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流れ星TOP 2013/2/18 第382号
上弦に 趣あたえる 一番星
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第382号 2013年2月18日発行

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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



現在、準惑星に分類されている冥王星には、
P4とP5と仮称されている小さな衛星があります。

この2つの衛星に名前をつけるため、
広く一般からその候補を受け付けしています。

冥王星の衛星P4(直径13〜21km)は、
2011年にハッブル宇宙望遠鏡の画像から発見されました。

続いて翌年2012年にはP5(直径10〜25km)も発見。

2つの衛星の発見チームでは、
現在衛星の名前を広く一般から募集しています。

下記の専用ウェブページでは、
冥界に関連する名称候補が挙げられているので、
適当だと思うものを選んで投票してみましょう。

応募は日本時間2月26日午前2時まで。
正式な名前は、国際天文学連合にて検討、決定されます。


冥王星の衛星に名前を付けるのを手伝ってください!
http://www.plutorocks.com/home/nihongo



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.上弦の半月と木星が並ぶ(18日)


 ☆2.木星が東矩(22日) 観望シーズンも後半へ


 ☆3.彗星ってどんな星? その1 核とコマ


 ☆4.国際宇宙ステーションを見よう!


 ☆5.編集後記



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 ☆1.上弦の半月と木星が並ぶ(18日)
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18日の今夜は、上弦の半月です。


陽が沈んだら、
ぜひ空を見上げて下さい。


存在を誇示するように明るく輝く木星が
半月の横に寄り添っています。


その近くで赤く光っているのが、
おうし座1等星アルデバラン。


月を挟んだ反対側には、すばるもいます。


なかなか豪華な眺めです


18日19時ごろの半月、木星、アルデバランのようすはコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20130218.html#01



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 ☆2.木星が東矩(22日) 観望シーズンも後半へ
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木星が22日に「東矩(とうく)」を迎えます。


東矩というのは、
太陽、地球、木星(外惑星)の位置関係を表す天文用語です。


「矩」は、「さしがね」とも読んで、
これは、もちろん直角定規のこと。

太陽、地球、木星で三角形をつくった際、
太陽と地球で出来る辺と、地球と木星で出来る辺の角が
90度になった時が「矩」です。

この場合、地球から見て、木星が
太陽の東側の時が「東矩」、
太陽の西側の時が「西矩」となります。


東矩を迎えるということは、
木星の観望シーズンも後半に入ることを意味します。


木星が見える時間が
これから徐々に少なくなっていきます。


東矩における太陽、地球、木星の位置関係
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga2/20130218.html#02



【関連トピック】
外惑星の動きのおはなし
その1:衝(しょう)と合(ごう)について
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html

その2:東矩(とうく)について
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060724.html

その3:西矩(せいく)について
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061120.html



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 ☆3.彗星ってどんな星? その1 核とコマ
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今年2013年は、
2つの大彗星が予想されています。


そのうちの1つ、パンスターズ彗星は3月10日、
まさにまもなく近日点(太陽にいちばん近づくポイント)を迎えます。


予想よりも増光のペースが鈍くなっているとのことですけど、
今後の変化の様子に注目が集まります。



さてさて。


そもそも彗星はなぜ太陽に近づくほど輝くのでしょうか。


その理由は、彗星の本体である「核」にあります。


彗星の核は、よく「汚れた雪玉」にたとえられます。

核の成分は、岩石や塵、氷、
凍ったガス(一酸化炭素や二酸化炭素など)です。


この塊が、太陽に近づくと、その熱で温められていきます

すると、塵や、凍っていたガス・氷が昇華して、
核の周りを包むようになります。

彗星を取り巻くこのガスを「コマ(coma)」と呼びます。


このコマが、ボンヤリとした彗星の輝きのもとです。


コマはラテン語で「髪の毛」という意味で、
コマが太陽の放射圧で吹き飛ばされて尾になる姿が髪の毛のようなので、
そのように命名されました。


肉眼で見えるほどのコマの大きさは
10万kmにもなり、これは地球よりも大きいことになります。


コマは通常、彗星が太陽から2〜3天文単位まで近づくと、
発生することが分かっています。



話を核に戻しましょう。


核の大きさは、一般的には16km以下と考えられています。

ただし、なかには、
1997年に大彗星となったヘール・ボップ彗星のように、
40kmにもなる彗星があります。


核の氷の成分は、
約80%が水、約15%が一酸化炭素、
残りが二酸化炭素やメタンで、
だいたい、どの彗星も組成は同じであると考えられています。


彗星によって異なるのは、
核の固さです。


核が固い彗星もあれば、脆い彗星もあり、
この固さの違いがコマの出方に影響を与えます。


また、核が脆いと、
分裂や破裂を引き起こすことがあります。


記憶に新しいところでは、
2007年秋に大バーストして一気に大増光したホームズ彗星、
1992年に分裂したシューメーカー・レヴィ第9彗星は、
そのまま木星に衝突しました。


