アクセス解析
流れ星TOP 2009/2/23 第174号
如月に 春を告げ去る ほうき星
★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第174号 2009年2月23日発行
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開催する
イベントを2つご案内します。

【宇宙学校・東京<宇宙に夢中!>】
宇宙科学に対する理解を深めてもらうことを目的として、
JAXA宇宙科学研究本部の研究者が中心となり、
講演と親しみやすい授業形式で開催します。
・日時:2月28日 9時45分〜15時55分
・場所:東京大学駒場キャンパス11号館1106教室
・対象:小学4年生〜中学生(親子で参加も可)
・定員:320名
・備考:参加申込は不要。直接会場へ。参加費無料。
・詳細:http://www.isas.ac.jp/j/topics/event/2009/0228_tokyo.shtml


【宇宙探査の始動 Inspire the future】
JAXAの探査プログラムの進捗を伝えるとともに、
無人探査と有人探査への可能性を紹介します。
・日時:3月14日 14時〜18時30分
・場所:パシフィコ横浜5階小ホール
・定員370名
・備考:下記サイトから申込。定員になり次第締切。参加費無料。
・詳細:http://www.jspec.jaxa.jp/2009yokohama/


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆今週の話題
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

 ☆1.ルーリン彗星が地球に最接近

 ☆2.三日月と金星が並びます(28日 夕方)

 ☆3.国際宇宙ステーションの歩み

 ☆4.編集後記



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆1.ルーリン彗星が地球に最接近
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

現在、地球に接近中のルーリン彗星は、
明日24日昼に地球に最も近づきます。

その距離は0.4天文単位(約6000万km)。

現在の明るさは4〜5等級で、
バーストなどの突発的な増光がなければ、
地球から遠ざかるとともに徐々に暗くなっていきます。

見た目的には、明日24日には土星の横を、
26日の衝の後はレグルスの横を通り過ぎていくルーリン彗星。

土星やレグルスが目印になるので、
位置は分かりやすいのですけど、
光害やモヤなど空の状態が悪いと
双眼鏡などを使わないと難しいでしょう。

ちなみに、南側に都心を控える埼玉県川口市では、
双眼鏡(8倍×口径56mm)を使ってもかなりキビしいです。
目印となる恒星を頼りにボヤーっとした光を探すものの、
「なんとなくコレかなぁ」という程度しか認識できない状況。

2007年秋に大バーストしたホームズ彗星が、
いかに明るくなったのかが改めて分かります。


さてさて。

遅ればせながら、
ここでちょっとルーリン彗星のプロフィールをご紹介。

ルーリン彗星は、
台湾にあるルーリン(鹿林)天文台の41cm望遠鏡で
2007年7月に発見されました。

海王星の外側、
準惑星の冥王星がある太陽系外縁部から
遠路はるばるやってきたルーリン彗星。

その周期は数万年といわれています。
もし、この次にルーリン彗星が帰ってくることがあったら、
一体どんな地球の姿を見ることになるのでしょうか。。。


24日、27日21時ごろのルーリン彗星の位置、
ルーリン彗星の軌道、最接近時の地球との位置などはコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090223.html#01


【関連リンク】
「ルーリン彗星見えるかな?」キャンペーン(国立天文台)
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090220/

ルーリン彗星ギャラリー(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/gallery/comet/c2007n3/



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆2.三日月と金星が並びます(28日 夕方)
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

2月の最終日28日、
西の夕方の空で、三日月と宵の明星が並びます。

夕空で見せる月と金星のコラボレーションも
今回が見納めとなります。

太陽へと近づいている金星は、
3月25日に内合(太陽→金星→地球)を迎え、
4月後半ごろから「明けの明星」として
東の空に顔を出し始めます。

宵の明星として戻ってくるのは、
来年2010年の早春となります。


28日、日没後の西の空の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090223.html#02



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆3.国際宇宙ステーションの歩み
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

