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流れ星TOP 2014/4/14 第442号
火星が地球に2年1ヶ月ぶり最接近!
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第442号 2014年4月14日発行

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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。




それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





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 ☆今週の話題
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 ☆1.火星が地球に2年1ヶ月ぶり最接近 観望好機!


 ☆2.分かるかな? 月が僅かに欠けながら昇る(15日)


 ☆3.月が、火星(14日)、土星(17日)と並ぶ


 ☆4.国際宇宙ステーションを見よう! 若田船長活躍中!


 ☆5.編集後記





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 ☆1.火星が地球に2年1ヶ月ぶり最接近 観望好機!
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既に一般ニュースでも取り上げられているように、
火星が本日14日、
2年1ヶ月ぶりに地球に最接近します。


火星と地球は、
それぞれの公転周期の関係から
2年1〜2ヶ月ごとに最接近を繰り返します。


ただし、火星の軌道がほんの少し楕円になっているため、
地球との最接近ごとに、その接近距離が異なってきます。


2003年8月の火星最接近では、
6万年に1度といわれるほどの大接近でした。



接近距離が異なるということは、当然のごとく、
それぞれの最接近時の火星の見え方なども変わって来ます。


2003年の最接近時から
今回の最接近の6回についてちょっと比較してみましょう。

★最接近日 |★地球との距離  |★視直径  |★明るさ
2003年 |  5576万km|25.1秒角|−3.0等級
8月27日 |         |      |

2005年 |  6942万km|20.2秒角|−2.2等級
10月30日|         |      |

2007年 |  8817万km|15.9秒角|−1.5等級
12月19日|         |      |

2010年 |  9933万km|14.1秒角|−1.4等級
1月28日 |         |      |

2012年 |1億0079万km|13.9秒角|−1.2等級
3月6日  |         |      |

2014年 |  9239万km|15.2秒角|−1.4等級
4月14日 |         |      |



2003年がどれだけ「大接近」であったかが明らかな一方で、
今回の接近は、「中接近」といった感じでしょうか。


火星は現在、おとめ座の腰あたりにあって、
前号でお伝えしたように、9日に「衝」となりました。



最接近と衝が近いのは、
火星と地球の位置を考えれば、
当たり前といえば当たり前でしょうか。


太陽が沈むころ、
東の空から昇ってくる火星の明るさは−1.4等級で、
スピカ、アークトゥルス、デネボラがつくる「春の大三角形」の近くで、
赤く輝く姿が良いアクセントになっています。



今回の最接近を機会に、お近くの科学館などでも、
火星観望会があると思うので、
ぜひ大きな望遠鏡でナマの火星を楽しんで下さい。


また、小さな望遠鏡でも、
模様は分かりにくくても、
明らかに恒星とは違う様子が分かります。


最接近でしばらく見ごろとなる火星。
どうぞ堪能して下さい。


ちなみに、2003年の大接近なみに最接近するのは、
4年後の2018年7月31日になります。



14日21時ごろの火星の位置、
火星の動き(1月〜7月)の様子、
最接近時の火星と地球の位置関係はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20140414.html#01



【関連トピック】
火星接近!ってどういうこと?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051031.html

火星の巨大火山オリンポス
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051107.html



【関連リンク】
2014年 火星接近(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/2014mars/index-j.shtml

2014年 火星ギャラリー(アストロアーツ)
http://www.astroarts.jp/photo-gallery/special/261





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 ☆2.分かるかな? 月が僅かに欠けながら昇る(15日)
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明日15日は満月です。


満月の時に起こる可能性がある天文現象といえば、
「月食」ですよね。


明日は、約1年振りに月食が見られます。


今回は、欠けながら昇る「月出帯食」で、
上の方が少し欠けた状態で地平線から昇ってきます。


ただし、見られる地域は中部地方以東です。


月食の始まりは15時ごろで、
その時はもちろん地平線の下。


月食の終わりは18時35分ごろで、
以下の通り、各地では月が出ると
まもなく月食が終わってしまいます。


★場所|★月出時刻|★月食終り月高度
札 幌|18:17|2.2度
仙 台|18:13|3.2度
東 京|18:14|3.0度
名古屋|18:25|1.1度
京 都|18:30|0.3度


