アクセス解析
流れ星TOP 2006/8/21 第43号
ヴィーナスとサターンが超大接近!
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第43号 2006年8月21日発行
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


太陽系が揺れています。
なんのこっちゃ??

正確には、揺れているのは、
太陽系ではなく、太陽系における「惑星の数」。

チェコのプラハで現在行なわれている国際天文学連合総会で、
「惑星の定義」について原案が提示され、その原案でいくと、
太陽系の惑星が現在の9個から12個に増えることになるというもの。

最終案が24日に再提示され、その日のうちに決議されます。

この結果如何によっては、
長い間親しまれてきた「水金地火木土天海冥(冥海)」という語呂が
変わるかもしれません。

いちばん困るのは、
惑星をつかった占い師だったりして。。。


それでは、今週もよろしくお願いします。



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆今週の話題
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ☆1.水星・金星・土星が集結

 ☆2.金星と土星が27日朝に超大接近!

 ☆3.ボイジャー2号のながい旅

 ☆4.編集後記



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆1.水星・金星・土星が集結
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
そんなホットな話題を抱えた惑星たちですけど、
近ごろでは、金星が「明けの明星」として、
その眩しすぎる輝きを明け方の東の空で披露してくれています。

そして、その金星の周辺に、水星と土星が加わり、
さらに、明日、明後日には、新月前の細い月も仲間に入って、
ちょっとしたパーティとなっています。

ただ、水星は日の出直前にならないと昇ってきてくれないし、
0.5等の土星は薄明の中ではちょっと見つけにくいかもしれません。

22日〜24日の3日間における明け方の様子です。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060821.html#01



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆2.金星と土星が27日朝に超大接近!
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
そんな3惑星のパーティをつぶさに見ていくと。。。

あらら。
水星に抜け駆けして、
金星と土星が日ごとにどんどん急接近。
まるで、ヴィーナス(金星)の美しさに吸い込まれていくように、
サターン(土星)が近づいていきます。
一体、どこまで接近してしまうんでしょうか!?


そして、訪れる27日。。。

ついにその時がやってきます!


肉眼では、もしかしたら、
明るい金星が光っているだけに見えるかもしれません。

ですけど、
よく見ると実は、金星と土星が超大接近しているんです。

その間隔(角距離)は、なんと0.2度以下。

望遠鏡を使って高倍率で覗いても、
両者を同じ視野でとらえることが出来るほどの接近ぶりです。


太陽が昇った後も、両者の接近は続きます。

そして、迎える8時35分ごろ。

金星と土星は、4分角にまで接近するに至ります。

この最接近を観るには、空が明るすぎて、
さすがにちょっと大き目の望遠鏡がないと無理となってしまいますけど、
おそらく多くの天文ファンが青い空に望遠鏡を向けることとなるでしょう。


27日明け方での様子や
最接近時の金星と土星の様子などをコチラにまとめました。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060821.html#02



今回の金星と土星の超大接近は、
12年前の1994年2月14日以来となります。

この時は、お昼ごろに、
金星と土星は、約1.5分角にまで接近しました。
ホントに超超接近です。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060821.html#03


ただ、夕方になって観やすくなったころには、
両者は既に15分角を上回ってしまう上に、
太陽ともそれほど離れていなかったために、
日没後、太陽を追うようにすぐに沈んでしまう状況でした。

その状況からすると、今回のほうが、
より多くの人が楽しめる条件であると言えるでしょう。



なお、直近における2つの惑星同士の超接近はどうでしょうか。
比較的見ごたえがあるものとしては、
10年後の2016年に次の2回があります。

 2016年1月 9日:金星と土星
 2016年8月28日:金星と木星


10年後ですか。。。
このメルマガが続いていればいいですね。。。
(ちょっと遠い目。。。)



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆3.ボイジャー2号のながい旅
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
ボイジャー Voyager
航海する者、旅をする者。

NASAによるボイジャー計画は、
2機の無人惑星探査機によって、
木星や土星などの外惑星を調査することが目的でした。

29年前の1977年8月20日に打ち上げられたボイジャー2号は、
その4年後の1981年8月25日に土星に、
さらに、8年後の1989年8月25日に海王星に、
それぞれ最接近を果たしました。

ボイジャー2号は、
天王星と海王星を間近に見た、現時点で唯一の惑星探査機です。


海王星を離れたボイジャー2号は、
そのまま太陽系を脱出すべく航行中で、
現在では、星間空間を調査するミッションとして運用されています。

ボイジャー2号との通信は2030年ごろまで保たれる予定とのことで、
まだまだボイジャー2号による新発見があるかもしれません。


ボイジャー2号が撮影した海王星
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060227.html#02

NASAボイジャー計画公式サイト(英文です)
http://voyager.jpl.nasa.gov/

ボイジャー2号など主な惑星探査機の現在位置(英文です)
http://www.heavens-above.com/solar-escape.asp



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆4.編集後記
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
全国的に暑い日が続いています。

昨日は、特に日本海側の地域で厳しい残暑となったようですね。

気温の高さもそうですけど、
湿度が高いと一気に体力と気力を奪っていきます。

ゆうべは、暑気払いとばかりに、
ココナツミルクの夏野菜カレーを食べました。

ゴーヤ、オクラ、ナス、トマト、とうもろこし。
ココナツミルクのまろやかさにゴーヤの苦味が絶妙でした。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html





みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




おとめ座生まれ(8/23〜9/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

上に戻る


2006年8月22日朝4時45分ごろの東の空。
(関東近辺の様子となります。)


2006年8月23日朝4時45分ごろ。


2006年8月24日朝4時45分ごろ。
金星と土星が徐々に近づいていくのが分かります。
そして。。。





みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




おとめ座生まれ(8/23〜9/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

上に戻る


2006年8月27日朝5時ごろの東の空。
肉眼では、金星と土星を分離できるかどうかでしょうか。
徐々にズームアップしてみましょう。


視野円は3度。
15倍などの高倍率双眼鏡ではこんな感じでしょうか。


視野円は0.2度。
天体望遠鏡で100倍以上をかけると、
金星と土星の様子もだいぶはっきりしてきます。



同日8時35分ごろ。
金星と土星は約4分角にまで超接近します。



土星を固定し、金星の動きを1時間単位で表してみました。





みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




おとめ座生まれ(8/23〜9/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

上に戻る


12年前の1994年2月14日11時45分ごろ。
金星と土星は約1.5分角にまで超超接近しました。


同日17時30分ごろ。
残念ながら、この時は、
日が沈むと同時に金星と土星も沈んでしまう状況となりました。




みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




上に戻る
このページの星図、シミュレーション図は、
株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています。

Copyright (C) 2005~ nagarebosi. All Rights Reserved.