2012/6/11 第346号 夜空をはかる2本の定規 |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第346号 2012年6月11日発行 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、 新しく読者登録していただいた皆さん、 本当にありがとうございます。 4日の部分月食、6日の金星の太陽面通過、 いかがでしたか? 私は両方とも完全に天気にフラレました。 部分月食が見られなかったのは 「まあ仕方ないか」くらいの気持ちだったんですけど、 金星の太陽面通過が全く見られなかったのは けっこうショックです。 6日当日は朝から小雨。 いちおうバルコニーに太陽望遠鏡がすぐ出せる準備だけして、 雲が切れるタイミングを待ちました。 現象の時間がながいので、 どこかで少しは太陽が出るだろうと。 しかし。いっこうに天気が回復する見込みなし。 そのうち、太陽はバルコニーからは見えない位置へ。 13時ごろ、少し明るくなってきたので、 太陽専用双眼鏡と日食プレートをもって、マンションの最上階へ。 「雲越しでもいいから、なんとか」と期待を込めたものの、 結局、太陽が顔を出す気配すらありませんでした。 部屋に戻り、再びネット中継を見始めました。 第3接触がはじまり、 ゆっくりと金星が太陽面から出ていきます。 あー、終わるなぁ。 13時47分。太陽面通過終了。 せめて一目だけでも、 自分の目で直接見たかったです。 【関連リンク】 2012年6月4日 部分月食ギャラリー(アストロアーツ) http://www.astroarts.jp/photo-gallery/gallery.pl/special/151 2012年6月6日 金星の太陽面通過ギャラリー(アストロアーツ) http://www.astroarts.jp/photo-gallery/gallery.pl/special/147 それでは、今週もよろしくお願いします☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆今週の話題 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 ☆1.金星が明けの明星として戻ってきました ☆2.地味な星座しりぃず その28 じょうぎ座 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう! ☆4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.金星が明けの明星として戻ってきました ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 6日の金星の太陽面通過は、 大事なことを私たちに示しています。 それは、地球から見た時、 金星が太陽の東側から西側に移ったというこです。 これは、簡単にいえば、 宵の明星だった金星が 今度は明けの明星として、 早朝の東の空で見え始めることを意味します。 これから夏に向けて、 明け方の東の空でひときわ輝く星があったら、 それが金星です。 18日の早朝には、 金星、新月直前の細い月、木星が 東の地平線スレスレで集まります。 18日早朝、月、金星、木星の様子はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120611.html#01 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆2.地味な星座しりぃず その28 じょうぎ座 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 すっかりお馴染みとなりました 「地味な星座しりぃず」でございます。 お馴染みとは言ったものの、 気がつけば、2012年ではお初でして、 前回から半年も経ってしまいました。 どうもお久しぶりです。 さて、28回目にお届けする 地味ーヘンドリクスな星座は、はいコチラ! じょうぎ座 です! 来ましたね〜。 ホントにこんな星座あるのかと。 なんといっても定規ですからねぇ。 道具の星座をつくるのが大好きといえば、 18世紀フランスの天文学者ラカーユ。 ご多分にもれず、じょうぎ座も彼によってつくられました。 ラカーユがつくった星座たちは、 南天に集中しているため、 日本からは見えにくいか、見えないものがほとんど。 じょうぎ座は、 さそり座の下にあって、 東京あたりの緯度では、 南中しても地平線上に3分の2がようやく出る程度。 北海道では見えなくて、 沖縄の方では少し見えやすくなります。 また、日本では、位置的に見えやすい時期が ちょうど梅雨と重なるので、 それがさらに地味度を上げているかもしれません。 いちおう見ごろは6月中旬から7月中旬になります。 6月下旬21時ごろのじょうぎ座の位置はコチラ http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20120611.html#02 88星座中74番目の大きさのじょうぎ座は、 いびつな四角形に棒をつけたような手旗のような形をしていて、 いるか座を少し大きくしたような星の配列となっています。 もっとも明るい恒星は、4等級のγ2星。 そうそう。 この星座のおもしろいのは、 α星とβ星がないところですね。 形づくる星が暗いこともありますけど、 ちょうど天の川の濃い部分に位置しているため、 見えやすい南半球に行っても、 その星を結んでいくのにはコツが必要そうです。 星座絵では、 まっすぐな定規と直角定規が重なっているイメージで描かれます。 もともと、ラカーユは、この星座を 「水準器と大工用定規」もしくは「直定規と曲尺」と 名付けたとされています。 地味なじょうぎ座ですけど、 「じょうぎ座銀河団」と呼ばれる銀河団があります。 