延び延びになっている
スペースシャトル「ディスカバリー」の打ち上げが20日、
さらに延期になりました。

今回の「ディスカバリー」には、
国際宇宙ステーションに長期滞在予定の日本人宇宙飛行士、
若田光一さんが搭乗することになっています。

事故が起きてからでは遅いので、
ここは、しっかりと点検や調整してもらいたいものです。


ところで。

国際宇宙ステーション(ISS)は、
特にアメリカと旧ソ連とが競争関係にあった宇宙開発において、
1984年にレーガン大統領が各国に呼び掛け、国際的な協力のもとに
「人が生活することのできる宇宙基地を10年以内に建設する」ことを
目的として計画が始まりました。

1985年に、ヨーロッパ、カナダ、日本が参加に署名、
1988年、参加国の政府間協定が締結され、開発段階へと入ります。

予算等の問題で1993年に計画が大きく見直されるとともに、
冷戦終結後の協力関係についてアメリカとロシアで協議が行なわれた際、
ISS計画へのロシア参加についても取り上げられた結果、
12月にロシアが正式にISS計画のパートナーとなりました。

最終的には、1998年1月、
15ヶ国が「国際宇宙ステーション協定」に署名するに至ります。


そして、1998年11月20日、
ロシアのバイコヌール宇宙基地から、
通称「ザーリャ」と呼ばれるISSの基本モジュールが打ち上げられ、
本格的なISSの建設が始まることになります。

構成パーツは、実に四十数回に分けて宇宙へと運ばれ、
完成予定は現時点で2011年12月となっています。

建設に10年以上をかける、
まさにビッグプロジェクトなわけです。

完成後の大きさは、約108.5m×約72.8mになる予定で、
これは、サッカーフィールドと同じくらいの大きさに相当します。

完成の際には、現在よりも太陽光パネルが数枚増設されます。

ということは、私たちが目にするISSの反射光も明るくなるかも。

近い未来に、ISSの光跡が、
「普通の人にとって普通のこと」になる日がくるのでしょうか。


【参考リンク】
国際宇宙ステーション(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/

↑ISSについてとても分かりやすく説明しています。



★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡
 ☆4.編集後記
☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡

2月9日にあった半影月食の時に、
JAXAの月周回探査衛星「かぐや」が、
地球が太陽を隠しダイヤモンドリングのように見える瞬間を
ハイビジョンカメラで撮影しました。

地球から月食が見える時、
月からは地球が太陽を隠す日食となります。

この現象を月側から撮影したのは世界初。

下記のJAXAプレスリリースページで、
動画と詳しい解説が載っています。

ぜひご覧になってみて下さい。

月周回衛星「かぐや」のハイビジョンカメラによる
半影月食時の地球の撮影の成功について(JAXA)
http://www.jaxa.jp/press/2009/02/20090218_kaguya_j.html


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡


このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
2006年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-2.html
2007年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-3.html
2008年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-4.html
2009年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-5.html




ご購読の登録はコチラです

お友だちや、お子さまの誕生日プレゼントに迷ったら。。。
クリエイト・ア・ブックはいかがですか?


2009年2月24日21時ごろのルーリン彗星の位置。
土星を通過していきます。


視野円7度。


2009年2月27日21時ごろのルーリン彗星の位置。
しし座1等星レグルスへ。








ルーリン彗星の軌道(青線)


2009年1月11日
近日点通過


2009年2月24日
地球に最接近


2009年2月26日
衝(太陽→地球→ルーリン彗星)



お友だちや、お子さまの誕生日プレゼントに迷ったら。。。
クリエイト・ア・ブックはいかがですか?


2009年2月28日、日没から1時間後の西の空。
(月齢3.3)


宵の明星と月とのコラボも
今回でいったん見納めとなります。




うお座生まれ(2/19〜3/20)のあの人に絵本のプレゼントを。
      
お友だちや、お子さまの誕生日プレゼントに迷ったら。。。
クリエイト・ア・ブックはいかがですか?
上に戻る
このページの星図、シミュレーション図は、
株式会社アストロアーツのステラナビゲータを使用しています。

Copyright (C) 2005~ nagarebosi. All Rights Reserved.