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流れ星TOP 2007/12/10 第111号
寒空に ふたごが放つ 流れ星
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第111号 2007年12月10日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.条件良好!ふたご座流星群(14日夜〜15日未明)

 ☆2.民家直撃!美保関隕石落下から15年

 ☆3.編集後記



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 ☆1.条件良好!ふたご座流星群(14日夜〜15日未明)
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ふたご座流星群は、
コンスタントに流星が出現することで知られていて、
1月のしぶんぎ座流星群、
8月のペルセウス座流星群と並んで、
3大流星群の1つとなっています。


ふたご座流星群の特徴は次のとおり。

1.活動期間は12月の5日ごろ〜18日ごろ。
2.極大(ピーク)は13日〜15日ごろ。
3.輻射点(流星が飛ぶ中心点)が日没後まもなくから天空にあるため、
  一晩中ゆっくりと観察できる。
4.深夜に輻射点が天頂付近を通るため、
  どの方向へも流星が飛び、観察しやすい。
5.流星の特徴は「やや速い」。
6.ピーク時は1時間に20〜30個ほどの流星が見られる。
7.時期的に冬型気候のため、
  日本の太平洋側では、晴天確率が高く、空の透明度も良い。
8.近年では、特に活動が活発となっていて、
  明るい流星も目立ってきている。

つまり、月明かりさえなければ、
良い条件が重なっている流星群だと言えます。


そして、今年2007年はといいますと。。。

極大は15日未明ごろと予想されていて、
月齢5の月は、ふたご座が昇ってくる
20時半ごろには沈んでしまうため、
天文的には、これ以上ないほどの良好な観測条件となります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071210.html#01


とすれば、問題は、ただ1つ、
「とにかく寒い!」ということだけ。

ただ、こればかりは如何ともし難いわけで。。。

当たり前ですけど、
防寒対策は自分自身でしっかりと行なうしかありません。

根を詰めて一晩中、見る必要はないわけですし、
とにかく充分すぎるくらいの暖かい格好をして、
見られる時間だけ外に出るなど、
出来る範囲で観察してみると良いでしょう。


【関連リンク】
「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーン(国立天文台)
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20071212/

特集 2007年ふたご座流星群(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/geminids2007/

流星の輝きは幅わずか数ミリメートル すばる望遠鏡がはじめて測定
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/09/11meteor/

日本流星研究会
http://www.nms.gr.jp/



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 ☆2.民家直撃!美保関隕石落下から15年
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流星、流れ星とは、
宇宙空間に漂う数ミリメートルの微粒子(≒塵)が、
秒速数十キロメートルの速さで地球の大気圏に突入して、
大気との摩擦によって発光する現象です。

流星は大気圏で燃え尽きてしまうわけですけど、
ときたま、燃え尽きずに地上へ落下してきてしまうヤツがいます。

隕石です。


ちょうど15年前の1992年12月10日。
島根県八束郡美保関町(現:松江市美保関町)は雷雨の夜でした。

21時ごろ、民家に轟音が響きます。

家人は、その瞬間、雷が落ちたと思ったそうですけど、
2階の屋根、天井、床、1階の床を貫いて、
床下で発見された、そのモノの正体は隕石でした。


重さ約6.4kg、
じゃがいものメークインのような形をした隕石は、その後、
「美保関隕石(みほのせきいんせき)」と名付けられて、
現在では、それを記念して建てられた
「メテオプラザ」に展示されています。

(ちなみに、「メテオ(meteor)」とは、
 そのものズバリ「流星」の意味です。)

また、落下地点には、
「隕石落下記念碑」が建てられているそうです。


流星の微粒子のほとんどは、
彗星が撒き散らした塵なのですけど、
隕石は、小惑星のカケラや、
そのもの小惑星であると考えられています。

そして、さきほどご紹介した「ふたご座流星群」の母天体は、
実は、彗星ではなくて、小惑星ファエトンであるという説が
ほぼ確実となっています。

この小惑星ファエトンは、
塵を出し尽くして活動を終えた彗星ではないかと
推測されています。


12月10日といえば、
既に、ふたご座流星群の活動が始まっているころ。

ということは。。。

もしかしたら、美保関隕石は、
その昔に小惑星ファエトンが落とした
「落とし物」だったのかもしませんね。


【関連リンク】
メテオプラザ
http://www.mihonoseki-kankou.jp/meteorplaza.html

美保関隕石を見てきました(塩屋天体観測所)
http://www.h2.dion.ne.jp/~kazuf/sao/paorep/mihonoseki.htm



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 ☆3.編集後記
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先日、上野にある国立科学博物館で開催中の
「大ロボット博 〜からくりからアニメ、最新ロボットまで〜」に
足を運んできました。

第1会場では、
日本に伝わる「からくり人形」や
既に実用、販売されているロボットなど、
日本の企業や大学、研究機関が、
それぞれ粋を結集したロボットたちを展示。

実際に触れることの出来るロボットもいます。

第2会場では、
HONDAの2足歩行ロボット「ASIMO」のステージ。

未来に訪れるかもしれない、
ASIMOのいる何気ない家庭生活を紹介しています。

目の前でダンスを披露するASIMOの動きは
想像以上になめらか。

ロボットだと分かっていながら、
どこかで感情移入してしまいそうな不思議な感覚でした。

「大ロボット博」は来年1月27日まで開催しています。


大ロボット博
http://www.robo2007.jp/

国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
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2007年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-3.html




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2007年12月14日夜21時ごろの東の空。
ふたご座流星群の輻射点(流星が飛ぶ中心点)は、
ふたご座α星カストルの近くです。


2007年12月15日深夜0時(14日24時)ごろの南の空。
輻射点は天頂近くまで昇っています。


2007年12月15日未明3時ごろの西の空。


ちょうどふたご座が天頂付近に昇ったときの流星群の様子です。
流星は輻射点を中心に飛びます。
(あくまでもイメージです。)




いて座生まれ(11/22〜12/21)のあの人に絵本のプレゼントを。
      
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