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流れ星TOP 2012/10/15 第364号
勝つのはどっち? 夕空に散る 赤さ対決
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第364号 2012年10月15日発行

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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



アメリカの宇宙ベンチャー企業スペースX社の
無人宇宙船「ドラゴン」が8日、
ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられました。

今年5月の打ち上げ成功に続いて2回目となります。

ドラゴンは10日、
国際ステーション(ISS)に滞在中の星出彰彦さんが
操作したロボットアームにより捕捉され、
無事、ISSにドッキングされました。

ドラゴンは今回、
約400キロの物資や実験機材をISSに運び、
実験の試料や機材など約750キロを
地球に持ち帰ることになっています。

ドラゴンはこれから、
年2〜3回ずつ打ち打ち上げられる予定。

日本のISS補給機HTV「こうのとり」、
ISSの運用を支えていくことになります。


【関連リンク】
「ドラゴン」商業輸送1号機がISSに到着(アストロアーツ)
http://www.astroarts.co.jp/news/2012/10/11dragon/



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.勝つのはどっち? アンタレスと火星の赤さ対決


 ☆2.オリオン座流星群が極大(21日深夜)


 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう! 星出さん滞在中!


 ☆4.編集後記



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 ☆1.勝つのはどっち? アンタレスと火星の赤さ対決
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さそり座の1等星といえば、
赤く光るアンタレスですよね。


このアンタレスという名前は、
「火星の敵」「火星に敵対する者」という意味で、
そのとおり火星が関係しています。

火星は、英語でマーズ(Mars)で、
これはローマ神話の軍神マルスから来ています。

マルスに対応するギリシャ神話の神がアレスで、
これに、「対抗する」という意味の接頭辞「アンチ」をつけて、
「アンチ・アレス」となり、
詰まって「アンタレス」になったというわけです。



さてさて、ようやく秋を迎え、
アンタレスも夕空でしか見られなくなってしまいました。


でも、今まさに、その夕空の短い時間に、
アンタレスと火星の赤さ対決が繰り広げられています。


約2年に1度、アンタレスに近づく火星は、
地球との距離によってだいぶ明るさが変わります。


例えば、今年3月に地球に最接近した火星は、
−1.2等級で輝いていました。

ただし、今年は小接近だったため、
それほど明るくはなりませんでしたけど、
2003年夏の超大接近時には、
なんと−3等級まで明るくなりました。


話を戻しまして、
3月の最接近から半年が経った今、
火星はその明るさを落とし、
現在は、1.2等級となっています。


一方のアンタレスは、
0.9等級から1.2等級の間で明るさを変える脈動型変光星で、
現在は、1等級ほどの明るさです。


今回の赤さ&明るさ対決は、
なかなかいい勝負になりそうですね。


両者がいちばん近づくのは、今週末で、
18日には、三日月が、
この対決をジャッジするかのように見守ります。


さて、三日月は、どちらに軍配を上げるのでしょうか。


18日夕方のアンタレス、火星、三日月の様子、
アンタレスを通る火星の動きの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20121015.html#01



【関連トピック】
さそりの赤い火 アンタレス
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120625.html

【関連トピック】
恥ずかしがり屋の大サソリ(さそり座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060710.html



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 ☆2.オリオン座流星群が極大(21日深夜)
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ハレー彗星を母彗星とする流星群が2つあります。

1つは5月の「みずがめ座η(エータ)流星群」、
もう1つが10月の「オリオン座流星群」です。



オリオン座流星群の活動は、
10月上旬〜11月上旬と比較的ながめで、
極大になる21日ごろには、
1時間に10個くらいの流星が出現します。


ただ、近年は活発な活動をみせていて、
2006年には1時間に最大で100個以上、
2007年にも平年を上回る活動でした。



今年の極大予想は21日13時ごろ。
昼間になりますけど、あくまでも予想です。


放射点(流星が飛ぶ中心点)は、
オリオンが棍棒を振り上げている右腕あたりで、
東の空から昇り始めるのが22時ごろ。

月齢6の月もちょうど同じごろ西の空に沈みます。



オリオンから放たれる流星が、
おうし、かに、しし、いっかくじゅう、うさぎ
などを射る様子が見られるでしょうか。

秋の夜はけっこう冷え込みます。
防寒もお忘れなく。


21日22時ごろ、24時ごろのオリオン座と放射点の位置はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20121015.html#02



【関連トピック】
1910年 ハレー彗星の大接近
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060515.html



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 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう! 星出さん滞在中!
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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。
下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!



★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
16日|17:51(西/13度)  |17:54(北北西/55度)
17日|18:39(西北西/11度)|18:42(北/29度)
18日|17:50(西北西/13度)|17:52(北北西/34度)
19日|18:38(西北西/11度)|18:40(北/27度)
20日|17:49(西北西/13度)|17:51(北/28度)
21日|18:37(北西/13度) |18:39(北/28度)


【札幌】
15日|18:40(西北西/11度)|18:43(北/27度)
16日|17:50(西/10度)  |17:53(北北西/37度)
18日|17:50(西北西/12度)|17:52(北北西/24度)


【秋田】
16日|17:50(西北西/12度)|17:53(北北西/24度)


【仙台】
【東京】
【金沢】
【名古屋】
【大阪】
【広島】
【福岡】
【鹿児島】
【那覇】
(近日中に好条件の目視予想はありません)



ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)

また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html



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 ☆4.編集後記
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NASAとESA(欧州宇宙機関)が
共同で開発した土星探査機「カッシーニ」が
1997年に打ち上げられてから、
本日10月15日で15年が経過しました。

カッシーニは7年の旅を終え、
2004年6月に土星軌道に到着、
土星の探査を開始します。

当初は2008年までの運用予定でしたけど、
2010年まで延長され、
さらに、2017年までの延長が決まっています。

あと5年、機器の大きなトラブルがないことを祈ります。


【関連トピック】
打ち上げから10年 土星探査機カッシーニの軌跡
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071015.html



それでは、また来週にお会いしましょう。



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http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html





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2012年10月18日、日没1時間後の南西の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢2.9)


火星とアンタレスの赤さ対決。
それを見守る三日月。
(視野円10度)







火星が移動していく様子
(視野円10度)





2012年10月21日22時ごろの東の空。
オリオン座流星群が極大か。
ピンクの点が放射点。


21日24時(22日0時)


オリオンから放たれた矢が、
雄牛、蟹、獅子、一角獣、兎を射抜くかも。
(図はあくまでもシミュレーションです。)




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