アクセス解析
流れ星TOP 2025/11/17 第1047号
250万年の時をこえて。。。アンドロメダ銀河
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡


 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第1047号 2025年11月17日発行


☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡



こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ★今週の話題

☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡


 ★1.250万年の時をこえて。。。アンドロメダ銀河


 ★2.夜空に浮かぶ淡〜い花火 M33銀河


 ★3.編集後記





★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ★1.250万年の時をこえて。。。アンドロメダ銀河

☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡


「アンドロメダ大銀河」
「アンドロメダ大星雲」
と聞くと、
ご存知の方も多いのではないでしょうか。


アンドロメダ銀河(M31=メシエ31)は、
星雲・銀河としては、
オリオン大星雲(M42)と並んで、
肉眼で確認できる数少ない天体の1つです。


それは、秋の星座の1つ、
アンドロメダ座の右ひざあたりにあります。
(なので、一般的に「アンドロメダ銀河」といいます。)


アンドロメダ銀河は、
私たちの住む銀河系と同じ渦巻き型銀河。


その美しい楕円形の渦は、
そのまま私たちの銀河を思わせます。


ですが、その大きさは銀河系の2倍以上。


銀河系の直径は約10万光年と言われていますが、
アンドロメダ銀河のそれは約22万光年。


「ああ、銀河系の直径の2倍ちょっとなのね」と
思っていただければいいんですけど、もう少しだけ。


星の本をみると、
よく「光年」という単位を目にします。
「光年」とは「光が1年間に進む距離」のことです。


つまり、「1光年離れている」ということは、
いま輝いた光は「1年後に」届く=(イコール)
いま見ているその光は「1年前の光」ということです。


改めて、
アンドロメダ銀河の直径をみてみますと。
……約22万光年。


ということは、
いま、この時に、
アンドロメダ銀河の端で光った星の光は
約22万年後に対極となる端に
たどりつくということになります。


むむむ。
なんかあまりピンときませんね。


では。


アンドロメダ銀河は、
私たちの住む地球と250万光年離れています。


250光年ではありません。
250「万」光年です。


私は、アンドロメダ銀河の淡い光をのぞむたびに
息をのんでしまいます。


「ああ、いま見ている光は250万年前の光なんだ」


そうなんです。


いま、私たちが見ている
アンドロメダ銀河の光は、
「250万年前」の光です。


250万年前というと、
初期のホモ=サピエンスが登場、
猿人から原人へ移るころです。


その時に、
アンドロメダ銀河が放った光が、
いま、地球に届いているわけです。



そして。


アンドロメダ銀河と、
私たちの天の川銀河は、
宇宙規模では、お隣さん同士。


さらに、いまこの時も、
どんどん近づいて行っています。


ということは、
そうです。


40億年後には衝突がはじまり、
20億年をかけて
新しい銀河になると考えられています。



11月下旬20〜21時ごろの
アンドロメダ大銀河(M31)の位置はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20251117.html#01






★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ★2.夜空に浮かぶ淡〜い花火 M33銀河

☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡


秋の星座は、
天の川銀河から外れているため、
春と同じように銀河を見るのに適しています。


その中で有名な銀河の代表といえば、
なんといっても
アンドロメダ銀河(M31)でしょうね。


そのアンドロメダ銀河の近くに、
もう1つ、大きな銀河があります。


さんかく座のM33です。


メシエ33は渦巻銀河の仲間で、
地球からの距離は約300万光年、
直径は約6万光年といわれています。


アンドロメダ銀河が
250万光年ですから、
見た目だけではなく、
実際の距離としても
アンドロメダ銀河の
お隣ということになります。



円盤構造が斜めに見える
アンドロメダ銀河と違って、
M33は円盤をちょうど上から
見ている感じとなり、
満月の2倍にもなる広がりは、
夜空に浮かぶ花火のよう。


ただ、花火のようなその姿はとても淡く、
肉眼で楽しむのはちょっと難しいんです。


光害がなく透明度の良い空で
口径が大きい双眼鏡や望遠鏡を使うと、
ぼんやりとした姿が浮かんできます。



11月下旬では、
M33は21時ごろに
ちょうど天頂のあたりに昇ります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20251117.html#02




【関連トピック】
膨らみ続ける泡の宇宙(銀河の種類)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080414.html


銀河を望む星空の窓 そして思う。。。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060403.html






★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ★3.編集後記

☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡


巨大な太陽フレアの影響で、
12日夜、
北海道方面の北の低空に
赤いオーロラが確認されました。


赤いオーロラは、
緑のオーロラよりも
高い位置で出現するため、
低緯度地域でも
観測されやすい状況でした。



それでは、また来週にお会いしましょう。




↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html







ご購読の登録はコチラです



11月下旬20〜21時ごろ。
身体を南に向けて、そのまま真上を見上げた様子です。

分かりやすいように高度線をつけてあります。

四角形(ペガススの四辺形)をたよりに
アンドロメダ座をたどってみて下さい。

アンドロメダの右ひざあたりに
ボーッとしたものが見えるのが
アンドロメダ銀河です。
(図では円で示しています。)




M31アンドロメダ銀河をアップにしてみました。


空の状態がよければ、
肉眼でもボーッした存在が分かります。

比較的明るい場所でも、
双眼鏡があれば、その存在が分かると思います。

ちなみに、星空の明るい場所で星を見るコツは、
直接目に入る光をとにかく遮ることです。

近くに外灯などがある場合、
顔の横にうちわなどをあてて、
その光を遮ることで、
見える星の数がけっこう変わります。








11月下旬の21時ごろ、
身体を南に向けて、天頂を向いたときの様子。

さんかく座は、ほぼ天頂にあります。
ペガススの四辺形はすぐに分かりますね。

円のところに、M33銀河があります。



M33銀河をアップにしてみました。

渦を巻いているのが
なんとなく分かるでしょうか。







いて座生まれ(11/23〜12/21)のあの人に絵本のプレゼントはいかがですか?
      
上に戻る
このページの星図、シミュレーション図は、
株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています。

Copyright (C) 2005~ nagarebosi. All Rights Reserved.