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流れ星TOP 2016/2/22 第539号
2016年オリンピックイヤー閏年
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第539号 2016年2月22日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



X線天文衛星「ASTRO−H」が17日17時45分、
種子島宇宙センターから打ち打ち上げられ、
衛星は同日、通称「ひとみ」に命名されました。


X線天文衛星「すざく」の後継機として
開発された「ひとみ」は、
全長14m、重さ2.7tの円筒形で、
現時点では、日本の天文衛星で最大級の大きさです。


高度575kmで地球を周回する
「ひとみ」に搭載されたX線望遠鏡の感度は
「すざく」の100倍で、
80億光年離れた巨大ブラックホールを観測できます。


【関連リンク】
ASTRO−H(JAXA)
http://astro-h.isas.jaxa.jp/

X線天文衛星ASTRO−H特設サイト8(JAXA)
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/astro_h/




それでは、今週もよろしくお願いします☆彡




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 ★今週の話題

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 ★1.月がレグルス(22日)、木星(24日)、スピカと並ぶ


 ★2.「あの日あの時あの場所」は同じ場所? 閏年のおはなし


 ★3.国際宇宙ステーションを見よう!


 ★4.編集後記





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 ★1.月がレグルス(22日)、木星(24日)、スピカと並ぶ

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明日23日は満月です。


月は今週、春の黄道星座である、
しし座とおとめ座を移動していきます。



本日22日には、
ほぼ満月の状態で、
しし座1等星レグルスと並びます。


2日後の24日は、
しし座の後ろ足にいる木星へ。


さらに2日後の26日深夜には、
おとめ座1等星スピカと並びます。



春の1等星めぐり。


春の足音が聞こえてきそうです。


22日の月とレグルス、
24日の月と木星、
26日の月とスピカの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20160222.html#01





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 ★2.「あの日あの時あの場所」は同じ場所? 閏年のおはなし

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今年2016年は閏年。


閏年は、平年365日に対して
2月に1日増やし366日にしますよね。


なぜこんなことをするのでしょうか?



ごく簡単に言うと、
私たちが利用している暦と
実際の季節のズレを調節するためです。


「季節」とは、皆さんご存じのとおり、
公転軌道上の地球の位置によって決まります。


地球が太陽を公転する周期(太陽が黄道を1周する周期)を
太陽年(回帰年)というのですけど、
その平均は約365.2422日となっています。


一方、日本でも採用されていて、
世界各国で広く利用されているグレゴリオ暦では、
1暦年を365.2425日としています。


つまり、グレゴリオ暦における閏年の設定は、
近い年ごとに0.2425日を補正しながら、
太陽年との0.0003日という微妙なズレを
いかに補正するのかがカギとなってくるわけです。


いずれにしても、
地球は太陽のまわりを365日かっきりで
1周していないことは確かでありまして、


♪あの日 あの時 あの場所で 
       君に会えなかったら〜


と口ずさんだ翌年以降に、

「同じ日 同じ時間 同じ場所」で会おうとすると、
地上レベルでは成立しても、
太陽系レベルでは「同じ場所ではない」ので
成立しないことは確かなんです。


なんだか、ちょっと不思議な感じ。。。



さてさて、話を戻します。


グレゴリオ暦どおりに運用すると、
毎年、約6時間ずつ少なくなるのは
お分かりいただけるでしょう。


言い換えると、365日後の地球の位置は、
約6時間分、手前になってしまうということです。


毎年ぴったり6時間ずつ少ないなら、
4年に1度、1日=24時間を増やしてやればいいわけで、
その年を閏年にしてしまえばいいのですけど。。。


話はそう簡単にはいかなくて。。。


上述したように太陽年もグレゴリオ暦も
微妙な端数になっているのが曲者なんです。


それでは、改めて
グレゴリオ暦における閏年の設定規則(置閏法)を
確認してみましょう。


規則1.西暦年が4で割り切れる年は閏年(366日)

規則2.ただし、規則1であっても、
    西暦年が100で割り切れる年は平年(365日)

規則3.ただし、規則2であっても、
    西暦年が400で割り切れる年は閏年(366日)


(この規則では400年間のうち閏年は97回となります。)


規則1は、一般的によく浸透してますけど、
規則2と3はあまり私たちの頭にはありませんよね。


ただ、実際に1900年パリオリンピックの年は、
規則2に従って閏年ではありませんでした。


そして、なんと!
2000年シドニーオリンピックの年は、
閏年ではあっても、規則3に当てはまるため、
実は400年に1度の記念すべき閏年だったんです!!


こんな歴史的な閏年に立ち会えた
私たちは幸運に違いありません。


ちなみに、いちばん直近で
閏年ではないオリンピックが開かれるのは、2100年。


一体、どこの都市で開かれるんでしょうねぇ。


もちろん、残念ながら、
私たちは観戦できないわけで。。。


なお、蛇足ですけど、
上記の規則をもってしても、
西暦4900年ごろには
グレゴリオ暦と太陽年が1日ズレてしまうとのこと。


まあ、いまから28世紀も後のことですし、
何より地球や人類がどうなっているか分かりません。。。


閏年と平年における地球の位置について
説明した図を掲載しました。
今回のトピックが分かりやすくなるので、参考にして下さい。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080211.html#03





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 ★3.国際宇宙ステーションを見よう!

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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。

下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!



★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
【札幌】
【金沢】
【名古屋】
【大阪】
【広島】
(この1週間中に良い条件で目に見える予報はありません)


【秋田】
22日|17:58(西北西/12度)|18:01(南西/26度)


【仙台】
22日|17:59(西北西/13度)|18:01(南西/29度)


【東京】
22日|17:59(西北西/13度)|18:01(西南西/45度)


【福岡】
23日|18:42(西北西/11度)|18:44(南西/26度)


【鹿児島】
23日|18:42(西北西/13度)|18:45(南西/32度)


【那覇】
22日|19:35(西北西/11度)|19:38(南西/36度)




ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)


また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html





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 ★4.編集後記

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いま使っている表計算ソフトが、
1900年2月29日と
2100年2月29日を
どのように認識するのか試してみました。


閏年の規則に従えば、
1900年と2100年は閏年ではないので
2月29日は存在しません。


1900年2月29日(1900/2/29)は
日付けとして認識。


2100年2月29日(2000/2/29)は
文字列として認識。


1900年の閏年ロジックが入ってないようです。
ソフトのバージョンにもよるのでしょうか。


さすがに、
1900年2月30日(1900/2/30)は、
文字列として認識しました。




それでは、また来週にお会いしましょう。




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http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html







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2016年2月22日21時ごろの東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢13.9)



ほぼ満月とレグルス
(視野円7度)











2016年2月24日22時ごろの東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢15.9)



月と木星
(視野円7度)











2016年2月26日24時(27日0時)ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢18)



月とスピカ
(視野円7度)








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