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流れ星TOP 2020/12/21 第791号
本日21日の日没後!木星と土星が超超接近!!
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第791号 2020年12月21日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡

 ★今週の話題

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 ★1.木星と土星が超超接近!!(21日日没後)


 ★2.冬至のおさらい


 ★3.月が火星(24日)、アルデバラン(27日)と並ぶ


 ★4.国際宇宙ステーションを見よう! 野口さん搭乗中!


 ★5.編集後記





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 ★1.木星と土星が超超接近!!(21日日没後)

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太陽が沈むと、南西の方角に、
明るい2つの星が目立っています。


明るい方が木星、
もう1つが土星です。


犬の散歩など、その時間帯に
ほぼ毎日外に出ている人なら、
その木星と土星が近づいていっていることに
気が付いているはずです。


一昨日、昨日などは、
合体するではないかと思ったかもしれません。


それもそのはずで、
本日21日、
木星と土星は、
なんと0.1度まで超超接近!!


これは、
望遠鏡で100倍以上を使っても、
余裕で同じ視野に入るほどの接近ぶりです。


見た目で説明すると、
23日ごろまでは
五十円玉をつまんで、
腕をいっぱいに伸ばした状態にしても、
木星と土星が
五十玉の穴の中に入ってしまいます。



さて。


天体が天球で見かけ上接近することを
「会合」と呼びます。


木星の公転周期は約12年、
土星の公転周期は約30年で
この2惑星は約20年ごとに会合します。


であれば、20年ごとに、
今回のように超接近してくれればいいのですけど、
そうは問屋が卸してくれません。


それは、木星の軌道と土星の軌道が
それぞれ黄道から少しズレているからです。



では、今回の前に、
木星と土星が0.1度まで接近したのは
いつかといいますと。。。


なんと、約400年前の
1623年7月17日でした。


日本は、まだ江戸時代初期です。


ちなみに、望遠鏡が発明されたのは1608年です。


ただし、この時は、
太陽に近かったため、
実際には見えなかったと思われます。



それでは、次回はといいますと、
約30年後の2080年3月15日


残念ながら、
このメルマガを読んでいる人は、
ほとんど亡くなってますね。


要するに、
今回の木星と土星の超超接近は、
それほど貴重なタイミングというわけです。



もう、これは見るしかないんです。


昨日20日では、
私の裸眼(メガネ矯正で1.5)で、
木星と土星はしっかり分離して見えました。


視力と乱視に問題なければ、
裸眼でもいけると思います。


ひとつ問題があるとすれば、
それは観測時間があまりないということ。


だいたい日没時間が16時半前後、
条件が良いのは17時ごろから18時ごろです。


18時半ごろには
地平から3度ほどになってしまいます。


南西の空が開けた場所で、
貴重な現象をどうぞ味わってください。



21日の木星と土星の超超接近の様子、
21日から1日おきの木星と土星の移動の様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20201221.html#01




【関連リンク】
2020年11月〜12月
木星と土星の大接近ギャラリー(アストロアーツ)
https://www.astroarts.co.jp/photo-gallery/special/593






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 ★2.冬至のおさらい

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本日21日は冬至です。


暗くなるのが早いのも当たり前ですね。



冬至は、天文学的にみると、
次のような現象のことを指します。


春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時

夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時

秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時

冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時


ちなみに、冬至の太陽は、
「いて座」の弓の西側に位置しています。



冬至の時の地球は、北極を上にした場合、
自転軸の傾き分(約23.5度)、
太陽に向かって逆に傾いている状態になります。


夏至の時の太陽の南中高度は、
90度から各地の緯度を引いた結果に
自転軸の傾き23.5度を足したものでした。


冬至では、
90度から各地の緯度を引き、さらに、
自転軸の傾き23.5度を引くと、
南中高度を求めることが出来ます。


具体的にはこんな感じです。

★地域   |★緯度     |★太陽の南中高度
北海道稚内市|北緯45度24分|約21.2度
東  京  |北緯35度40分|約30.9度
沖縄県石垣市|北緯24度20分|約42.2度



では、各地域の日中時間はどうでしょうか?
日出時間と日没時間から日中時間を求めてみます。

★地域|★日出時間|★日没時間 |★日中時間
稚内市|7時08分|15時55分| 8時間47分
東 京|6時47分|16時32分| 9時間45分
石垣市|7時22分|18時01分|10時間39分


稚内では、
1日の約3分の1しか太陽が出ていないんですね。



さらに、冬至は
「二十四節気(にじゅうしせっき)」の1つでもあります。


二十四節気とは何でしょうか?


二十四節気は、旧暦(太陽太陰暦)を使っていたころ、
季節と暦(月日)がズレるのを補うためにつくられました。


1年を24等分し、
月の前半を「節気」、後半を「中気」として、
それぞれに季節を表す名称を付けました。


二十四節気の分割の仕方には次の2つがあります。


<定気法>
黄道(太陽の通り道)を、
春分点を基点(0度)として24に分ける。
空間分割法とも呼ばれる。
冬至の太陽は、春分点から270度のところ。


<平気法(恒気法)>
冬至を基点日として1年の時間を24に分ける。
時間分割法とも呼ばれる。



冬至ごろは1年でいちばん昼間が短くなります。
実際、夏至と比べると、
石垣は約3時間、東京は約5時間、稚内はなんと7時間も
日中時間が短くなっています。


また、この時期の北極地方は、
太陽が全く昇らない白夜となっているのはご存知の通り。


ただ、当たり前のことですけど、
冬至をすぎれば、
少しずつ昼間の長さは長くなっていきます。




ところで。



6年前の2014年は、
19年に1度の
「朔旦冬至(さくたんとうじ)」でした。


「朔旦冬至」とは、
旧暦(太陽太陰暦)の言葉で、
新月と冬至が同じ日になることをいいます。


「朔」は新月、
「旦」は朝や夜明け、太陽が昇る時という意味です。


古代中国では、
冬至を1年の始まりとしていて、
お祝い事でもありました。


また、旧暦では、
ひと月は、新月から始まります。


つまり、朔旦冬至は、
年の始まりと月の始まりが同じになるという、
とてもおめでたい日なのです。


しかも、朔旦冬至となるのは19年に1度で、
非常に稀なことでもあります。


そのため、
宮中などでも盛大に
祝われていた時代があったそうです。




【関連トピック】
冬至の太陽
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091221.html#02