この銀河団は、空間密度が高い銀河団で、 比較的、銀河系から近く、明るい銀河が多いのが特徴です。 ただし、ちょうど天の川銀河の濃い部分に近いため、 観測するのが難しい銀河団でもあります。 さてさて。 今宵も、2本の定規を使って、 夜空の星たちを測ることにしましょうか。。。 【ラカーユが設定した地味な星座たち】 ガッカりせずにつかまえて(がか座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20110307.html ポンプ、ポンパー、ポンペスト!(ポンプ座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20110418.html 宇宙は顕微鏡でもみえるのさ(けんびきょう座、ぼうえんきょう座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100906.html Holyな夜空を彫〜り彫り(ちょうこくぐ座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100118.html しっくりこない夜空のアトリエ(ちょうこくしつ座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091109.html 露座になる 見上げるさきに ろ座がある(ろ座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20101122.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆3.国際宇宙ステーションを見よう! ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。 下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう! ★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ) 【稚内】 11日|20:41(西/13度) |20:43(北北西/39度) 11日|23:54(北西/12度) |23:57(北東/46度) 12日|23:00(北西/13度) |23:03(北北東/34度) 13日|23:42(西北西/13度)|23:44(北西/47度) 14日|22:48(北西/11度) |22:51(北北東/49度) 15日|21:54(北西/12度) |21:56(北/34度) 16日|22:36(西北西/12度)|22:38(北西/64度) 17日|21:41(北西/10度) |21:44(北北東/52度) 【札幌】 11日|23:55(北西/13度) |23:57(北北東/30度) 12日|19:50(北北東/30度)|19:50(北北東/30度) 13日|23:42(北西/11度) |23:44(北北西/34度) 14日|22:48(北西/11度) |22:51(北北東/31度) 16日|22:36(北西/13度) |22:38(北北西/43度) 17日|21:42(北西/11度) |21:45(北北東/33度) 【秋田】 【仙台】 【東京】 【金沢】 【名古屋】 【大阪】 【広島】 【福岡】 【鹿児島】 【那覇】 (近日中に好条件の目視予想はありません) ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで 確認することをオススメします。 (見え方のシミュレーションなどが掲載されています。) また、「観測地の選択」ページで、 上記以外の細かい観測地が選択できます。 (緯度、経度の指定もできます。) 【関連リンク】 国際宇宙ステーションを見よう(JAXA) http://kibo.tksc.jaxa.jp/ ISSを見よう 観測地の選択(JAXA) http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/ 国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA) http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆4.編集後記 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 街のあちらこちらで 紫陽花を目につくようになりました。 同じ株なのに、 色がいろいろあるのが不思議ですよね。 土の酸性度、アルカリ度で色が変わるらしいのですけど、 同じ株でありながら色が違うというのは、 根っこがすごく繊細だということなのでしょうか。 紫陽花といえば、まさに梅雨の花。 西の方から続々と梅雨入りです。 それでは、また来週にお会いしましょう。 ↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。 http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html |
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2012年6月18日早朝3時30分ごろの東の空。 黄線:黄道、赤線:天の赤道 (月齢27.8) 夏に向けて、金星が明けの明星として、 明け方の東の空で輝きはじめます。 (視野円10度) |
6月下旬21時ごろの南の空。 東京あたりの緯度では、じょうぎ座は、 下3分の1は地平線上に出てきません。 沖縄あたりまで行くと、 じょうぎ座は見えやすくなります。 じょうぎ座は、 まっすぐの普通の定規と 直角定規の組み合わせをイメージしています。 |
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