彗星の増光予想が難しいのは、
その核の状態がはっきりと分からないことが挙げられるでしょう。


過去にも、いくつもの彗星が「大彗星になる」と期待されつつ、
途中で増光のペースが鈍り、期待はずれに終わっています。


今年の天文界の目玉の1つであるパンスターズ彗星も、
大彗星になるか否か、
そのターニングポイントに差し掛かっているといえます。


3月中旬の夕方に、
その雄姿を肉眼で楽しみたいものです。



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 ☆4.国際宇宙ステーションを見よう!
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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。
下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!


★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)

【稚内】
19日|18:40(北西/12度) |18:43(北北東/31度)
20日|17:49(北西/11度) |17:52(北北東/28度)
21日|18:35(北西/12度) |18:38(北北東/45度)
22日|17:44(北西/10度) |17:47(北/35度)
22日|19:21(西北西/13度)|19:23(西北西/32度)
23日|18:30(西北西/12度)|18:33(北/80度)
24日|17:43(北東/52度) |17:43(北東/52度)
24日|19:16(西/11度)  |19:19(南西/28度)


【札幌】
21日|18:36(北西/12度) |18:38(北北東/29度)
22日|19:21(北西/11度) |19:23(北西/28度)
23日|18:31(北西/13度) |18:34(北東/51度)
24日|19:16(西北西/11度)|19:19(西南西/36度)


【秋田】
23日|18:31(北北西/13度)|18:34(北北東/28度)
24日|19:17(西北西/13度)|19:19(西北西/44度)


【仙台】
24日|19:17(北西/10度) |19:19(北西/35度)


【東京】
24日|19:17(北西/12度) |19:19(北北西/28度)


【金沢】
24日|19:17(北西/13度) |19:19(北/37度)


【名古屋】
24日|19:17(北西/10度) |19:19(北/29度)


【大阪】
24日|19:17(北北西/11度)|19:19(北/27度)


【広島】
【福岡】
【鹿児島】
【那覇】
(この1週間中に良い条件で目に見える予報はありません)



ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)

また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html



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 ☆5.編集後記
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既に、一般のニュースでも大きく取り上げられているとおり、
ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州付近で
15日午前9時23分(現地時間)、隕石が落下、空中で爆発しました。

(某大手一般新聞の16日朝刊では1面トップで扱っていました。)


割れたガラスの破片などによる負傷者は1000人を超えており、
隕石による、ここまで大きい人的被害は記録上ありません。


NASAは現時点で、落下した隕石は大気圏突入前の大きさは
直径17m、重さは1万tだったと発表しています。

仮にこのクラスの隕石がそのまま地表に衝突すると、
直径100m級のクレーターが出来て、周囲は壊滅的な被害となります。


また、16日早朝(日本時間)には、
小惑星2012DA14(直径45m)が、
地球から2万7700kmまで超接近しました。

通信衛星などの静止衛星の軌道は3万6000kmなので、
その内側を通っていったことになり、
宇宙レベルでは超ニアミスレベルです。


なお、落下した隕石と小惑星2012DA14には
軌道的に関係性はありません。


現在のところ、軌道が予測できる天体は、
直径45m程度が限界で、
これより小さい隕石の存在を把握するのは極めて難しい状況です。


いずれにせよ、
私たちが住む地球は、軽微な塵(流星)だけではなく、
このような天体に常ににさらされているということを
改めて認識しなければなりません。


動画サイトのYOUTUBEにも、
隕石落下の様子をとらえた動画が多数アップされています。

特に最初の4動画は、
凄まじい爆発音と衝撃波が記録されています。


http://www.youtube.com/watch?v=b0cRHsApzt8

http://www.youtube.com/watch?v=EhaYFFUs-uU

http://www.youtube.com/watch?v=b7mLUIDGqmw

http://www.youtube.com/watch?v=Np_mpGYSBSA


http://www.youtube.com/watch?v=Zmv2lvy_Ytc

http://www.youtube.com/watch?v=4ZxXYscmgRg

http://www.youtube.com/watch?v=_nOaRpF0DJk

http://www.youtube.com/watch?v=Qin41lP9r2U



【関連トピック】
史上最大の隕石大爆発 ツングースカ事件(1908年6月30日)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060626.html


それでは、また来週にお会いしましょう。



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2013年2月18日19時ごろ、体を南に向けて見上げた時の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢8.1)


上弦の半月、木星、アルデバラン
(視野円7度)


視野円3度









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