2023/9/18 第934号 秋分の 明けの明星 やわらかく |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第934号 2023年9月18日発行 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 ご愛読いただいている皆さま、 新しく読者登録していただいた方、 本当にありがとうございます。 それでは、今週もよろしくお願いします☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ★今週の話題 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 ★1.明けの明星=金星が最大光度(18日) ★2.アンタレスが月に隠される アンタレス食(21日夕方) ★3.秋分のおさらい ★4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ★1.明けの明星=金星が最大光度(18日) ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 日の出前、 東の空に目を向けると、 それはそれは、 ビッカビカに光る星が。 言わずと知れた、 明けの明星=金星です。 明るすぎて、 探す手間が省けます。 その金星が、 最大光度を迎えます。 その明るさマイナス4.5等級。 とはいえ、 金星は暗くなっても、 マイナス3.9等級あるので、 最大光度といっても、 あまり意味がないかもしれません。 まあ、明るいのは、いいことです。 なお、金星は、 このまま来年の春先まで、 明けの明星でいてくれます。 18日の明けの明星の様子はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20230918.html#01 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ★2.アンタレスが月に隠される アンタレス食(21日夕方) ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 21日の夕方、 さそり座1等星アンタレスが 月に隠される「アンタレス食」が起こります。 アンタレス食としては、 2009年9月24日以来、14年ぶり。 ただ、この時は、 潜入・出現とも昼間の現象でした。 今回はというと、 潜入が日没直前となります。 各地の潜入・出現の時刻は次の通り。 ★地域|★潜入時刻|★出現時刻 札 幌|17:24|18:44 仙 台|17:26|18:49 東 京|17:26|18:51 京 都|17:18|18:44 福 岡|17:06|18:35 那 覇|17:07|18:33 出現後、2時間ほどは、 月の真横で輝くアンタレスの様子を 見ることが出来ます。 東京における21日のアンタレス食の様子はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20230918.html#02 【関連トピック】 2009年9月24日に起きた昼間のアンタレス食は、 口径6cmの望遠鏡で確認することが出来ました。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090928.html#04 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ★3.秋分のおさらい ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 週末23日は「秋分」です。 秋分は、天文学的にみると、 次のような現象のことを指します。 春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時 ↓ 夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時 ↓ 秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時 ↓ 冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時 ちなみに、春分の太陽は「おとめ座」に位置しています。 また、秋分では、春分と同じく、 極周辺の高緯度地域を除いて、 太陽は真東から昇って真西に沈みます。 秋分の時の太陽の南中高度は、 90度から各地域の緯度を引いたものと ほぼ同じになります。 これも春分と同じです。 具体的にはこんな感じです。 ★地 域 |★緯 度 |★太陽の南中高度 北海道稚内市|北緯45度24分|約44.5度 東 京 |北緯35度40分|約54.2度 沖縄県石垣市|北緯24度20分|約65.5度 従って、例えば、 緯度が0度の赤道直下における秋分では、 太陽は真東から垂直に昇りはじめ、 南中時には天頂(真上)に位置し、 そのまま、真西に垂直に沈んでいきます。 一方、北極の秋分では、 太陽は地平線をなぞるように、 北→東→南→西へと移動していって、 昇ることも沈むこともありません。 (南極では、北→西→南→東に移動。) 北極では、これから冬至に向かって、 太陽が顔を出さない時期になっていきます。 さらに、秋分は、 「二十四節気(にじゅうしせっき)」の 1つでもあります。 二十四節気とは何でしょうか? 二十四節気は、 旧暦(太陽太陰暦)を使っていたころ、 季節と暦(月日)がズレるのを補うために つくられました。 1年を24等分し、 月の前半を「節気」、後半を「中気」として、 それぞれに季節を表す名称を付けました。 二十四節気の分割の仕方には次の2つがあります。 <定気法> 黄道(太陽の通り道)を、 春分点を基点(0度)として24に分ける。 空間分割法とも呼ばれる。 秋分の太陽は、春分点から180度のところ。 <平気法(恒気法)> 冬至を基点日として1年の時間を24に分ける。 時間分割法とも呼ばれる。 秋分は冬至から273日目です。 よく「秋分は昼と夜のながさが同じ」と言われますけど、 日出時間と日没時間から計算すると、 約10〜14分ほど、昼の方がながくなります。 ちなみに、日出時間と日没時間で計算すると、 昼夜の時間がほぼ同じになるのは、 秋分から4日ほど後になります。 (春分では4日ほど前になります。) 「このごろ陽が暮れるのがだいぶ早くなったなぁ」と 感じる人も多いでしょう。 それもそのはずで、夏至と比べると、 北海道方面(北緯45度付近)で約2時間、 本州(北緯35度付近)で約1時間30分、 沖縄方面(北緯25度付近)で約1時間も 日没時間が早まっています。 ところで。 秋分の日は23日とは 限らないことをご存じでしょうか。 たとえば、 2012年、2016年、 2020年の秋分の日は22日でした。 さらに、2012年以前、 秋分の日が22日だったのは、 なんと1896年でした。 つまり、20世紀には、 22日の秋分の日は なかったことになります。 また、秋分の日が22日だった2012年以前、 23日以外になるのは 1979年の24日以来のことでした。 言い方を変えれば、それまで 32回連続で秋分の日は 23日だったことになります。 ちなみに、秋分の日は、 2012年から2044年までは、 閏年に限って22日、 平年は23日になります。 次に24日が秋分となるのは2103年で、 21世紀中には1回も生じないことになります。 【関連トピック】 秋分の太陽 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090921.html はじまりは春分点 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080317.html 昼と夜が同じになる日? http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060918.html 二十四節気って何? http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html 春分から夏至までの節気、中気における太陽の位置 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html#03 夏至から秋分までの節気、中気における太陽の位置 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100621.html#03 秋分から冬至までの節気、中気における太陽の位置 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100920.html#03 冬至から春分までの節気、中気における太陽の位置 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20101220.html#02 【関連リンク】 春分の日・秋分の日には、昼と夜の長さは同じになるの?(国立天文台) http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0303.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ★4.編集後記 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 暑さは続いてますけど、 雲の雰囲気が変わってきました。 それでは、また来週にお会いしましょう。 ↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。 http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html |
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2023年9月18日、日の出1時間前ごろの東の空。 明けの明星=金星が最大光度。 明るさはマイナス4.5等級。 望遠鏡で見ると、 月齢22〜23ごろの月のように見えます。 |
アンタレス食@東京 潜入:17時26分ごろ アンタレス食@東京 出現:18時51分ごろ |
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