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流れ星TOP 2025/2/24 第1009号
南の空のニョロいヤツ
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第1009号 2025年2月24日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





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 ★今週の話題

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 ★1.細〜〜い月が宵の明星=金星と並ぶ(2日日没後)


 ★2.南の空のニョロいヤツ みずへび座


 ★3.編集後記





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 ★1.細〜〜い月が宵の明星=金星と並ぶ(2日日没後)

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28日は新月です。


ということで、
来月3月は、
日にちと月齢が
まったく同じになります。


ここまでピッタリ合うのは
珍しいことです。



さて。

月齢2の2日の夕方、
まだまだ細〜〜い月が
宵の明星=金星と
並びます。


探すまでもなく
目に入る金星から
少し左に目を配ると
細〜〜い月がいます。


見えるでしょうか?


細い月を見ることも
なかなかないので、
金星を頼りに
ぜひ見てみてください。



2日日没後の細〜〜いと宵の明星の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20250224.html#01







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 ★2.南の空のニョロいヤツ みずへび座

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今年2025年の干支は
「へび(巳 蛇)」ですね。


夜空には、
ヘビをモチーフとした星座が3つあります。


1つ目は、春の星座たちを
支えるかのように横たわる「うみへび座」。


2つ目は、夏の夜の巨人、
名医アスクレピオス(へびつかい座)が
その腕にまとう「へび座」。


そして、3つ目は、残念ながら、
日本からは見ることの出来ない
南天の「みずへび座」。



うみへび座と、へび座(へびつかい座)は、
後日、改めてご案内する予定なので、
今回は、みずへび座をご案内します。



さきほども言ったとおり、
みずへび座は南天の星座で、
天の南極近くに位置するため、
日本からは見ることが出来ません。



位置的には、
エリダヌス座の下にあり、
1等星アケルナルの近くで、
α星(2.8等級)、
β星(2.8等級)、
γ星(3.2等級)が
三角形をつくっているのが特徴です。



天の南極は現在、はちぶんぎ座にあるのですけど、
地球の歳差運動(首振り運動)のため、
みずへび座に天の南極があった時代があり、
紀元前3000年ごろにはα星が、
紀元前150年ごろにはβ星が
南極星となっていました。



2月下旬21時ごろ、
ケアンズ(オーストラリア)におけるみずへび座の位置、
および、天の南極の変化の様子はコチラ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20250224.html#02




この星座は、
16世紀オランダの探検家テオドロスの書に記述が見え、
16世紀後半から17世紀前半に活躍した
ドイツのアマチュア天文家バイエルが、
自ら編纂した「ウラノメトリア星図」で発表したことで
広く知れ渡ることになりました。



ちなみに、
学名(ラテン語)も、
みずへび座は「Hydrus」、
うみへび座は「Hydra」で、
綴りがよく似ていて、
国によっては、どちらもウミヘビと考えて、
みずへび座を雄、
うみへび座を雌としていることがあるようです。


(研究社の羅和辞典を調べてみると、
 HydrusもHydraもウミヘビのことで、
 Hydrusは男性名詞、
 Hydraは女性名詞でした。)



ところで。



みずへび座には、HD10180という
太陽に良く似た恒星があります。



地球から127光年のところにあるこの恒星は、
全部で7個の惑星があることが分かっていて、
この数は、太陽系外惑星の中では、
現時点で分かっている最多の個数になります。



さらに、未確認の惑星が2個あり、
もしこの惑星が確定すれば、
太陽系の8個を上回ることになります。



また、最も内側を回っている惑星は
地球型惑星(岩石惑星)、
最も外側を周っている惑星は
木星型惑星(巨大ガス惑星)
であると考えられています。




【関連トピック】
え?北極星って動くの!?(歳差運動について)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060605.html



バイエルがつくった南天の星座
鳳凰か不死鳥か?それが問題だ(ほうおう座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20111107.html

天ひびくツルの一声(つる座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100927.html






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 ★3.編集後記

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2月23日の祝日に
まだ馴染めません。



それでは、また来週にお会いしましょう。




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2025年3月2日日没1時間後ごろの西の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢2.4)



月齢2.4の細い月と宵の明星=金星
(視野円7度)











【オーストラリアのケアンズ】
2月下旬20時ごろ(現地時間)における、みずへび座の位置。

みずへび座は、日本からは見ることのできない南天の星座です。

エリダヌス座1等星アケルナルの近くで
α星、β星、γ星が三角形をつくります。




南の空でニョロニョロり。
左横のモヤモヤは大マゼラン雲、
中腹あたりのモヤモヤは小マゼラン雲です










2025年現在の天の南極(真ん中の十字)
地球の歳差運動(首振り運動)のため、
天の南極は少しずつ移動します。




紀元前150年ごろの天の南極。
みずへび座β星が南極星でした。




紀元前3000年ごろの天の南極。
みずへび座α星(2.8等級)が南極星でした。
とはいえ、こう見ると、
アケルナルが史実外の南極星だったかも。。。










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