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流れ星TOP 2006/3/6 第19号
黄道12星座と黄道13星座 1
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第19号 2006年3月6日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


この前、迷った末に冷たい雨の中、
ちょっと遅ればせながら
「THE 有頂天ホテル」を観てまいりました。

三谷幸喜流の、ソツのないコメディでした。
「途中で飽きるかな」とも思いましたけど、
意外と最後までダレることもなく細かく楽しめました。

私としては、作品の良し悪し以上に、
三谷作品に欠かせない西村雅彦が出演していないことのほうが
気になってしまいました。。。

もともとは役所広司の役を西村雅彦で考えてたけど、
西村雅彦だと、生瀬勝久と微妙にキャラがかぶってしまうから、
キャラ分けを明確にするため役所広司にしたのかなぁ、とか。

「THE 有頂天ホテル」の公式サイトはコチラ
http://www.uchoten.com/


それでは、今週もよろしくお願いしまぁす☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.黄道12星座と黄道13星座って何が違うの? その1の1

 ☆2.黄道12星座と黄道13星座って何が違うの? その1の2

 ☆3.月と土星が仲良く並ぶ(10日深夜)

 ☆4.編集後記



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 ☆1.黄道12星座と黄道13星座って何が違うの? その1の1
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朝のテレビ番組でやっている星座占いも、
その結果を見てから数分後には
忘れてしまうのは私だけではないはず。。。

朝のテレビ番組だと普通、
「黄道12星座」を使ってますけど、
雑誌とかで「黄道13星座」を使うバージョンが出てきたのって、
まだ最近って言ってしまえば、最近ですよね?

少なくても、
私が小学生だった20年前には聞いたことなかったですよ。


ところで、「なんで、へびつかい座が増えたの?」って
ちょっと不思議じゃないですか?


ということで、
ちょうど今月3月には「春分の日」もあるので
今回と次回は「黄道12星座」と「黄道13星座」について
ちょっとお話ししてみましょう。



さてさて。
そもそも「黄道星座」って何なんでしょう?

「黄道星座」とは「太陽の通り道にある星座」のこと。
要は、それが「12個なのか13個なのか」という話なんですけど。。。


いずれにしても、
「黄道星座」で重要になってくるのが「春分点」です。

春分点とは、「太陽が天の赤道を南から北に横切る点」のことです。

太陽の通り道を「黄道」といっていますけど、
要するに、天の赤道と黄道とは2箇所で交わっていて、
その交わり点が
それぞれ春分点と秋分点ということになります。

今月21日の「春分の日」とは、
太陽がこの春分点を通過する日のことを言うわけです。
(ちなみに、閏年には春分の日は3月20日になります。)


黄道・天の赤道・春分点についてはコチラの図をご覧ください☆彡
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html#01



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 ☆2.黄道12星座と黄道13星座って何が違うの? その1の2
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でもって、ここからが本題。。。


いまから、2000年ほど前になりますけど、
その春分点は「おひつじ座」にありました。

当時の天文学者ヒッパルコスは、
その春分点のある「おひつじ座」を黄道12星座のはじまりとしました。

そして、同じころ、その春分点を基準として、
東西方向に30度ずつ合計12宮(きゅう)に分けて、
太陽や惑星のだいたいの位置目安にすることにしたのです。

それが黄道12宮です(「黄道12星座」とは異なります)。

白羊(はくよう)宮   0度
金牛(きんぎゅう)宮 30度
双児(そうじ)宮   60度
巨蟹(きょかい)宮  90度
獅子(しし)宮   120度
処女(しょじょ)宮 150度
天秤(てんびん)宮 180度
天蠍(てんかつ)宮 210度
人馬(じんば)宮  240度
磨羯(まかつ)宮  270度
宝瓶(ほうへい)宮 300度
双魚(そうぎょ)宮 330度

なお、2000年前の当時は、
各宮と、それに対応する12星座、
例えば「白羊宮はおひつじ座」のように一致していたのですけど、
歳差の関係で、
「白羊宮はうお座に」というふうに
12宮と、実際の12星座の位置とは1つずつズレてしまっています。

また、そのことは同時に、
春分点そのものが、「おひつじ座」から
現在は「うお座」に移ってしまっていることを意味しています。

そのため、おひつじ座は、
黄道12星座占い(トロピカル方式)では
3月21日から4月19日ですけど、
現在では、「太陽が実際におひつじ座を通過する」のは、
4月20日ごろから5月15日ごろとなり、
約1ヶ月ほどズレていることになります。


