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流れ星TOP 2006/7/24 第39号
「木星が東矩」ってどういうこと?
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第39号 2006年7月24日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


今年はなかなか梅雨が明けなくて、
すっきりとした青い空もしばらくオアズケ状態ですね。

先週は活発な梅雨前線がもとで、
全国的に大雨による被害が相次ぎました。
皆さんがお住まいの地域は大丈夫だったでしょうか?

さすがに今週あたりには梅雨明けしてほしいものですけど、
天気予報をみると、ちょっと微妙ですね。。。


それでは、今週もよろしくお願いします。



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 ☆今週の話題
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 ☆1.木星が28日に東矩となります

 ☆2.ところで「矩」って何!?(外惑星の動きのおはなし その2)

 ☆3.木星で接近する2つの赤い目

 ☆4.編集後記



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 ☆1.木星が28日に東矩となります
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28日に木星が「東矩(とうく)」を迎えます。

木星は、日没後の南西の空にひときわ明るく輝いていますので、
誰にでもすぐに見つけられることでしょう。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html#01

東矩を迎えた木星は、
このままゆっくりと西へ動いていって、
10月には、日没後でも見ることが出来なくなります。

要するに、外惑星が東矩を迎えると、
観望の後半に入ったということになるわけです。



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 ☆2.ところで「矩」って何!?(外惑星の動きのおはなし その2)
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さてさて。

「木星が東矩を迎えます」とお話ししましたけど。
そもそも「東矩(とうく)」って何なんでしょうか?


以前、第31号で外惑星の動き方について少しお話ししました。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html


この時、太陽・地球・外惑星の位置関係を表す言葉として、
「衝(しょう)」と「合(ごう)」という用語が出てきましたね。

「矩(く)」というのも、それらの用語の仲間です。

「矩」を漢和辞典で調べると、
「さしがね・かねざし」という意味が載っています。

さしがね・かねざしとは「直角に曲がった物差し」のこと。
大工道具の1つですね。
(私も中学の時に技術の時間で使いました。)

つまり、「矩」とは、
太陽・地球・外惑星の位置関係が直角になる時のことを言うわけです。

その場合、地球から見て、
太陽の東側90度に外惑星がある場合を「東矩(とうく)」、
太陽の西側90度に外惑星がある場合を「西矩(せいく)」と言います。


それでは、28日における太陽と地球と木星の位置関係を
実際に見てみることにしましょう。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html#02


いかがですか。
地球を直角の角として、太陽・地球・木星が直角に並んでいますよね。

「東矩」の時は日没後に南〜南西の空で、
「西矩」の時は日出前に南東〜南の空で、
その惑星が見やすくなります。


「矩」の話をしたので、ついでといってはなんですけど、
この後、木星がいつごろ「合」「西矩」「衝」を迎えるのかを、
おさらいも兼ねて見てみましょうか。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html#03


「東矩」を迎えた木星は、
今年2006年11月25日ごろ「合」となります。
合では、地球→太陽→外惑星という位置関係になるので、
この時、木星を見ることは出来ません。

そして、来年2007年3月10日ごろに「西矩」となります。
明け方に南南東あたりで木星は輝いているはずです。

そして、来年の梅雨入り前2007年6月6日ごろ、
観望好機となる「衝」を迎えることとなります。
衝は、太陽→地球→外惑星という並びになりますので、
ほぼ一晩中、木星を観望することが出来ます。


このように、
太陽・地球・外惑星の位置関係と、
その時の、実際の星空における外惑星の見え方を整理してみると、
何気なく見上げている惑星、そして私たちの地球が、
規則性をもって動いている(回っている)ということがよく分かります。



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 ☆3.木星で接近する2つの赤い目
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木星で思い浮かぶといえば、「大きな赤い目=大赤斑」ですよね。

今年の春ごろ、
その大赤斑とは別に新たに中赤斑の出現が確認されました。
ニュースにもなったのでご存知の方も多いでしょうね。

その中赤斑と大赤斑が今月15日〜20日にかけて
最接近を果たしています。

最接近からは少し時期がずれましたけど、
まだ近づいている様子はご覧いただけると思います。

もちろん観るためには望遠鏡が必要ですけど、
梅雨明けのきれいな空気のもと、
日没後の木星に望遠鏡を向けてみてはいかがでしょうか。


木星に新しい赤斑現る!
http://www.astroarts.co.jp/special/2006jupiter/index-j.shtml

木星の2つの赤斑、いよいよ最接近
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/07/12jupiter_spot/index-j.shtml



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 ☆4.編集後記
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読者の皆さんにちょっとお知らせです。。。

この度、バックナンバーページをリニューアルしました!!

これまでは、単なる日付ベースのリンクだったため、
それだと、各号の内容が全く分からなくて、
あまりにも検索性が悪い(というより「検索性がない」)ので、
皆さんには、かなりのご不便をおかけしていました。

リニューアル版では、
各号のタイトルと目次を記載しましたので、
読んでみたい号や興味のある号がすぐに分かるようになっています。

2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
2006年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-2.html

今後とも「流れ星からの贈り物」をよろしくお願い致します。


【ルーパゥシー&ハバネロ日誌】
太陽の光が極めて少ない毎日ですけど、
うちのルーちゃんとハバネロちゃんたちはそんなことではめげません!

「ジャックと豆の木」ことルーパゥシーのルーちゃんは、
次々に新しい芽と葉が出てきて、天まで届けとばかり着々と準備中です。

ハバネロ2号ちゃんたちは、
いよいよ大きさの違いが際立ってきました。
鉢を増やすべきか、このままいくべきか。。。?
http://nagarebosi-kirari.com/cp-bin/blog/


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html





だいすきな ひとと いっしょに ききたい
だいすきな おんがくは ある?
いっしょに うたいたい
だいすきな うたは なに?
【おたんじょうびのほん】




しし座生まれ(7/23〜8/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年7月28日夜20時ごろの南西の空。
いちばん目を引く明るい星が木星です。





みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




しし座生まれ(7/23〜8/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年7月28日に「東矩(とうく)」を迎えた木星と、
地球・太陽の位置関係です。
地球を直角の角として、三者が並んでいます。
地球から見て、太陽の東側に木星が位置する時が
「東矩(とうく)」です。
(西側に位置する時は「西矩(せいく)」です。
詳しくは下記参照のこと。)





みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




しし座生まれ(7/23〜8/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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(地球と木星は反時計回りで回っています。
また、木星と地球は実際よりも大きく表示してあります。)

今年2006年11月25日ごろ。
地球→太陽→木星と並ぶ「合(ごう)」を迎えます。


同日11時30分ごろの南の空。
合では、木星は太陽と同じ方向に位置しているため、
観測は出来ません。



来年2007年3月10日ごろ。
地球を直角の角とした「西矩(せいく)」を迎えます。


同日未明5時ごろの南の空。
西矩の時は日の出前にその惑星が見ごろとなります。
(東矩の時は日没後。)



来年2007年6月6日ごろ。
太陽→地球→木星と並ぶ「衝(しょう)」を迎えます。


同日夜23時30分ごろの南の空。
衝では、木星が太陽と反対側に位置しているため、
ほぼ一晩中見ることが出来るので、
観望の好機となります。




みんなが ちきゅうの いろいろを
むだに しなければ、
きっと
ちきゅうは かがやきながら うちゅうに うかぶ。
【地球はごちそう】




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