2012/3/5 第332号 火星が地球に2年1ヶ月ぶり最接近 |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第332号 2012年3月5日発行 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、 新しく読者登録していただいた皆さん、 本当にありがとうございます。 それでは、今週もよろしくお願いします☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆今週の話題 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 ☆1.火星が地球へ最接近 観望シーズンはじまる ☆2.満月と火星が並ぶ(8日) ☆3.水星が東方最大離角(5日) 日没後に見られる ☆4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.火星が地球へ最接近 観望シーズンはじまる ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 火星が6日、2年1ヶ月ぶりに地球に最接近します。 火星と地球は、 それぞれの公転周期の関係から 2年1〜2ヶ月ごとに最接近を繰り返します。 ただし、火星の軌道がほんの少し楕円になっているため、 地球との最接近ごとに、その接近距離が異なってきます。 2003年8月の火星最接近では、 6万年に1度といわれるほどの大接近ぶりでした。 一般のニュースでも けっこう取り上げられたので 記憶に残っている方も多いでしょう。 接近距離が異なるということは、当然のごとく、 それぞれの最接近時の火星の見え方なども変わって来ます。 2001年の最接近時から 今回の最接近の6回についてちょっと比較してみましょう。 ★最接近日 |★地球との距離 |★視直径 |★明るさ 2001年 | 6734万km|20.8秒角|−2.4等級 6月22日 | | | 2003年 | 5576万km|25.1秒角|−3.0等級 8月27日 | | | 2005年 | 6942万km|20.2秒角|−2.2等級 10月30日| | | 2007年 | 8817万km|15.9秒角|−1.5等級 12月19日| | | 2010年 | 9933万km|14.1秒角|−1.4等級 1月28日 | | | 2012年 |1億0079万km|13.9秒角|−1.2等級 3月6日 | | | 2003年がどれだけ「大接近」であったかが明らかな一方で、 今回は、かなりの「小接近」であることも分かります。 火星は現在、しし座のちょうどおなかあたりにあって、 火星が「衝」になるのは5日です。 「衝(しょう)」は、 「太陽→地球→外惑星(火星)」に並ぶことをいいます。 最接近と衝が近いのは、 火星と地球の位置を考えれば、 当たり前といえば当たり前でしょうか。 小接近とはいえ、 明るさは−1.2等級なので、 1等星の少ない秋の空では、存在感抜群。 さすが軍神マースといったところ。 小さな望遠鏡でも、模様は分かりにくくても、 明らかに恒星とは違う様子が分かります。 最接近でしばらく見ごろとなる火星。 どうぞ堪能して下さい。 ちなみに、2003年の大接近なみに最接近するのは、 6年後の2018年7月になります。 6日の火星の位置、火星の動きの様子、 最接近時の火星と地球の位置関係はコチラ http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120305.html#01 【関連トピック】 火星接近!ってどういうこと? http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051031.html 火星の巨大火山オリンポス http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051107.html 【関連リンク】 <特集>20120年 火星接近(アストロアーツ) http://www.astroarts.co.jp/special/2012mars/ 2012年火星ギャラリー(アストロアーツ) http://www.astroarts.jp/photo-gallery/gallery.pl/special/136 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆2.満月と火星が並ぶ(8日) ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 観望シーズンとなった火星に8日、 満月が並びます。 最接近中の火星なので、 明るさもバッチリ。 満月とのコラボをお楽しみください。 また、週末10日には、 少し移動した月が、 土星、スピカと集まります。 8日の満月と火星、 10日の月、土星、スピカの様子はコチラ http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120305.html#02 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆3.水星が東方最大離角(5日) 日没後に見られる ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 太陽にいちばん近い惑星、水星が本日5日、 東方最大離角となります。 水星や金星は、地球よりも内側を公転する内惑星です。 内惑星は、地球から見た場合、 太陽との角度が一定の角度以上に離れません。 その角度がいちばん大きくなる時、 つまり、見た目に太陽と最も離れる時を「最大離角」といいます。 水星の最大離角は17.9度〜27.8度で、 今回は約18.5度で、あまり太陽からは離れません。 ただし、この時期は、 地平線に対する黄道の角度が大きいため、 地平から10度ほど離れます。 東方最大離隔の場合は、 太陽の東側になるため、見られるのは日没後の西の低空。 西の空が開けた場所が必要です。 ちなみに、近くには、金星、木星がいて、 夜には、火星、土星も見えてきます。 つまり、一晩で、太陽系の主な惑星、 水星、金星、火星、土星、木星を見ることが出来るわけです。 このようなタイミングを逃さないようにしたいですね。 5日、日没後の水星の様子はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120305.html#03 【関連トピック】 内惑星の動きのおはなし(最大離角について) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070528.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆4.編集後記 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 閏日だった2月29日。 関東は、この冬いちばんの雪となりました。 やはり関東は、2月3月が雪の鬼門ですね。 ただ、寒さのピークをすぎているせいか、 日陰の雪も意外とはやく溶けています。 それでは、また来週にお会いしましょう。 ↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。 http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html |
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2012年3月6日、 2年1ヶ月ぶりに火星が地球に最接近。 21時ごろ南東の空。 火星は、しし座のおなかあたりにいます。 |
2012年3月8日21ごろの南東の空 黄線:黄道、赤線:天の赤道 (月齢15.6) 満月と最接近中の火星 (視野円15度) 2012年3月10日23時ごろの南東の空 黄線:黄道、赤線:天の赤道 (月齢17.6) 月、土星、スピカ (視野円15度) |
2012年3月5日、日没30分後ごろの西の空 黄線:黄道、赤線:天の赤道 水星が東方最大離角 |
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