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流れ星TOP 2006/10/23 第52号
火星と金星がゴー!ガイゴー!
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第52号 2006年10月23日発行
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


ハワイで先週15日に発生したマグニチュード6.7の地震の影響で、
日本のすばる望遠鏡に影響が出ていることが分かりました。

致命的となる大きな損害はない模様ですけど、
詳しい調査と調整のため10月末まで観測を中止するとのことです。


すばる望遠鏡への地震の影響について
http://subarutelescope.org/Topics/2006/1019/j_index.html


それでは、今週もよろしくお願いします。



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆今週の話題
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 ☆1.火星がゴー!

 ☆2.金星がガイゴー!

 ☆3.真昼の密会 マーズとヴィーナス

 ☆4.編集後記



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 ☆1.火星がゴー!
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以前、地球より外側をまわっている惑星(外惑星)と、
地球・太陽の位置関係についてお話ししたことがありました。

第31号:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html
第39号:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html


その時、「衝(しょう)」と「合(ごう)」という天文用語が出てきました。

憶えている読者の方もいらっしゃるでしょうね。


ちょっと、おさらいしましょうか。
この2つの用語は、地球・太陽・外惑星の位置関係を表しています。
太陽系を上から見た場合、それぞれの意味は次のとおりとなります。

・合(ごう) :地球→太陽→外惑星と並んだ様子
・衝(しょう):太陽→地球→外惑星と並んだ様子


さてさて。

火星は、皆さんご存知の通り、地球のすぐ外を回っている外惑星。

その火星が、明日24日に「合(ごう)」を迎えます。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061023.html#01


とはいえ。。。
「合(ごう)」では、
地球からでは火星は太陽と同じ方向にいることになるため
その姿を地上から見ることは出来ません。

火星といえば、
昨年のちょうどいまごろ、地球に最接近していましたよね。

再び観望好機となるのは、来年の冬ごろとなります。。



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 ☆2.金星がガイゴー!
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「ガイゴー!」と叫んでみたものの。。。
一体なんのことなんだ?と。


地球・太陽・外惑星の位置関係の話はしましたけど、
地球・太陽・内惑星のそれについてはまだお話ししていませんね。

内惑星とは、地球よりも内側をまわっている惑星、
つまり、水星と金星のことです。


「合(ごう)」とは、言い変えれば、
「地球上から見て太陽と同じ方向にその惑星が存在すること」です。

とすると、地球よりも内側をまわっている内惑星では、
次の2種類の「合(ごう)」があることになります。

・内合(ないごう):地球→内惑星→太陽と並んだ様子
・外合(がいごう):地球→太陽→内惑星と並んだ様子


ただ、内惑星には「衝(しょう)」という現象がありません。
(それぞれの位置関係を確認すると納得できますよね。)


さてさて。

内惑星である金星が、26日に「外合(がいごう)」を迎えます。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061023.html#02


この外合の後、金星は、夕方の西の空で、
宵の明星として輝き出すことになり、
来年の春ごろに観望好機を迎えることになります。



ここまでお話ししまして、
ピン!ときている人がいるかもしれません。

内合(ないごう)の時って、
内惑星が太陽の上を通っていくように見えるんじゃないの!?


その通り!!


ただ、内合(ないごう)の時にいつも、
そのように見えることはありません。

それは、地球、水星、金星の軌道が同じ面にあるわけではなく、
それぞれが微妙に傾いているためです。

しかし。。。


なんと!!

来月11月9日の朝、
水星が内合(ないごう)を迎える際に、
太陽面を通過していく珍しい現象を観ることが出来ます。


その様子は6日発行の第54号で詳しくお伝えします!



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 ☆3.真昼の密会 マーズとヴィーナス
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火星の合が24日、金星の外合が26日。

ふたたび、ピン!ときている人がいますよね?


はい、その通りです。

火星と金星が超接近するんです。

戦いの神マーズ(火星)と
美の神ヴィーナス(金星)が出会うのは、25日の真昼。

最接近は25日の夕方前で、
その距離は約40分角で1度を切る超接近です。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061023.html#03


ただ、もちろん、太陽が邪魔をして、
2人の様子を観ることは出来ません。

まさに、マーズとヴィーナスの「真昼の密会」なわけです。

太陽の光を使って身を隠すなんて、
なかなかうまいことを考えましたね。



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆4.編集後記
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「ゴー!ガイゴー!」と書くと、なんだか
GO! GUY GO!
みたいですね。。。

それに、なんだか、
どこかで聞いたスーパーロボットのような名前っぽいような。。。

あい、すみません。


さてさて。
我が家のベランダで育っているハバネロ2号。

なんと、新たに3つの実がなり始めました!
http://nagarebosi-kirari.com/cp-bin/blog/index.php?cid=1

なんとか滑り込みセーフといった感じ。
でも、これからどんどん気温が低くなるしなぁ。
どこまでこの実は育ってくれるのか。。。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html




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2006年10月24日の地球・太陽・火星の様子。
地球→太陽→火星(外惑星)という並びになっていますね。
この状態を「合(ごう)」といいます。





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2006年10月26日の地球・太陽・金星の様子。
地球→太陽→金星(内惑星)という並びになっていますよね。
この状態を「外合(がいごう)」といいます。
(地球→金星(内惑星)→太陽と並ぶ様子は「内合(ないごう)」といいます。)

「合(ごう)」「外合(がいごう)」「内合(ないごう)」では、
地球上からでは、
その惑星が太陽と同じ方向に位置するため、
直接見ることは出来ません。





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2006年10月25日の地球・太陽・金星・火星の様子。
24日に火星が合、26日に金星が外合を迎えます。
そのちょうど真ん中の25日に、
火星と金星が超接近することになるわけです。


2006年10月25日夕方16時ごろの西の空。
金星と火星がいちばん接近する時間です。
でも、金星と火星の様子もこれでは分かりませんね。


分かりやすいように太陽の光を落としてみました。
金星と火星が太陽に寄り添っています。
(月はちょうど三日月です。)


少し拡大してみました。
近くに沈みかけている星は、おとめ座の1等星スピカです。


さらに超拡大してみました。
視野円は2度。
金星と火星は、
1度を切って約40分角にまで超接近しています。
しかし。。。
もちろん、太陽が邪魔をするので、
その様子を直接観ることはできません。
密会場所としてはこれ以上ない場所というわけです。




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