば、
昇りはじめや沈む前の月を地上の風景を一緒に写すといい感じかもです。

http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060109.html#20060109-05


これは、だいぶ以前に同じデジカメで撮ったものですけど、
枝越しに昇る満月がちょっと気に入っています。


次回は、干支と星座について、ちょっとお話しする予定です。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



やぎ座生まれ(12/22〜1/19)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?
上に戻る


日時:紀元前4000年7月15日 4時20分
場所:エジプト カイロ(北緯30度6分 東経31度18分)
以下、20分ごとのイメージとなります。

日時は、現在のカイロの現地時間で表しています。

当時のエジプト暦では、
この時期を1年の元日としていました。

東南東の低いところに
緑の十字で囲んである星がシリウスです。



同日 4時40分



同日 5時00分


やぎ座生まれ(12/22〜1/19)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?
上に戻る


紀元前4000年ごろの「おおいぬ座」

だいぶ小顔な犬ですね。



現在(西暦2006年)の「おおいぬ座」

いかがですか?

犬の鼻にあたるシリウスの位置が
だいぶ違うことがお分かりいただけると思います。

6000年という時間の長さを感じてしまいます。

それでは、さらに時間を4000年進めてみましょうか。



西暦6000年ごろの「おおいぬ座」

シリウスがもっと動いて、
顔がかな〜り細長くなってしまいましたぁ。

それにしても、西暦6000年かぁ。
地球と人類は一体どうになってるんでしょうか。。。



やぎ座生まれ(12/22〜1/19)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?
上に戻る


2006年1月9日夜20時の南東の空です。

おおいぬ座が、ちょうど昇りきったところですね。



同日2006年1月9日夜22時の南の空。

こいぬ座のプロキオン
おおいぬ座のシリウス
オリオン座のベテルギウス(右肩の赤い星)
を結んでみて下さい。

キレイな逆三角形となります。



やぎ座生まれ(12/22〜1/19)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?
上に戻る


2006年1月7日
17時01分
自宅マンションベランダにて手持ち撮影

パナソニック DMC−FZ2

露出時間 1/250
撮像感度 50
絞り F2.8
焦点距離 420mm(35mm版換算)



ちなみに、パナソニックのFZ2は、
最新型のFZ5の2代前の機種で
画素数は200万画素です(!!)

500万画素がスタンダードになった現在では、
非力も非力ですが、
「それでもこんなくらいは大丈夫」という例でご覧ください。



やぎ座生まれ(12/22〜1/19)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?
上に戻る


「侘び寂び」

2004年10月28日
17時23分

パナソニック DMC−FZ2

露出時間 1/500
撮像感度 400
絞り F2.8
焦点距離 420mm(35mm版換算)




友だちの誕生日プレゼント、どうしようかな。。。
あ、クリエイト・ア・ブックにしよう!
上に戻る
このページの星図、シミュレーション図は、
株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています。

Copyright (C) 2005~ nagarebosi. All Rights Reserved.