分かりにくいので、ちょっと補足しましょう。

まず、「黄道12宮」は、
春分点を0として、それぞれの宮を30度ずつかっきり分ける
「人工的なモノ(≒想像上のモノ)」です。

それを、実際の黄道上の12星座にあてはめたわけですけど、
それらの12星座は、もちろんかっきり30度ずつ存在しないため、
2000年前の当時も、
星座によっては、宮と星座の位置的なズレは当然ありました。

なので、黄道12星座占いで使用する運行日と、
実際の太陽通過日は、「そもそも異なっていた」場合と、
「ながい時間によって異なってきてしまった」場合とがあって、
結果的に現在では「異なってしまっている」といえます。

(占い的にそれが良いのかどうかは私には分かりません。。。)

ということは、正確には、12星座占いの場合は、
「黄道12星座占い」という言い方ではなく
「黄道12宮占い」としたほうが良いのかもしれませんね。


そしてそして。。。
その位置的なズレを補正しようというか、
積極的に取り込もうとしたのが「黄道13星座」なのです。

次回に続く。。。


(なお、歳差の詳細についてはコチラをご覧ください。
 http://star.gs/html/saisa.htm



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 ☆3.月と土星が仲良く並ぶ(10日深夜)
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10日の深夜〜11日未明にかけて、
西の空で、
月齢10.6の月と土星が並ぶ様子をご覧いただけます。

いちばん近づくのは、11日の2時45分ごろとなり、
その時は、4度弱まで近づきます。


ただ、そんな時間まで起きている必要はなくて、
また、3時ごろでは、
月も土星も西に傾きすぎてしまって、
あまり良い眺めではなくなってしまいます。

なので、
それよりも、10日の夜うちに、
月と土星に加えて、ふたご座のカストルとポルックスも
一緒に見てしまうのが良いですね。


広がりのだいたい目安としては、
右腕を伸ばして、
手のひらを目一杯広げたときに、
親指の先に土星が来るようにすると、
小指の先にカストルが来るような感じでしょうか。


11日0時ごろの様子を載せておきますので参考にしてください☆彡
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html#02



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 ☆4.編集後記
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ゆうべ、先日買ったCanonのS2ISで
月、すばる、火星が並んだ様子を撮影してみました。

近所の、光害(ひかりがい)バリバリの広場での撮影ですので、
作品的には全くダメです!(キッパリ)
どんな風に写るのか興味のある人は覗いてみて下さい。。。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html#03


目下、梅と月を題材にした写真を計画中です。

それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html



うお座生まれ(2/19〜3/20)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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真ん中の赤い線が「天の赤道」、
黄色の曲線が「黄道(太陽の通り道)」となります。

緑色の枠は、各星座の領域を示しています。

太陽は、この黄道を
右から左に移動していきます。

うお座とおとめ座で、
天の赤道と黄道が交わっていますよね。

それが、
春分点(太陽が天の赤道を南から北に横切る場所)
秋分点(太陽が天の赤道を北から南に横切る場所)
となります。

2000年ほど前では、
その春分点がおひつじ座にあったわけです。

よく見ると、
黄道は、さそり座では少ししか通過していないことに気が付きます。
これが、次回お話しする「黄道13星座」のカギです。



うお座生まれ(2/19〜3/20)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年3月11日0時ごろ(3月10日の深夜)の西の空。

ふたご座が地上に降り立とうとしているかのようです。


土星、月齢10.6の月、
そして、ふたご座のポルックスとカストルが
同じ方向に見えています。


視野円は7度。
7倍くらいの双眼鏡があると、
こんな感じに見えます。



うお座生まれ(2/19〜3/20)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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カメラ:Canon PowerShot S2IS
撮影日時:2006年3月5日19時20分
撮影方法:固定(赤道儀なし)
露出時間:8秒
絞り:F3.5
CCD感度:ISO200
焦点距離:16mm(35mm換算で約90mm)
補足:画像処理にて明るさのみ調整

前回のシミュレーションと見比べてみて下さい。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060227.html#03

右下のビカビカが月です。
そのちょっと上にすばるが確認できます。
なんとか、ヒヤデス星団の並びも確認できますね。

露出8秒ですけど、
星は既に流れてしまっています。
よく見ると、月のゴーストも写ってます。

S2ISは、マニュアルで最長15秒まで露出できますけど、
近所の広場では、そもそも空が明るいのと、
まわりのマンションの明かりが直撃しているため、
ISO400で絞り開放で15秒開けると、
画面がすっとびます(笑)。

でも、夜空の状態が良くて、
赤道儀にて追尾できれば、
15秒露出させると、
けっこう写りそうな気もしてきます。
(ワイド側目一杯でも、15秒開けると星が流れます。)

あとは、画像処理にて適切なノイズ除去が出来れば、
意外と手軽に面白く使えるかもしれませんね。



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