アクセス解析
流れ星TOP 2006/5/29 第31号
蜂の巣に戻ってきた土星
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜
 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第31号 2006年5月29日発行
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


昨年のことなのですけど。
激辛で知られているハバネロの栽培キットを知り合いからもらったんです。
http://www.bloom-s.co.jp/shopping/tane/babanero.html

そして、ちょうど1年前の6月1日に種を植えまして、
ベランダで大事に育てていました。

そのおかげで茎も葉も順調に育ってくれたのですけど、
花は咲けども、いっこうに実に生らず。
花が咲き終わると、実になる前に、花が落ちてしまうんです。

もうダメかな。。。

季節は晩秋。。。諦めていたまさにその時!!
ようやく緑色の実が生りはじめました。

そして、大小5個のハバネロちゃんを無事に収穫することが出来ました。
(編集後記につづく)



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆今週の話題
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ☆1.蜂の巣に戻ってきた土星

 ☆2.外惑星の動きのおはなし (その動き まさに人を惑わすなり)

 ☆3.編集後記



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆1.蜂の巣に戻ってきた土星
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
だいぶ暗くなるのが遅くなってきましたね。

太陽が沈んだ後の西の空。
ふと見上げると、白く光る星が目につきます。

土星です。

右下には赤く光る火星。
まわりに目を向けると1等星もいて、
ちょっと賑やかな光景となっています。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html#01


土星のあたりをクローズアップしてみましょうか。
土星が星のツブツブに囲まれていますね。

その星のツブツブは、
かに座にあるプレセペ星団(M44=メシエ44)です。

このプレセペ星団は、
その星の散らばり方が蜂の巣のように見えることから、
「ビーハイヴ(beehive)」と呼ばれることがあります。
これは以前、かに座をご紹介した時にお話ししましたね。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060320.html


あれ? そういえば、土星がプレセペ星団に囲まれる、
こんな様子に見憶えがあるような、ないような。。。

実は、4ヶ月前の2月にも、
土星がプレセペ星団に囲まれる様子を観ることが出来ました。
その時はこんな感じでした。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060130.html#05


つまり、プレセペ星団と一度別れを告げた土星ですけど、
ちょっと心残りがあったのか、
再びプレセペ星団に戻ってきてしまったというわけです。

どういうことなんでしょうか?



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆2.外惑星の動きのおはなし (その動き まさに人を惑わすなり)
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
惑星は、夜空に輝く他の恒星とは違って、
夜空(天球上)を、西へ動いていたかと思うと、今度は東へ、
なんて感じで常に移動しています。

なので、「人を惑わす星」「惑い星」ということで、
「惑星」と呼ばれているわけです。

今回の土星の動きを参考に、
外惑星(地球より外側で回っている惑星)の動きについて
ちょっとお話ししてみましょう。


まず、太陽系を上から見た場合、
太陽・地球・外惑星(土星など)の位置関係を表す2つの用語を説明します。
・衝(しょう):太陽→地球→外惑星と並んだ様子
        この時は、外惑星が太陽と反対側となるため、
        観望の好機となります。
・合(ごう) :外惑星→太陽→地球と並んだ様子
        この時は、外惑星が太陽と同じ方向に見えるため
        観望が難しくなります。

このうち、衝の前後で
天球上(≒夜空)における外惑星の動きが変化します。

その動きの変化をお話しする前に、
天体の動き方について、さらに3つの用語を説明しておきます。
・順行(じゅんこう):天体が天球上を西から東に移動していく様子のこと
・逆行(ぎゃっこう):天体が天球上を東から西に移動していく様子のこと
・留(りゅう)   :天体が順行から逆光(またはその逆)に変わる時、
           一時的に天球上で止まったように見える様子のこと


さあ、ここまでの5つの言葉を呪文のようにして
今回の土星の動きを具体的に追っていきますよ。


昨年11月25日ごろ順行から逆行に変わる留を迎えた土星は、
そのまま逆行しながら2月5日ごろに衝を迎えます。

(この時、土星はちょうどプレセペ星団と出会います。)

プレセペ星団を横切ってなお逆行する土星は、
4月5日ごろ今度は逆行から順行に変わる留を迎えます。

この留で向きを変えた土星は再びプレセペ星団へと近づいてきます。

(そして、この6月上旬にプレセペ星団と再会するに至ります。)

その後、土星は、8月8日ごろの合を経て、
12月5日ごろまで順行を続けることになります。


文章で書いても分かりにくいですよねぇ。
なので、こちらに土星の動きを図にしてみました。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html#02

