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流れ星TOP 2013/3/18 第386号
彗星の 霞む夕ぞら 春きたる
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第386号 2013年3月18日発行

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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



パンスターズ彗星。

私は11日から何度かチャレンジして、
1度だけ「あー、たぶん、コレかな」

肉眼では無理で、双眼鏡でなんとかという感じでした。

それにしても淡い。

低空による減光と春霞は大敵ですね。



【関連リンク】
パンスターズ彗星ギャラリー(アストロアーツ)
http://www.astroarts.jp/photo-gallery/special/110



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.月、木星、アルデバランが共演(18日)


 ☆2.春分のおさらい


 ☆3.四半世紀前の思い出 1988小笠原皆既日食


 ☆4.編集後記



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 ☆1.月、木星、アルデバランが共演(18日)
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本日18日の日没後は、
ぜひ西の空に目を向けてみて下さい。


上弦前の月と木星、
おうし座1等星アルデバランが
すばらしい共演を見せてくれます。


こういう眺めは、本当に気持ちの良いものです。


また、週末24日の日曜日は、
月は、しし座1等星レグルスに並びます。


18日の月と木星とアルデバラン、
24日の月とレグルスの様子はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20130318.html#01



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 ☆2.春分のおさらい
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急に暖かくなりすぎて、
ちょっと戸惑うくらいのこの頃。

春がやってきました。

あさって20日は「春分」。


春分は、天文学的にみると、
次のような現象のことを指します。


春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時

夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時

秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時

冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時

ちなみに、春分の太陽は「うお座」に位置しています。



また、春分では、極周辺の高緯度地域を除いて、
太陽は真東から昇って真西に沈みます。

春分の太陽の南中高度は、
90度から各地域の緯度を引いたものと
ほぼ同じになります。

具体的にはこんな感じです。
★地  域 |★緯  度   |★太陽の南中高度
北海道稚内市|北緯45度24分|約44.5度
東  京  |北緯35度40分|約54.2度
沖縄県石垣市|北緯24度20分|約65.5度



さらに、春分は、
「二十四節気(にじゅうしせっき)」の1つでもあります。

二十四節気とは何でしょうか?

二十四節気は、旧暦(太陽太陰暦)を使っていたころ、
季節と暦(月日)がズレるのを補うためにつくられました。

1年を24等分し、
月の前半を「節気」、後半を「中気」として、
それぞれに季節を表す名称を付けました。

二十四節気の分割の仕方には次の2つがあります。


<定気法>
黄道(太陽の通り道)を、
春分点を基点(0度)として24に分ける。
空間分割法とも呼ばれる。

<平気法(恒気法)>
冬至を基点日として1年の時間を24に分ける。
時間分割法とも呼ばれる。
春分は冬至から91日目です。



【関連トピック】
春分の太陽
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090316.html

春分のおさらい はじまりは春分点
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080317.html

昼と夜が同じになる日?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060918.html

二十四節気って何?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html



【関連リンク】
春分の日はなぜ年によって違うの?(国立天文台)
http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0302.html

春分の日・秋分の日には、昼と夜の長さは同じになるの?(国立天文台)
http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0303.html



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 ☆3.四半世紀前の思い出 1988小笠原皆既日食
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日本では、
2009年7月のトカラ列島皆既日食、
昨年2012年5月の太平洋ベルト金環日食と、
日食に沸きました。


特に金環日食は、広範囲で観測できたため、
多くの人が、空に浮かぶ金の指輪を見たことでしょう。


日本で見ることのできた、
この2つの大型日食の前となると、
25年前にさかのぼります。


ただ、「日本で見えた」とはいっても、
陸地ではなく、太平洋上。


1988年3月18日の小笠原沖皆既日食です。


記憶に残っている方もいらっしゃるでしょう。


多くの天文ファンは、
にっぽん丸などの大型客船に乗り、
小笠原沖へ繰り出しました。


私が住んでいた市の児童センターでも、
プラネタリウム担当職員や
天文クラブの先輩高校生たちが
小笠原沖に向かいました。


太陽が欠け始めたのは、9時50分ごろ。


皆既が始まったのは11時10分ごろ、
皆既時間は約3分半でした。


揺れる船上での観測、
特に、撮影はかなり困難だったようです。


カメラの露出時間などを記録するため、
テープレコーダーで口頭メモを録ったと後日聞きました。


この皆既日食は日本本土では、
部分日食として見ることが出来ました。


太平洋側では、最大で約70%欠けたため、
部分日食だったとはいえ、
大きな天文ショーだったことに違いはありません。


当時の私は中学1年生。


残念ながら3月18日は金曜日で、
当然ながら、学校があります。


日食の写真を撮りたい!


でも、休んでしまうと皆勤が途切れる。。。


考えた末、私は担任に相談しました。


給食と昼休みの時間だけ中抜けさせてもらえないか。


なんとか担任からOKをもらうことが出来ました。


4時限目終了後、急いで帰宅。


日食は既に終わりに近づいています。


しかし。


薄い雲がかかっていて、
用意していた遮光フィルターでは、
減光しすぎてしまって写真が撮れません。


どうしたものか。


閃きました。


普通のフィルターに、
蝋燭で薄くススを付けたのです。


大正解でした。


(なぜ蝋燭がすぐにあったかというと、肉眼で見るために、
 あらかじめガラスにススをつけたものを用意していたのです。
 もちろん、今では危険な方法ですけど。。。)


欠けた太陽を数枚、なんとか写すことが出来ました。


日食の終了を確認し、再び学校へ。


5時限目に間に合いました。


そんな、四半世紀前の思い出です。



【関連リンク】
小笠原沖皆既日食(佐山敬悦)
http://eclipse.star.gs/ni880318/index.htm

88小笠原沖皆既日食(山城天文同好会)
http://www.yaa-net.com/88ogasawara/index.html

88年3月、小笠原近海で皆既日食(動画/asahicom)
http://www.youtube.com/watch?v=GFJvOJS-Lmc



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 ☆4.編集後記
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福岡でソメイヨシノ(染井吉野)が咲いたと聞いた矢先、
16日には東京でも咲き始めたとのこと。

週末に近所を歩いていたら、

あれ?桜?

咲いてるの?

近くに寄ってみたら、
アンギョウザクラ(安行桜/オオカンザクラ/大寒桜)が五分咲き、
ヒガンザクラが咲き始めそうな感じでした。



それでは、また来週にお会いしましょう。



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2013年3月18日20時ごろの西の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢6.6)


月、木星、アルデバラン
(視野円7度)







2013年3月24日21時ごろの南の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢12.7)


月とレグルス
(視野円7度)




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