2006/9/11 第46号 今宵の月のお宿はどこかいな |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第46号 2006年9月11日発行 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、 新しく読者登録していただいた皆さん、 本当にありがとうございます。 8日の部分月食。 九州方面を除いて全国的に天気があまり芳しくなかったようですけど、 皆さんのお住まいの地域ではご覧になれたでしょうか? 私はといいますと。 住んでいるところも天気が思わしくなく、ほぼベタ曇りの状態。 「雲間から少しでもいいからなぁ」と思いつつ、 結局、その機会は訪れませんでした。 残念。。。 こちらで今回の部分月食の写真がご覧いただけます。 http://www.astroarts.co.jp/news/2006/09/08lunar_eclipse/ それでは、今週もよろしくお願いします。 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆今週の話題 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.今宵の月のお宿はどこかいな ☆2.今年4回目!すばる食(13日未明) ☆3.火星が木星の前を通過(平安時代末期1170年) ☆4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.今宵の月のお宿はどこかいな ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 二十八宿ってご存知ですか? 二十八宿は、古代の中国で考え出された星座のようなものです。 月の通り道である白道(または黄道という説もあり)を 不均等に28分割して、 それぞれのエリアを星宿と呼んでいます。 でも、それぞれの星宿(≒星座)は白道上にないものもあって、 そういう意味では、 天の赤道帯を28に分けたと考えても良いかもしれません。 なぜ28個に分けたのかといいますと、 天球における月の公転周期が27.32日だからだと言われています。 星宿は、「月が宿る星座」という意味で、 太陰暦のもとである月が 1日に1つの星宿に宿ると考えられていたようです。 角宿(かくしゅく)を始めとした、これら28の星宿は、西から東の順番で 「東方蒼龍(青龍)」「北方玄武」「西方白虎」「南方朱雀」の4つに 7宿ごとに次のようにまとめられています。 宿 読み 日本語名 現在の星座に当てはめた場合の位置 【東方蒼龍(青龍)の7宿】 角 かく すぼし おとめ座中央部(スピカ含む) 亢 こう あみぼし おとめ座東部 ★ てい ともぼし てんびん座 房 ぼう そひぼし さそり座頭部 心 しん なかごぼし さそり座中央部 尾 び あしたれぼし さそり座尾部 箕 き みぼし いて座南西部 (★は「氏」の下に「一」) 【北方玄武の7宿】 斗 と ひきつぼし いて座中央部(南斗六星) 牛 ぎゅう いなみぼし やぎ座頭部 女 じょ うるきぼし みずがめ座西端部 虚 きょ とみてぼし みずがめ座西部 危 き うみやめぼし みずがめ座の一部とペガスス座頭部 室 しつ はつゐぼし ペガスス四辺形の西辺 壁 へき なまめぼし ペガスス四辺形の東辺 【西方白虎の7宿】 奎 けい とかきぼし アンドロメダ座とうお座の一部 婁 ろう たたらぼし おひつじ座西部 胃 い えきへぼし おひつじ座東部 昴 ぼう すばるぼし おうし座プレアデス星団(昴) 畢 ひつ あめふりぼし おうし座ヒアデス星団 觜 し とろきぼし オリオン座頭部 参 しん からすきぼし オリオン座 【南方朱雀の7宿】 井 せい ちちりぼし ふたご座南西部 鬼 き たまをのぼし かに座中央部(プレセペ星団付近) 柳 りゅう ぬりこぼし うみへび座頭部 星 せい ほとをりぼし うみへび座心臓部 張 ちょう ちりこぼし うみへび座中央部 翼 よく たすきぼし コップ座 軫 しん みつかけぼし からす座 二十八宿と現在の星座との比較を載せました。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060911.html#01 こうして見ると、やはり、 星を繋いだ形がはっきりとしているところを、 そのまま言い表したり、 何かに見立てたりしていることが多いようですね。 特に「参(しん)」としていたオリオン座は、 白道や黄道からは離れた位置にあるのですけど、 三ツ星とそれを囲む4つの星があまりにも目を引くので、 星宿として名を連ねることにしたのでしょう。 本日11日の今夜には、 お月さまは、きっと胃宿にお泊りかな。 明日は、次の話題で触れます昴宿にお泊りの予定になっています☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆2.今年4回目!すばる食(13日未明) ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 あさって13日に今年4回目となるすばる食があります。 ただ、食が始まるのが、 日の出のころとなってしまうため、 実際に、月がすばるを隠す様子を観ることは ほぼ無理となりそうです。 とはいっても、 日の出前(13日未明)には、 月齢20の月とすばるが寄り添う様子が観られます。 13日3時30分ごろの様子 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060911.html#02 1回目の様子:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060206.html 2回目の様子:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060424.html 3回目の様子:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060814.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆3.火星が木星の前を通過(平安時代末期1170年) ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 清少納言が、随筆「枕草子」で 「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。」と 著したとされるのが平安時代中期。 1170年というと、 各地で荘園が増えてきた一方、 徐々に武士の力が強くなってきた平安時代の末期。 その1170年9月13日に、 火星が木星の前面を通過していくという珍しい現象がありました。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060911.html#03 約1時間かけて火星が木星面を通過していく非常に興味深い現象です。 もちろん、この様子は望遠鏡でなければ観ることはできませんので、 この時、実際に観た人はいないでしょうね。 しかし。。。 火星も木星も、0等級を超える明るさで輝いていましたので、 日ごとに、火星と木星が接近していく様子は、 誰もが見ていたことでしょう。 そして、白く輝く光と赤い光が、ある日重なるわけです。 当時の人たちにとってみれば、 これだけでも充分に話題となる現象だったに違いありません。 もしかしたら、 この現象で吉凶が占われたりしたかもしれませんね。 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 NASAのスペースシャトル「アトランティス」の打ち上げが、 アメリカ東部夏時間9日11時15分(日本時間10日0時15分)、 無事に成功しました。 アトランティスは、 国際宇宙ステーションに太陽電池パネルを運び、 3回の船外活動によって、そのパネルを2組取り付けることになっています。 帰還予定は20日です。 それでは、また来週にお会いしましょう☆彡 なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。 http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html |
だいすきな ひとと いっしょに ききたい だいすきな おんがくは ある? いっしょに うたいたい だいすきな うたは なに? 【おたんじょうびのほん】 おとめ座生まれ(8/23〜9/22)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか? |
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2006年9月13日3時30分ごろの南の空。 月齢は20です。 視野円は7度。 明け方に向けて 月とすばるが近づいていきます。 |
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平安時代末期の1170年9月13日3時ごろ。 (もちろん、当時は24時間ではありませんけど。。。) 参宿の形で分かるように、 オリオン座やおうし座が出ていますね。 同時間、木星と火星の付近をアップにしてみました。 3時10分ごろ。 火星が木星の前面を通過し始めました。 3時30分ごろ。 4時ごろ。 |
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