上述した日付について、
天球上の土星の位置と、地球と土星の実際の位置関係を載せてあります。


ちょっとこんがらがってしまった人は、
次の3つのポイントを整理して、もう1度読んでみて下さい。
1.衝・合は、太陽・地球・天体の実際の位置関係についての用語
2.順行・逆行・留は、
  その天体の、天球上(≒夜空)における見かけの動きについての用語
3.逆行が起こるのは衝の前後

今回は、なんだかちょっと理科のお勉強っぽくなってしまいましたね。。。



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆3.編集後記
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
(前振りからのつづき)
収穫を終えたハバネロなんですけど、
なぜかそのまま放っておくことができなくて、
冬の間も水をあげていたところ、
すっかり葉は落ちてしまったにもかかわらず、
枯れることもなく、なんとか冬を越してしまいました。

春になると、茎の間からなんと新しい葉が出始め、
今では花が咲き始めています。

ハバネロ(というか唐辛子)って多年草なんでしたっけ??

そして、先日のこと。

収穫したハバネロの実から種を取り出し、鉢植えにし、
ハバネロ2号として栽培を始めました。

ハバネロ2号の種植えと同時に、
「ジャックと豆の木」のモデルになったらしい
ルーパゥシー(緑宝石の北京語読み)という観葉植物も植えてみました。

なんか、種というか豆の大きさがゴルフボールくらいあって、
形が栗みたいな、見た目がアヤシイ植物です。

既に先達が立派に育てていらっしゃいます。
参考までに、こんな感じの植物です。
http://www.elkanet.com/square/plaza/jack/jack.html


でも、こんなに大きくなっちゃったら、
はたして我が家に置き場所があるのか。。。むむむ。。。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html



ふたご座生まれ(5/21〜6/21)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

上に戻る


2006年6月3日夜20時ごろの西の空。

少し見上げたあたりに見える白い星が土星(0.4等級)です。
右下には赤く光る火星(1.7等級)が見えるはずです。
月齢は7.2で、ほぼ上弦ですね。


まわりには
こいぬ座のプロキオン、
ふたご座のカストルとポルックス、
しし座のレグルスといった明るい星たちが目を引きます。


土星のあたりをクローズアップしてみました。

土星を囲む星のツブツブがプレセペ星団(M44)です。

2月上旬に見ることができた
土星とプレセペ星団のランデブーの様子は
こんな感じでした。



ふたご座生まれ(5/21〜6/21)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

上に戻る


2005年11月25日の土星の位置です。
この時、順行から逆行に変わる「留」となりました。
これから、土星は西(画面では下)に向かって移動していきます。


11月25日の、太陽、地球、土星の位置。
真ん中の白丸は太陽です。
地球は緑十字で囲みました。
土星は実際よりも大きく表示しています。
(以下、同様。)



2006年2月5日の土星の位置です。
ちょうどプレセペ星団と並んでいます。


この2月5日ごろに土星は「衝」を迎えています。
ご覧のように、
太陽→地球→土星という位置関係となっています。



2006年4月5日の土星の位置です。
この時、今度は、逆行から順行にかわる「留」となりました。
これからは順行なので、土星は東(画面では上)に向かって移動していきます。


4月5日の、太陽、地球、土星の位置。
11月25日の位置と比べてみて下さい。



2006年8月8日の土星の位置です。
まだまだ順行は続きます。
白丸は太陽です。
ということは、実は、これ昼間の空なんです。
なので、土星は観望できません。
(分かりやすいように昼光を排除してあります。)
下の位置関係をみると納得できます。


ご覧のように、
この8月8日ごろに
地球→太陽→土星という位置関係となる「合」を迎えます。
2月5日ごろの「衝」と位置関係を比べてみて下さい。



2006年12月5日の土星の位置です。
順行から逆行へと変わる「留」となります。
これから、土星は再び西(画面では下)に向かって移動を始めます。


12月5日の、太陽、地球、土星の位置。
2005年11月25日の位置関係と
ほぼ同じになったことがお分かりいただけると思います。




(提供:アストロアーツ)
これは火星をもとにした、
順行、逆行、留の説明図です。
逆行の途中で「衝」となっていることが分かりますね。



みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。



上に戻る
このページの星図、シミュレーション図は、
株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています。

Copyright (C) 2005~ nagarebosi. All Rights Reserved.