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流れ星TOP 2010/9/6 第254号
宇宙は顕微鏡でもみえるのさ
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第254号 2010年9月6日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


JAXAが、
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルの
展示協力機関を公募しています。

また、現在、次のスケジュールで展示予定となっています。
お近くにお住まいの方はぜひ。

場所:JAXA角田宇宙センター(宮城県角田市君萱字小金沢)
日時:9月11日、12日 10時〜17時(入場は16時まで)

場所:近鉄百貨店阿倍野店9階アート館(大阪市阿倍野区阿倍野筋)
日時:9月17日〜21日 10時〜20時(最終日のみ17時まで)

【関連リンク】
小惑星探査機「はやぶさ」カプセル等の展示協力機関の公募について
http://www.jaxa.jp/press/2010/09/20100901_hayabusa_j.html

小惑星探査機「はやぶさ」(JAXA)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.月、金星、火星が集まります(11日 日没直後)

 ☆2.地味な星座しりぃず その21 けんびきょう座

 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう!

 ☆4.編集後記



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 ☆1.月、金星、火星が集まります(11日 日没直後)
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残暑が厳しいとはいえ、やはり9月ですね。
日の入りが随分早くなりました。

週末11日、日の入り直後の西の空で、
月齢3の細い月、金星、火星、スピカが集まります。

ただし、見られるのは、
日が沈んでから1時間後あたりの短い時間。

注意をしていないと、見逃してしまうかも。

ちなみに、この日、
南大西洋あたりで月が金星を隠す金星食が見られます。


11日、日没後1時間後の西の空の様子、
ケープタウンでの金星食の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100906.html#01



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 ☆2.地味な星座しりぃず その21 けんびきょう座
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突然ですけど、質問です。

宇宙を見るのに使う物はなんでしょうか?


双眼鏡?

望遠鏡?

それとも、顕微鏡!?


まずは、本人たちに登場していただきましょう。

「地味な星座しりぃず」21回目のゲストは
ミスター・地味ヘンとそのお友だち、


けんびきょう座 アーンド
ぼうえんきょう座 です!


はい、そこ。
クスクス笑わない。

顕微鏡と望遠鏡の星座も
ちゃんとあるんですよぉ。


この星座をつくったのは、
南天のマイナー星座をつくるのが大好きな
18世紀フランスの天文学者ラカーユ。

彼が、南アフリカのケープタウン(喜望峰)で
南天の恒星を観測していた時に設定しました。


けんびきょう座は、
いて座、やぎ座、みなみのうお座に囲まれているのですけど、
明るい星でも4.7等級しかなく、見つけるのは困難。

ぼうえんきょう座は、いて座、みなみのかんむり座の下にあって、
3.5等級のα星をもっているものの、
本州では地平線スレスレに出るだけなので、
沖縄あたりに行かないと見ることは出来ません。


顕微鏡は1590年ごろ、
オランダの眼鏡職人ヤンセンによって
その原型が発明されたといわれています。

星座絵に描かれるのは、
今の時代から見れば古めかしい顕微鏡ですけど、
当時としては画期的な光学機器に違いありません。

一方、ぼうんきょう座は、
パリ天文台の初代台長カッシーニが使用していた
望遠鏡がモデルになったといわれています。
星座絵では口径が小さく鏡筒の長い古風な望遠鏡です。

ただし、2つの星座とも、たとえ探せたとしても、
星の並びからその形を想像することは出来ません。


さてさて。

最初の質問に戻りましょうか。

確かに、“夜空”を見るためには
双眼鏡や望遠鏡が便利ですよね。

顕微鏡ではさすがに無理です。


でも、“宇宙”をみるならどうでしょうか。

顕微鏡もしっかり活躍してくれます。

地球もひとつの天体。
地球の物質を調べるには顕微鏡を使います。

地球に落ちてきた隕石や
アポロが持ち帰ってきた月の石も顕微鏡で調べるでしょう。

また、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ってきた
カプセル内に付着している可能性のある小惑星イトカワの微粒子を
採取、回収する際にも光学顕微鏡や電子顕微鏡が使われています。


9月中旬、けんびきょう座は21時ごろに南中します。
位置や星座絵などはコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100906.html#02


【関連トピック】
ラカーユが設定した地味な星座

しっくりこない夜空のアトリエ(ちょうこくしつ座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091109.html

Holyな夜空を彫〜り彫り(ちょうこくぐ座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100118.html



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 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう!
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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。
下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!


★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
06日|19:56(北西/10度) |19:58(北/43度)
07日|18:48(北西/11度) |18:50(北北東/29度)
08日|19:15(北西/11度) |19:17(北/50度)
09日|19:42(西北西/11度)|19:44(西南西/56度)
10日|18:34(北西/14度) |18:36(北北東/57度)
11日|19:01(西北西/13度)|19:03(南南西/52度)
13日|18:19(西北西/12度)|18:22(南西/45度)

【札幌】
08日|19:15(北西/12度) |19:18(北北東/32度)
09日|19:42(北西/13度) |19:44(北西/54度)
10日|18:34(北西/11度) |18:36(北北東/34度)
11日|19:01(西北西/12度)|19:04(南東/74度)
13日|18:19(西北西/11度)|18:22(南/70度)

【秋田】
09日|19:43(北西/13度) |19:44(北/30度)
11日|19:01(北西/12度) |19:04(北北東/45度)
12日|19:28(西北西/13度)|19:31(南西/46度)
13日|18:20(北西/12度) |18:22(北北東/51度)

【仙台】
11日|19:02(北北西/13度)|19:04(北東/37度)
12日|19:28(西北西/10度)|19:31(西南西/49度)
13日|18:20(北西/13度) |18:23(北東/43度)

【東京】
12日|19:29(北西/12度) |19:31(北西/50度)

【金沢】
12日|19:28(北西/13度) |19:31(北東/67度)

【名古屋】
12日|19:28(北西/11度) |19:31(北北東/50度)

【大阪】
12日|19:28(北北西/11度)|19:31(北北東/41度)

【広島】
12日|19:28(北北西/13度)|19:30(北北東/29度)

【福岡】
13日|19:54(北西/10度) |19:57(北西/59度)

【鹿児島】
13日|19:55(北西/11度) |19:57(北北西/40度)

【那覇】
(近日中に好条件の目視予想はありません)


ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)

また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)


【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html



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 ☆4.編集後記
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けんびきょう座のトピックを書きながら、
NHKが放送していた「驚異の小宇宙 人体」を思い出しました。

調べてみたら、放送は21年前の1989年。

それまでの「NHK特集」を「NHKスペシャル」に改める
番組改変の目玉企画だったようです。

司会はタモリ、音楽は久石譲でした。

ざっくりでしか思い出せませんけど、
当時の最先端のCG技術をふんだんに
使っていたイメージが頭に残っています。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡


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2010年9月11日日没1時間後ごろの西の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢3.0)


三日月、金星、火星、スピカが揃います
(視野円10度)




南アフリカケープタウン
9月11日14時10分ごろの北の空
(現地時間)


南大西洋付近で金星食となります。


14時14分25秒ごろ
金星が潜入中。





9月中旬20時ごろの南の空。
けんびきょう座は、
みなみのうお座1等星フォーマルハウトから辿ってみましょう。


同時刻の那覇市での様子。
緯度が低くなるので、
ぼうえんきょう座が少し見やすい高さになります。


けんびきょう座とぼうえんきょう座。
18世紀フランスの天文学者ラカーユがつくった
光学機器2つの星座。




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