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流れ星TOP 2006/11/20 第56号
惑星の動きのおはなしです
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

        第56号 2006年11月20日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。

引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろんのこと、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


朝晩、めっきり冷え込んできました。
一雨ごとに冬が近づき、日増しに空気が澄んでくる時期ですね。


発行1周年記念プレゼントの当選者につきましては、
編集後記にて発表しています。


それでは、今週もよろしくお願い致します。



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 ☆今週の話題
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 ☆1.土星が西矩ってどういうこと?(外惑星の動きのおはなし その3)

 ☆2.水星が西方最大離角?(内惑星の動きのおはなし その2)

 ☆3.編集後記


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 ☆1.土星が西矩ってどういうこと?(外惑星の動きのおはなし その3)
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太陽、地球、外惑星(地球より外側をまわる惑星)の位置には、
その状態ごとに用語があります。

「合(ごう)」と「衝(しょう)」については第31号で、
「矩(く)」については第39号でお話ししましたね。

第31号:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html
第39号:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html


今回は、「矩(く)」についてのおさらいです。

「矩(く)」とは、地球を中心とした際に、
太陽と外惑星が90度(直角)のところに位置する時をいいます。

「矩(く)」には2つの場合があって、地球から見て、
東側90度に外惑星がある場合を「東矩(とうく)」、
西側90度に外惑星がある場合を「西矩(せいく)」と言っています。


明後日22日に、
土星が「西矩(せいく)」を迎えることになります。

太陽・地球・土星の位置はちょうどこんな感じとなります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061120.html#01


ご覧いただくとお分かりのとおり、
太陽・地球・土星が、地球を90度の角とした直角三角形を描きます。

「西矩(せいく)」の場合には、
明け方前に南東〜南の空で、その惑星が見やすくなります。

なので、22日未明4時ごろには、
土星は南東の空ですぐにみつけることが出来ます。

しし座流星群について前回、話題にしましたけど、
現在、土星はちょうどしし座に位置していて、
しし座の1等星レグルスと明るさを競っています。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061120.html#01


なお、まもなく「留(りゅう)」となる土星は、
12月中旬には「逆行(見た目的に東から西に移動する様子)」を始め、
来年2007年2月1日に「衝(しょう)」となり、観望の好機を迎えます。

(「留(りゅう)」「逆行(ぎゃっこう)」については、
 第31号 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html を
 ご覧いただければ幸いです。)



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 ☆2.水星が西方最大離角?(内惑星の動きのおはなし その2)
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第52号で、内惑星(地球よりも内側をまわっている惑星)には、
「合(ごう)」が2種類あることをお話ししました。

第52号:http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061023.html


地球→内惑星→太陽と並ぶ「内合(ないごう)」と
地球→太陽→内惑星と並ぶ「外合(がいとう)」です。


内惑星は、外惑星とは異なり、
地球からの見かけ上、
太陽との角度がある一定以上に離れることがありません。

その最も離れた時を「最大離角(さいだいりかく)」といいます。
「最大離角」は、いつでもその角度が同じではなく、
水星では17.9度〜27.8度、
金星では45.9度〜46.7度の間で変化します。

これは、水星・金星・地球の軌道が、
太陽を中心にした真円ではないことが原因です。


「最大離角」にもこれまた2種類ありまして、
地球から見て、
東側に最も離れる場合を「東方最大離角」、
西側に最も離れる場合を「西方最大離角」といいます。


「東方最大離角」の時は、夕方の「西の空」、
「西方最大離角」の時は、明け方の「東の空」で、
その内惑星を見ることが出来ます。

紛らわしいので、慣れないうちはよく間違えます。

また、「最大離角」を迎えた内惑星は、
地球からの見た目上、太陽から最も離れていますので、
観望の好機を迎えることになり、
その時、望遠鏡で拡大してみると、その内惑星は半月状に観えます。

蛇足ですけど、高校の地学のテストでは、
「東方最大離角を迎えた金星はいつどの方角でどのように見えるか?」
といった問題が出ることがあります。



そして。。。

9日に「内合(ないごう)」を迎えた際に、
太陽面通過を果たした水星が、
25日に「西方最大離角」となります(離角度は約20度)。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061120.html#02

「西方最大離角」なので、
明け方の東の空で見えることになります。

水星は、最大離角を迎えても、
太陽からの離角がそれほど大きくならないので、
正直なところ観測しにくい惑星です。

実は私もまだ数回しか見たことがありません。

逆にいうと、水星は最大離角の時を逃すと、
見るのが難しい惑星でもあるわけです。

25日朝には、水星は、
東の空で地上から10度ほどのところでいます。

明るさは、マイナス0.4等級もあるので、
東の空が開けている場所であれば比較的見つけやすいはずです。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061120.html#02



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 ☆3.編集後記
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第54号発行の6日から昨日19日までの2週間の間、
「流れ星からの贈り物」発行1周年記念としまして、
クリスマス用絵本の抽選応募を行ないました。

おかげさまで皆さんから応募をいただくことが出来ました。
応募していただいた読者の皆さん、
本当に有り難うございます。

それでは、厳正なる抽選の結果、
絵本「とっておきのプレゼント」に当選した方々を発表させていただきます。

 みずき さま
 菜の花 さま
 菅井 さま
 前川 さま
 陽子 さま  (順不同)

以上、5名の皆さま、おめでとうございます!!!

5名の皆さまには明日21日までに、
詳しい内容を記載しましたメールをお送りいたします。

残念ながら、抽選に漏れてしまった方、
応募に間に合わなかった方におきましては、
誠に申し訳ございませんでした。

またの機会にご期待いただければと存じます。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



なお、このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html




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いて座生まれ(11/22〜12/21)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年11月22日の太陽・地球・土星。
(分かりやすいように、地球と土星は大きくしてあります。)
地球を90度の角とした
直角三角形となる時を「矩(く)」と言って、
さらに、外惑星が地球の西側にある時を「西矩(せいく)」と言います。


同日未明3時ごろの東の空。
土星はしし座に位置しています。
「西矩(せいく)」の時は、
明け方にその惑星が見やすくなります。
明るさは0.5等級。


拡大してみました。


来年2007年2月1日には、
太陽→地球→土星と並ぶ「衝(しょう)」を迎えて、
観望好機になります。





いて座生まれ(11/22〜12/21)のあの人にこんなプレゼントはいかがですか?

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2006年11月25日の地球と水星の位置。
地球からみて、
太陽と水星の角度がいちばん大きくなることを
「最大離角」と言います。
今回は、水星が地球の西側にあるので、
「西方最大離角」と言い、離角度は約20度です。


同日明け方5時30分ごろの南東の空。
東の空が開けていれば、
水星はすぐにみつけることが出来ます。
明るさは、マイナス0.4等級。
西方最大離角の時は、明け方の東の空で、
その惑星がみやすくなります。


拡大してみると、
半月状になっているのが分かります。



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