太陽が沈んだばかりで薄明が残っていることもあり、
はっきり言いまして、
普通に生活していると気がつかないレベルです。


また、見るためには、
東の空が開けている場所が必須となります。


むしろ、難易度が高いという意味では、
「一見の価値あり」と言えそうです。


実は、この月食は、皆既月食の名残りで、
北アメリカなどでは、
地球の影にすっぽり隠された丸い月になります。


ニューヨークでは14日26時5分(15日2時5分)ごろ、
サンフランシスコでは14日23時5分ごろから皆既が始まり、
約1時間20分にわたって皆既となります(いずれも現地時間)。


10月8日には、日本全国で
非常に条件の良い皆既月食を見ることが出来ます。


東京における15日の月出帯食の様子、
ニューヨークおよびサンフランシスコにおける皆既月食の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20140414.html#02





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 ☆3.月が、火星(14日)、土星(17日)と並ぶ
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本日14日、地球に最接近する火星。


ちょうど本日の夜、
火星の横に満月直前の月が並びます。


近くには、おとめ座1等星スピカもいて、
なかなか楽しい一コマです。



月は16日に、てんびん座に移り、
17日には土星と並びます。



14日の月・火星・スピカ、
17日の月と土星の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20140414.html#03





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 ☆4.国際宇宙ステーションを見よう! 若田船長活躍中!
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国際宇宙ステーション(ISS)には現在、
日本人宇宙飛行士の若田光一さんが、
コマンダー(船長)として活躍中!!


下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!



★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
14日|18:55(西北西/10度)|18:58(北/29度)
14日|20:32(北西/12度) |20:35(北/30度)
16日|20:31(北西/11度) |20:34(北北東/44度)
17日|19:42(北西/11度) |19:45(北北東/34度)
18日|18:54(北西/18度) |18:56(北北東/29度)
18日|20:29(西北西/10度)|20:32(北西/70度)
19日|19:40(北西/10度) |19:44(北東/55度)
20日|20:28(西北西/12度)|20:31(南西/40度)


【札幌】
16日|20:31(北西/11度) |20:34(北/29度)
18日|20:30(北西/11度) |20:32(北北西/46度)
19日|19:41(北西/11度) |19:44(北北東/36度)
20日|20:28(西北西/11度)|20:31(西/48度)


【秋田】
18日|20:30(北北西/11度)|20:32(北/26度)
20日|20:29(北西/12度) |20:31(北西/41度)


【仙台】
20日|20:29(北西/13度) |20:31(北北西/31度)


【金沢】
20日|20:29(北北西/11度)|20:31(北/26度)


【東京】
【名古屋】
【大阪】
【広島】
【福岡】
【鹿児島】
【那覇】
(近日中に好条件の目視予想はありません)




ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)

また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html





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 ☆5.編集後記
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近所の荒川河川敷に植えられた
菜の花が満開です。


土手から見下ろすと、
黄色の絨毯のようです。




それでは、また来週にお会いしましょう。




↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html







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2014年4月14日21時ごろの南東の空。

火星は赤く光っているのですぐに分かります。

























【2003年8月27日】
視直径:25.1秒角
明るさ:−3.0等級
(6万年に1度といわれるほどの超接近)



【2005年10月30日】
視直径:20.2秒角
明るさ:−2.2等級



【2007年12月19日】
視直径:15.9秒角
明るさ:−1.5等級



【2010年1月28日】
視直径:14.1秒角
明るさ:−1.4等級



【2012年3月6日】
視直径:13.9秒角
明るさ:−1.2等級



【2014年4月14日】
視直径:15.2秒角
明るさ:−1.5等級



【2016年5月31日】
視直径:18.6秒角
明るさ:−2.0等級



【2018年7月31日】
視直径:24.3秒角
明るさ:−2.8等級







2014年4月15日18時20分ごろの東南東の低空(@東京)。






18時20分ごろ



18時30分ごろ



18時40分ごろ





















2014年4月14日21時ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢14.7)



月、火星、スピカ
(視野円10度)



月と火星
(視野円7度)









2014年4月17日23時ごろの南東の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢17.8)



月と土星
(視野円7度)






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