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流れ星TOP 2007/12/17 第112号
2年2ヶ月ぶりの火星最接近
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 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第112号 2007年12月17日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


週末にあったふたご座流星群の極大は、
まずまずの出現を見せてくれました。

14日は、夕食後に夜空を見上げていた
ご家族もけっこういらっしゃったようですね。

どんな願いごとをしたのでしょうか。。。


【関連リンク】
「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーン(国立天文台)
(速報動画2本が掲載されています)
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20071212/


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.2年2ヶ月ぶり 火星が最接近!(19日)

 ☆2.太陽、木星、水星が大集合(21日)

 ☆3.冬至のおさらい

 ☆4.編集後記



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 ☆1.2年2ヶ月ぶり 火星が最接近!(19日)
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既に何回かお伝えしているとおり、
19日に火星が地球へ最接近します。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071217.html#01

火星と地球は、
それぞれの公転周期の関係から
2年1〜2ヶ月ごとに最接近を繰り返します。

ただし、火星の軌道がやや楕円になっている関係で、
最接近ごとに、その接近距離が異なってきます。

4年前の2003年8月の火星最接近では、
6万年に1度といわれるほどの超接近ぶりでした。

一般のニュースでも
けっこう取り上げられたので
記憶に残っている方も多いでしょうね。

接近距離が異なるということは、当然のごとく、
それぞれの最接近時の火星の見え方なども変わって来ます。

2001年の最接近時から
今回の最接近の4回についてちょっと比較してみましょう。

★最接近日  ★地球との距離  ★視直径    ★明るさ
 2001年  6734万km  20.8秒角  −2.4等級
 6月22日

 2003年  5576万km  25.1秒角  −3.0等級
 8月27日

 2005年  6942万km  20.2秒角  −2.2等級
 10月30日

 2007年  8817万km  15.9秒角  −1.5等級
 12月19日

2003年の最接近がどれだけ「超接近」かが明らかな一方で、
今回の最接近は近年の中では「遠い接近」となることも分かります。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071217.html#02


とはいっても、
火星の輝きは、1等星の多い冬の冷たい空においても
存在感はバッチリ。

まだしばらくは一晩中見えていますから、
位置や明るさの変化に注意しながら、
軍神(マース)の勇姿を追っていくことにしましょう。


【関連トピック】
火星接近!ってどういうこと?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051031.html

火星の巨大火山オリンポス
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20051107.html

火星の動きにちょっと注目
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071112.html


【関連リンク】
火星の表面に丸い穴 地下洞窟への入り口か
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/09/25martian_pits/

火星の氷河期は地球より複雑
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/09/21martian_ice/

火星の衛星「フォボス」と「ダイモス」の最新画像
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/11/30phobos_deimos/

火星で液体の水に関する新たな証拠を発見
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/11/02mro/



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 ☆2.太陽、木星、水星が大集合(21日)
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冬至の1日前、21日に、
太陽、木星、水星が大集合します。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071217.html#03

とはいっても、
太陽の輝きのためその様子を肉眼では見ることは出来ません。

直接、見ることは確かに出来ないのですけど。。。

天は私たちを見放してはいませんでした!

ESA(欧州宇宙機関)とNASA(アメリカ航空宇宙局)によって
開発、運用されている太陽探査機「SOHO」からの映像によって
間接的ながら、その大集合の様子を見ることが出来るのです。

SOHOのサイトでは、
直近の太陽の様子を定期的に更新しています。

The Very Latest SOHO Images
http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime-images.html


こちらのページにある「LASCO」の画像は、
太陽本体を隠すことによって、
太陽コロナの構造と変化を捉えているのですけど、
実は一緒に恒星や惑星も写されているというわけです。

右下の「LASCO C3」の画像をご覧になって下さい。

太陽の近くに
明るい星が既に2ついることが分かります。
それが木星と水星です。
(明るすぎて星像が横に飽和してしまっていますね。)

21日は、
ぜひともSOHOからの画像をチェックしてみて下さい。


【関連リンク】
NASAのSOHO公式サイト(英文です)
http://sohowww.nascom.nasa.gov/



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 ☆3.冬至のおさらい
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今週末22日は「冬至」です。

冬至の前後は、
本当に、日の出は遅いし、夕方が早いですよね。

冬至も天文学的にちゃんと意味があります。
ちょっとおさらいしてみましょう


冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時

春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時

夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時

秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時


冬至の太陽は、いて座(夏の星座)に位置しています。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061218.html#01


ちょっと余談ですけど、
冬至のころでは、たとえば、
同じ夕方17時なのに、
稚内市では既に星が見えて、
石垣市ではまだ太陽が残っている、
なんてことが起きています。
(詳しくは、下の関連トピックをご覧ください。)


【関連トピック】
【冬至】地域によって違う昼間のながさ
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061218.html

【夏至】地域による昼間のながさの違い
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060619.html



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 ☆4.編集後記
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あさって19日に予定している大掃除に向けて、
掃除漏れがないように「掃除リスト」を作成中です。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡



このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。
2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html
2006年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-2.html
2007年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-3.html




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2007年12月19日夜21時ごろの東の空。
ふたご座を先導するかのように
火星が昇っています。


火星の見た目の動きと大きさを表現しています。
12月19日の最接近ごろは、
明るさ−1.5等級、視直径15.9秒角になります。
(大きさはデフォルメしてあります。)



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最接近時における
地球と火星との位置と距離です。
2003年8月の最接近は
本当に超接近だったことが分かります。


【2001年6月22日】
視直径:20.8秒角
明るさ:−2.4等級


【2003年8月27日】
視直径:25.1秒角
明るさ:−3.0等級


【2005年10月30日】
視直径:20.2秒角
明るさ:−2.2等級


【2007年12月19日】
視直径:15.9秒角
明るさ:−1.5等級


改めて最接近時の大きさを比較すると、
2003年8月は圧倒的に大きく見えていたんですね。。。
(画像の火星の向きは統一していません。)



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2007年12月21日
太陽の近くに木星と水星が並んでいます。
もちろん肉眼では見ることは出来ません。
(視野円は7度)


いて座にある2つの有名な星雲
M8(干潟星雲)とM20(三裂星雲)も
同じ視野にいることが分かります。
もしも写真に写せることが出来るなら、
とても賑やかな様子となるはずです。




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