世界で一冊のあなただけの絵本心をこめた贈り物流れ星めるまが

アクセス解析

	2007/7/16　第９０号湿る風　輪光まとう　梅雨の星

★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
　今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

　　　　　☆彡　流　れ　星　か　ら　の　贈　り　物　★彡

　　　　　　　　第９０号　２００７年７月１６日発行
★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

先週１１日に発行された『ウィークリーまぐまぐ［総合版］』の
「まぐまぐ特選！おすすめメルマガ」の欄で
当メルマガを紹介していただいた結果、
新たに多くの方々に読者登録をしていただきました。

本当にありがとうございます。

というわけで、改めまして、ご挨拶です。

はじめまして。
『流れ星からの贈り物』を発行しております鈴木と申します。

このメルマガでは、
「目」で見ることの出来る天文現象を中心にご紹介しています。

とはいっても、
肉眼で見える天文現象はしょっちゅうあるわけではないので、
その合間に、ちょっとした星座や宇宙についてのトピックを
お話しさせてもらっています。

ですので、
ご紹介している内容はマニアックなものではなくて、
「ゆる～い」ものがほとんどです（笑）。

難しいことは何も考えずに
「たまには夜空を見上げてみようかな～」なんて
思っていただければうれしいです。

それでは、今週もよろしくお願いします☆彡

★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
　☆今週の話題
★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡

　☆１．月、金星、土星、レグルスが揃い踏み（１７日　日没後）

　☆２．湿る風　輪光まとう　梅雨の星

　☆３．編集後記

★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
　☆１．月、金星、土星、レグルスが揃い踏み（１７日　日没後）
★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
今月１日に、超大接近した金星と土星ですけど、
その後、両惑星とも順調にその高度を下げていて、
現在は、土星が金星よりも少しはやく西へ沈む感じになっています。

また、金星が、ちょうど最大光度である
マイナス４．５等級となっていて、
そのビカビカ度がピークを迎えています。

そんな状況の中、
１７日の日没後には、
そこに、ほぼ三日月状態の月が加わり、
さらに、しし座の１等星レグルスも仲間入りする様子となります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070716.html#01

１９時３０分ごろでは、
まだ太陽の明かりが残り気味ではありますけど、
これら４つの天体が、
１０度の円にスッポリと入ってしまうほど集まる様子は、
ちょっと賑やかな光景になります。

ここでいう「１０度」というのは、
「腕をいっぱいに伸ばした状態の、握りこぶしの幅」
くらいだと思って下さい。

空が暗くなるにつれて、
どんどん土星が西に傾いていってしまうので、
ちょっとハラハラしてしまいそうです。

この時期は、南の地方ほど日の入りが早いので、
そちらの方面のほうが、
この光景を見るチャンスが増すはずです。

で、実は。。。
この１７日の明け方には、
月と土星が、東の地平線の下で超接近を果たしているんです。
土星を後にした月が、
レグルスにちょっかいを出して、
金星へと浮気する途中が、
この夕方の光景というわけです。

ちなみに、明け方の土星と月の超接近は、
ハワイ方面だと土星食になっています。
（現地日時で１６日の昼ごろ。）

★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
　☆２．湿る風　輪光まとう　梅雨の星
★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
カラ梅雨かと思われた今年の梅雨も、
梅雨明けの前にだいぶ本気を出してきたようです。

そうすると、水不足の心配がやわらぐ反面、
どんよりとした曇り空を見上げると、
やはり恨めしくもなってしまいます。

人間の心とはホントに勝手なものですね。

さてさて。

俳句の世界では、
夏の季語として「梅雨の星」「梅雨星」があります。

「梅雨時の雨が止み、雲間からふともれる星」のことです。

雲の間からふともれる星の光というと、
それなりの明るさがないとダメそうです。

明るさから言えば、
現在、最大光度を迎えている
宵の明星、金星でも良さそうですけど、
２１時ごろには西の空に沈んでしまうので、
タイミングがあまり良くありません。

そう考えると、
今年の梅雨どきに
「梅雨の星」として相応しい星は、
まさに金星が沈むころ、
南の空でその存在感を遺憾なく発揮している木星になるでしょう。

木星は、太陽のまわりを約１２年で１周するため、
地球からは１年ごとに黄道１２星座を１つずつ渡っていくように見えます。

そして、今年２００７年は、さそり座が木星のお宿。

さそり座は夏の代表星座でありながら、
見ごろの時期が梅雨と重なるため、
「梅雨の星」ならぬ「梅雨の星座」と言ってもいいかもしれません。

木星が今度さそり座にやってくるのは、
１２年後の２０１９年。

従って、私たち日本人にとって
木星が「梅雨の星」として相応しい時期は
そんなにしょっちゅうあるわけではないことが分かります。

雨がやんだ夜に南の空を見上げると、
薄い雲の間から輪光を伴なった木星が見えたりしたら、
とっと素敵ですよねぇ。

梅雨が明けるまで、あと少しの間、
２０時～２２時ごろ南の空を
少しばかり気にしてみましょうか。

（と思ったら、台風４号が過ぎたと同時に
　梅雨が明けてしまいそうな雰囲気かも。。。）

７月中旬の２０時～２２時ごろのさそり座と木星の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070716.html#02

★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
　☆３．編集後記
★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡～★彡～☆彡
私だけでしょうか。。。

カレンダーが７月になると、いまだに
「あれ、なんでこの月曜（第３月曜日）が休みなんだ？」
と違和感を感じてしまうのは（笑）。

別に休みがイヤなわけではないんですよ。。。

このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
２００５年：http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
２００６年：http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-2.html
２００７年：http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-3.html