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流れ星TOP 2013/1/21 第378号
およぐ蛇 南の空で ニョロニョロり
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第378号 2013年1月21日発行

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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



NASAの系外惑星探査衛星「ケプラー」による観測から、
惑星候補天体が新たに461個見つかりました。

そのうち4つは、中心の恒星からの距離が
液体の水の存在にちょうどよい範囲に位置するとのこと。

ケプラーは、惑星が公転運動をする時、
中心星の手前を通過する際に起こる減光を
検出する方法で系外惑星を見つけ出します。

ケプラーの研究員は、
「2009年のケプラー打ち上げから3年半以上経ったことで、
 公転周期の長い小型の惑星の減光観測も
 十分積み重ねられるようになってきました。
 真に地球そっくりの天体が見つかるのは時間の問題です」
とコメントしています。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.月、木星、アルデバランが集合(22日)


 ☆2.南の空のニョロいヤツ みずへび座


 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう!


 ☆4.編集後記



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 ☆1.月、木星、アルデバランが集合(22日)
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明日22日は、月を眺めてみて下さい。


すると、その近くに2つの星があることに気が付きます。


明るい方が木星、
赤味がかっている方がアルデバラン(おうし座1等星)です。


けっこう見栄えの良い景色ですよ。


22日の月、木星、アルデバランの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20130121.html#01



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 ☆2.南の空のニョロいヤツ みずへび座
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今年2013年の干支は「へび(巳 蛇)」ですね。


夜空には、ヘビをモチーフとした星座が3つあります。


1つ目は、春の星座たちを
支えるかのように横たわる「うみへび座」。

2つ目は、夏の夜の巨人、
名医アスクレピオス(へびつかい座)がその腕にまとう「へび座」。

そして、3つ目は、残念ながら、
日本からは見ることの出来ない南天の「みずへび座」。


うみへび座と、へび座(へびつかい座)は、
以前にご案内しているので、
今回は、みずへび座をご紹介します。



さきほども言ったとおり、
みずへび座は南天の星座で、
天の南極近くに位置するため、
日本からは見ることが出来ません。


位置的には、エリダヌス座の下にあり、
1等星アケルナルの近くで、
α星(2.8等級)、β星(2.8等級)、γ星(3.2等級)が
三角形をつくっているのが特徴です。



天の南極は現在、はちぶんぎ座にあるのですけど、
地球の歳差運動(首振り運動)のため、
みずへび座に天の南極があった時代があり、
実際、紀元前3000年ごろにはα星が、
紀元前150年ごろにはβ星が南極星となっていました。


1月下旬21時ごろ、
ケアンズ(オーストラリア)におけるみずへび座の位置、
および、天の南極の変化の様子はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20130121.html#02



この星座は、
16世紀オランダの探検家テオドロスの書に記述が見え、
16世紀後半から17世紀前半に活躍した
ドイツのアマチュア天文家バイエルが、
自ら編纂した「ウラノメトリア星図」で発表したことで
広く知れ渡ることになりました。



ちなみに、
学名(ラテン語)も、みずへび座は「Hydrus」、
うみへび座は「Hydra」で、綴りがよく似ていて、
国によっては、どちらもウミヘビと考えて、
みずへび座を雄、うみへび座を雌としていることがあるようです。

(研究者の羅和辞典を調べてみると、
 どちらも、HydrusもHydraもウミヘビのことで、
 Hydrusは男性名詞、Hydraは女性名詞でした。)



ところで。


みずへび座には、HD10180という
太陽に良く似た恒星があります。


地球から127光年のところにあるこの恒星は、
全部で7個の惑星があることが分かっていて、
この数は、太陽系外惑星の中では、
現時点で分かっている最多の個数になります。


さらに、未確認の惑星が2個あり、
もしこの惑星が確定すれば、
太陽系の8個を上回ることになります。


また、最も内側を回っている惑星は地球型惑星(岩石惑星)、
最も外側を周っている惑星は木星型惑星(巨大ガス惑星)
であると考えられています。



【関連トピック】
春空に横たわる大蛇(うみへび座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090406.html

ヘビをまとう名医アスクレピオス(へびつかい座・へび座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100628.html



え?北極星って動くの!?(歳差運動について)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060605.html



バイエルがつくった南天の星座
鳳凰か不死鳥か?それが問題だ(ほうおう座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20111107.html

天ひびくツルの一声(つる座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100927.html



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 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう!
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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。
下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!



★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
22日|06:12(北西/14度) |06:15(北北東/33度)
23日|05:24(北/28度)  |05:24(北北東/28度)
24日|06:08(北西/14度) |06:10(北/49度)
25日|05:19(北北西/33度)|05:20(北/37度)
26日|06:04(西北西/17度)|06:06(南/82度)
27日|05:15(北北西/55度)|05:16(北北東/63度)


【札幌】
24日|06:08(北西/11度) |06:11(北北東/33度)
26日|06:04(北西/14度) |06:06(北/62度)
27日|05:15(北/36度)  |05:16(北北東/40度)


【秋田】
26日|06:04(北西/11度) |06:07(北北東/33度)


【仙台】
26日|06:04(北北西/11度)|06:07(北東/28度)


【東京】
【金沢】
【名古屋】
【大阪】
【広島】
【福岡】
【鹿児島】
【那覇】
(この1週間中に良い条件で目に見える予報はありません)



ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)

また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html



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 ☆4.編集後記
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関東を襲った14日の大雪。

積雪10cmで「参った」なんて言っていたら、
雪国に暮らす人から笑われるでしょうけど、
参った人は多かったはず。

それにしても、
首都圏は雪に弱いですね。。。

ところどころ、
歩道で固まった雪がまだ危ないです。



それでは、また来週にお会いしましょう。



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2013年1月22日20時ごろ、身体を南に向けて上を向いた時の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢10.6)


月、木星、アルデバランが集まります。
(視野円7度)





【オーストラリアのケアンズ】
1月下旬21時ごろ(現地時間)における、みずへび座の位置。
みずへび座は、日本からは見ることのできない南天の星座です。
エリダヌス座1等星アケルナルの近くで
α星、β星、γ星が三角形をつくります。


南の空でニョロニョロり。
左横のモヤモヤは大マゼラン雲、
中腹あたりのモヤモヤは小マゼラン雲です。









2013年現在の天の南極(真ん中の十字)
地球の歳差運動(首振り運動)のため、
天の南極は少しずつ移動します。



紀元前150年ごろの天の南極。
みずへび座β星が南極星でした。



紀元前3000年ごろの天の南極。
みずへび座α星(2.8等級)が南極星でした。
とはいえ、こう見ると、
アケルナルが史実外の南極星だったかも。。。





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