地域によって違う冬至の昼間のながさ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061218.html

はじまりは春分点
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080317.html



二十四節気って何?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html

春分から夏至までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html#03

夏至から秋分までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100621.html#03

秋分から冬至までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100920.html#03

冬至から春分までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20101220.html#02





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 ★3.月が火星(24日)、アルデバラン(27日)と並ぶ

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明日22日に
上弦を迎える月は今週、
うお座、おひつじ座、
おうし座を移動していきます。


24日には、
うお座で火星と並びます。


週末27日には、
冬の代表星座であるおうし座の
1等星アルデバランへ。


冬の星座の中で
月が楽しそうです。



24日の月と火星、
27日の月とアルデバランの様子はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20201221.html#02






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 ★4.国際宇宙ステーションを見よう! 野口さん搭乗中!

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国際宇宙ステーション(ISS)は普通に肉眼で見ることが出来ます。

下記の目視予想を参考にしてタイミングを合わせましょう!



★日付|★見え始め時間(方角/高さ)|★最大の高さ(方角/高さ)


【稚内】
22日|05:55(南西/11度) |05:58(南南東/62度)
23日|05:09(南/30度)  |05:10(南東/39度)
24日|05:57(西/21度)  |05:59(北北西/58度)
25日|05:12(北東/77度) |05:12(北東/77度)
26日|05:59(西北西/22度)|06:01(北北西/34度)
27日|05:14(北北東/35度)|05:14(北北東/35度)


【札幌】
22日|05:54(南西/11度) |05:58(北東/76度)
23日|05:09(南/46度)  |05:10(南南東/54度)
24日|05:57(西/22度)  |05:59(北西/38度)
25日|05:12(北北東/49度)|05:12(北北東/49度)


【秋田】
22日|05:54(西南西/12度)|05:57(北西/57度)
23日|05:09(東/78度)  |05:09(東/78度)


【仙台】
21日|05:05(南南西/11度)|05:08(南東/32度)
22日|05:54(西南西/12度)|05:57(北北西/42度)
23日|05:09(北/68度)  |05:09(北/68度)


【東京】
21日|05:05(南南西/16度)|05:07(東南東/39度)
22日|05:54(西/15度)  |05:56(北北西/32度)
23日|05:09(北北東/40度)|05:09(北北東/40度)


【金沢】
22日|05:54(西南西/21度)|05:56(北西/47度)
23日|05:09(北東/36度) |05:09(北東/36度)


【名古屋】
21日|05:05(南/19度)  |05:07(東南東/31度)
22日|05:54(西/21度)  |05:56(北北西/37度)
23日|05:09(北東/31度) |05:09(北東/31度)


【大阪】
21日|05:05(南/20度)  |05:06(南東/28度)
22日|05:54(西/25度)  |05:55(北西/40度)


【広島】
21日|06:40(西/12度)  |06:42(北西/30度)
22日|05:54(西/39度)  |05:55(北北西/52度)


【福岡】
21日|06:39(西/13度)  |06:42(北西/32度)
22日|05:54(西北西/53度)|05:54(北北西/58度)


【鹿児島】
22日|05:54(北西/42度) |05:54(北西/42度)


【那覇】
(この1週間中に良い条件で目に見える予報はありません)




ISSを見る前に詳しい情報を下記のJAXAサイトで
確認することをオススメします。
(見え方のシミュレーションなどが掲載されています。)


また、「観測地の選択」ページで、
上記以外の細かい観測地が選択できます。
(緯度、経度の指定もできます。)



【関連リンク】
国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/

ISSを見よう 観測地の選択(JAXA)
http://kibo.tksc.jaxa.jp/letsview/visibility1/

国際宇宙ステーションの探し方と注意事項(JAXA)
http://iss.jaxa.jp/iss/map/guide.html






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 ★5.編集後記

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クリスマスを過ぎると、
大晦日、お正月。


あっという間に2021年です。



【関連トピック】
クリスマスツリーのてっぺんで輝く星
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061225.html



それでは、また来週にお会いしましょう。



↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。
http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html







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2020年12月21日、18時ごろの南西の空。
木星と土星が超超接近。
超接近と、木星の明るさのため、
木星と土星が分かれて見えない人もいるでしょう。




7倍前後の双眼鏡で見たイメージです。
木星と土星がはっきり分かります。
(視野円7度)




20倍前後の双眼鏡のイメージ。
木星のガリレオ衛星が分かり始めます。
(視野円3度)




倍率30倍前後
(視野円1度)




木星と土星の間隔は、
なんと約0.1度。
望遠鏡で100倍以上を使っても
同じ視野に入るほどです。
(視野円0.2度)











12月21日
木星と土星の移動の様子。
明るい星が木星。



12月22日



12月23日



12月24日



12月25日



12月26日



12月27日









2020年12月24日19時ごろの南の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢9.7)



月と火星
(視野円10度)










2020年12月27日21時ごろ、身体を南に向けた上を向いた時の空。
黄線:黄道、赤線:天の赤道
(月齢12.8)



月とアルデバラン
(視野円7度)








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