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流れ星TOP 2009/11/16 第212号
しし群到来!18日早朝を狙え
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第212号 2009年11月16日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


地球に向け帰還中の小惑星探査機「はやぶさ」がピンチです。

はやぶさには、イオンエンジンのスラスタが4基搭載されています。
そのうちAとBは不具合により稼働できない状態で、
残りのCとDで地球を目指していました。

しかし、Dも自動停止したことが判明し、
現在、復旧の目途が立っていない状況です。

最後の残ったCだけでは推力が充分ではなく、
このままでは来年2010年6月の帰還が危ぶまれます。

2003年5月に打ち上げられたはやぶさは、
ミッション中に数々のトラブルが発生しており、既に満身創痍。

今回のトラブルがダメ押しにならないよう、
なんとかスラスタDが復活して欲しいです。


【関連トピック】
オレはハヤブサ この命燃え尽きるまで…
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090511.html


【関連リンク】
「はやぶさ」のイオンエンジンが停止(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/news/2009/11/10hayabusa/

小惑星探査機「はやぶさ(MUSES−C)」(JAXA)
http://www.jaxa.jp/projects/sat/muses_c/

日本の小惑星探査機「はやぶさ」(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/2005hayabusa/


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.しし座流星群2009 18日、日の出前を狙え!

 ☆2.しし群の母テンペル・タットル彗星とダスト・トレイル

 ☆3.編集後記



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 ☆1.しし座流星群2009 18日、日の出前を狙え!
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2001年に日本で大流星雨となって以来、
3大流星群(1月しぶんぎ、8月ペルセウス、12月ふたご)よりも
有名になってしまった感のある「しし座流星群」。

しし座流星群は、11月5日〜25日ごろ活動し、
14日〜21日に活発化、特に17日ごろに極大(ピーク)になります。

今年2009年は、極大期に月明かりが全くないため、
その意味では観測条件はかなり良好となります。

そして、今年の日本におけるピークはズバリ18日早朝の予測です。

「ダスト・トレイル(塵の道)」理論によると、
6時台がピークになるようです(日本時間)。

ただし問題なのは、
この時間は既に日の出だということ。

西の地域ほど日の出は遅くなるものの、
薄明は始まっているため、流星観測は困難になります。

そこで、ピーク予測を信じて、かつ、
ピーク時間が広がることを期待して、
18日早朝、日の出前を狙えば、
流星が見られるチャンスが高まります。

4〜5時ごろには放射点(流星が飛ぶ中心点)は
天頂に近くあるので、こちらの条件も良好。

放射点は火星の少し東側になりますので、
放射点周辺を狙うならば、
南東に身体を向けて見上げると良いです。


流星群というと、流星がばんばん飛ぶことを期待して、
夜空を見上げる人もいるでしょう。

ただ、期待を膨らませ過ぎるとガッカリすることも多々あるので、
他の星々も楽しみながら、ゆったりした気持ちで望みましょう。

あと、とにかく防寒対策をしっかりして下さい。
体調が悪くなったら、クルマや屋内に入って暖まるなど、
無理はしないようにお願いします。


18日4時ごろのしし座と放射点の位置はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091116.html#01


【関連トピック】
2001年のしし群大出現の様子とその時の写真
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051114.html


【関連リンク】
2009年のしし座流星群の情報(国立天文台)
http://naojcamp.mtk.nao.ac.jp/phenomena/20091118/

【特集】2009年しし座流星群(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/special/leonids2009/

日本流星研究会
http://www.nms.gr.jp/



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 ☆2.しし群の母テンペル・タットル彗星とダスト・トレイル
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しし座流星群の母天体は、
周期が33.2年のテンペル・タットル彗星。

過去に大出現を見せた1698年、1799年、
1833年、1866年、1966年、1999年は、
テンペル・タットル彗星の回帰年(またはその前後年)であるため、
そのタイミングで大出現する可能性が高いことが分かっています。
(回帰年でありながら大出現しない時もあります。)

では、2001年は回帰年ではないにもかかわらず、
なぜ大出現したのでしょうか?

そこで出てきたのが、
アッシャ博士の「ダスト・トレイル(塵の道)」理論です。

母彗星が過去の回帰で撒き散らした塵の位置と量を割り出し、
そこを地球が接近するタイミングを計算した結果、
彗星の回帰年でなくても大出現する年があることが分かったのです。

そして、2001年には、アッシャ博士は、
ピークの時間と流星数を予めほぼ見事に予測していました。

2001年のしし群が話題になったのは、
アッシャ博士の予測が実証されたことも1つの理由でしょう。


では、今年2009年はどうでしょうか。

さきほど、ピーク予測は18日早朝と言いました。

もう少し説明します。

フランスの天文学者ボバイヨン博士によると、
2009年は、1466年と1533年に出来たダスト・トレイルに
地球が接近するとのことです。

出現のピーク(≒ダスト・トレイル接近)予測は、
1466年の方が6時43分、1533年の方が6時50分。
(国立天文台の佐藤幹哉さんの予測では、
 前者が6時12分、後者が6時30分となっています。)

ピーク時の流星数は、2つのダスト・トレイルを合わせて、
ピーク1時間あたり200程度の予測です。

ただし、この予測は、
月明かり、光害が全くない条件での全天の値になりますので、
必ずこれくらい見えるというわけではありません。
(当然ながら、ピーク時にその地域が夜であることが前提です。)

ボバイヨン博士も次のように語っています。
「極大時刻は比較的よく当たるのですが、
 出現数はもっとも計算がむずかしいのです。
 さらに実際に見える流星の数は、放射点の高度だけでなく、
 視力、注意力、光害、天候、視界の広さ……など、
 いろいろなマイナス要因がありますからね」
 (月刊『星ナビ』12月号9ページより一部抜粋)


テンペル・タットル彗星の軌道はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091116.html#02



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 ☆3.編集後記
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第210号を配送した2日から昨日15日までの2週間、
「流れ星からの贈り物」発行4周年記念としまして、
クリスマス用絵本の抽選応募を行ないました。

おかげさまで
皆さまから応募をいただくことが出来ました。
応募していただいた読者の皆さん、有り難うございます。

それでは、厳正なる抽選の結果、
絵本「とっておきのプレゼント」に
当選した方々を発表させていただきます。

non-non さま
水谷 さま
ヤス さま (順不同)

以上、3名の皆さま、おめでとうございます!

3名の皆さまには明後日18日までに、
詳しい内容を記載したメールをお送りいたします。

残念ながら、抽選に漏れてしまった方、
応募に間に合わなかった方におきましては、
誠に申し訳ございませんでした。

またの機会にご期待いただければと存じます。
きっと来年もやります!


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡


このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
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2009年11月18日早朝4時ごろの東の空。
しし座流星群の放射点は火星の少し東側にあります。
月明かりが全くなく、観測条件はバッチリ。


2009年のピーク予測は6時台前半(日本時間)。
薄明が始まる前が観測のチャンスとなりそうです。
(図はあくまでもイメージです。)





しし座流星群の母彗星は、
周期33.2年のテンペル・タットル彗星。
図は、1998年2月28日に近日点を通過時。
翌年1999年に、しし群が大出現しました。




さそり座生まれ(10/24〜11/21)のあの人に絵本のプレゼントを。
      
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