2008/12/22 第165号 大きな太陽が冬を暖める? |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今夜はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第165号 2008年12月22日発行 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、 新しく読者登録していただいた皆さん、 本当にありがとうございます。 キトラ古墳(奈良県明日香村、7世紀末〜8世紀初め)の 石室天井に描かれた天文図を113片に分割して 剥ぎ取る作業が完了したというニュースがありました。 全天天文図としては世界最古といわれる天文図は、 来年度から1年をかけて復元される予定。 復元された暁には、 私たち一般への公開が待ち望まれます。 【関連リンク】 キトラ古墳の星宿図(横浜こども科学館) http://astro.ysc.go.jp/izumo/kitora.html それでは、今週もよろしくお願いします☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆今週の話題 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.冬至のおさらい ☆2.大きな太陽が冬を暖める? 太陽の視直径 ☆3.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.冬至のおさらい ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 どこかで勘違いしていまして、 今日が冬至だと思っていたら、 実は昨日21日だったんですね。 お恥ずかしい限りです、ははは。 後付けで本当に申し訳ないんですけど、 冬至のおさらいをしておきます。 冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時 ↓ 春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時 ↓ 夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時 ↓ 秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時 皆さんがよくご存知のように、冬至は1年のうちで、 日の出、日の入りの太陽の位置が最も南に寄って、かつ、 太陽の南中高度が最も低くなります。 (もちろん北半球の場合です。) 冬こそレースのカーテンを使いたくなるのは、 このためですよね。 特に北緯45度24分の北海道稚内市では、 太陽は、南中でさえ21度にしかなりません。 腕をいっぱいに伸ばした状態の 握りこぶしの幅が約10度なので、 地平線から握りこぶし2つ分しか 太陽が昇らないことになります。 冬至点、春分点、夏至点、秋分点の位置 および 稚内市、東京、石垣市における冬至の太陽の移動の様子はコチラ http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20081222.html#01 【関連トピック】 冬至における地域ごとの昼間のながさの違い http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061218.html 夏至における地域ごとの昼間のながさの違い http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060619.html 黄道12星座と黄道13星座 その1 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html 黄道12星座と黄道13星座 その2 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060313.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆2.大きな太陽が冬を暖める? 太陽の視直径 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 皆さんのお住まいの地域は、 どれくらいしばれてきましたか? 冬は寒いですよね〜。 私なんて歳を重ねるごとに、 なんだか冬に弱くなってような。。。 さてさて。 寒い冬の太陽は実は大きいんです。 一体何を言っているんだ? と。 どういうことかといいますと。。。 太陽をまわる地球の軌道は、 ほんの僅かに楕円形をしています。 なので、必然的に、 太陽から近い時と遠い時が出来ます。 太陽から近い時=地球から見た目の太陽が大きい時が ちょうど1月上旬になるため、 冬の太陽は大きく見えるというわけです。 反対に、太陽から遠い時=地球からの見た目が小さい時は、 7月上旬になります。 もう少し具体的にお話ししましょう。 地球と太陽の平均距離は約1億5000万kmで 天文学では、これを1AU(天文単位)と定義しています。 そして、 太陽といちばん近くなるところ(近日点)では 0.983AU(約1億4700万km)、 太陽といちばん遠くなるところ(遠日点)では、 1.017AU(約1億5200万km)となり、 近日点と遠日点では約500万kmもの差が出ます。 見た目の大きさ(視直径)としては、 近日点で約32分30秒角、 遠日点で約31分30秒角となり、 約1分角の差となります。 ただ、距離にして約500万km、 視直径にして約1分角の差があっても、 太陽が地球そのものに与えるエネルギーは 変わらないようです。 つまり、残念ながら、 大きい太陽が寒い冬に与える恩恵はないことになります。 ダメじゃん! (まあ、南半球は夏ですしね。。。) それでは、本当に私たちに 何にも影響がないかというとそうでもありません。 皆既日食です。 夏の皆既日食の皆既時間が 冬の皆既日食のそれよりもながいといわれるのは、 夏のほうが太陽の視直径が小さいためです。 以前に、地球と月の距離が変わることによって 月の視直径が約29分角〜約34分角の間で 変わることをお話ししたことがあります。 太陽の視直径が小さく、 月の視直径が大きければ、 より長い皆既となるわけです。 そして。 まさに、来る2009年7月22日の 鹿児島県トカラ列島での皆既日食がそれにあたります。 皆既中心帯における皆既時間は6分39秒にもなり、 これを超える皆既日食は、 なんと2132年6月13日までありません。 トカラ日食に対する天文ファン熱が上がっているのは、 そんな理由もあるわけです。 近日点と遠日点における太陽の視直径の違いはコチラ http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20081222.html#02 【関連トピック】 2008年の大きい満月、小さい満月 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080519.html#01 【関連リンク】 2009年7月22日 皆既日食(アストロアーツ) http://www.astroarts.co.jp/special/20090722solar_eclipse/ ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆3.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 世間はクリスマスムード一色ですね。 我が家では、一足先に昨日、 家でローストビーフを焼いて、 ちょっとクリスマスっぽい食事をしました。 クリスマスが終われば、 雪崩れ込むように大晦日、そして、お正月。 1年のうちで最も慌ただしく華やかな2週間かもしれません。 飲みすぎ、食べすぎにはくれぐれもご注意を。 【関連トピック】 クリスマスツリーのてっぺんで輝く星 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061225.html 【関連リンク】 クリスマスと星(富山市天文台) http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/kaisetu/xmas.htm それでは、また来週にお会いしましょう☆彡 このメルマガの全バックナンバーはこちらにご用意しております。 2005年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-1.html 2006年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-2.html 2007年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-3.html 2008年:http://nagarebosi-kirari.com/index1-6-4.html |
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冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時 ↓ 春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時 ↓ 夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時 ↓ 秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時 |
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太陽の視直径の比較 <外円> 1月上旬の近日点ごろ 視直径:約32分30秒角 太陽との距離:0.983AU (約1億4700万km) <内円> 7月上旬の遠日点ごろ 視直径:約31分30秒角 太陽との距離:1.017AU (約1億5200万km) |
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