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流れ星TOP 2025/9/22 第1039号
今年の秋は土星でキマリ!
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第1039号 2025年9月22日発行


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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。



ご愛読いただいている皆さま、
新しく読者登録していただいた方、
本当にありがとうございます。



それでは、今週もよろしくお願いします☆彡





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 ★今週の話題

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 ★1.土星がうお座で衝(22日) 観望シーズンへ


 ★2.秋分のおさらい


 ★3.編集後記





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 ★1.土星がうお座で衝(22日) 観望シーズンへ

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まだ残暑があるものの、
明日23日は秋分、
陽が短くなったことを実感します。


そんな夜空タイムが始まるころ、
南東の空で白く光る星が目につきます。


太陽系第6惑星の「土星」です。


その土星が22日に「衝」となって、
観望シーズンが始まっています。


一昨年は2023年8月28日、
昨年は2024年9月9日に衝となった土星。


このように、
パターン的には土星の衝は、
1年と約2週間ごとにやってきます。



衝(しょう)とは、
「太陽→地球→土星(外惑星)」のように
地球を挟んで太陽と土星が反対の位置になること。


反対の位置ということは、
太陽が沈んでいる間、
夜空に土星が見えていることになります。


そのため、
衝の前後が土星の見ごろということになります。



ところで。

今年2025年春は
約15年に1度、
土星の環が消失する年でした。


これは、
土星の自転軸が、
26.7度ほど傾いているためで、
土星が太陽のまわりを
約29.5年で1周する間に、
地球からは約15年に1度、
環をちょうど横から見る形となって、
その時に、環が見えなく(見えにくく)
なってしまうためです。


土星の直径が約12万kmに対して、
環の厚さは200mほどしかないので、
横から望むと、
環が消えるように見えるわけです。



今年2025年には、
環が消失するタイミングが2回ありました。


1回目の3月24日は、
地球から土星を真横から見る形で、
環が消失したように見える現象でした。


2回目となる5月7日は、
土星の赤道上に太陽が来る、つまり、
土星の真横から太陽の光があたる形となって、
リングが面として照らされないことから、
地球からはリングが消えたかのように見えました。



土星の明るさは0.6等級、
視直径は19秒角。


ちょっと倍率が高めの双眼鏡であれば
しっかり固定すれば
土星が楕円形をしているのが分かります。


小さい望遠鏡でも、
充分に楽しめますよ。


土星はしばらく見ごろが続きますので、
お近くの科学館の夜間観望会などに参加するなど、
ぜひ、大きな望遠鏡で土星を体験して下さい!



22日の土星の位置、
衝における太陽・地球・土星の位置関係はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga3/20250922.html#01






【関連トピック】
土星の環をクローズアップ!
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070326.html

外惑星の動きのおはなし(合・衝について)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060529.html


土星の環の様子(2009年1月〜2010年1月/2ヶ月おき)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090309.html#03

土星の環の様子(2010年3月〜2011年1月/2ヶ月おき)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100322.html#01







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 ★2.秋分のおさらい

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明日23日は「秋分」です。



秋分は、天文学的にみると、
次のような現象のことを指します。


春分:太陽が、天の赤道を南から北に通過する時

夏至:太陽が、天の赤道からいちばん北寄りに離れた時

秋分:太陽が、天の赤道を北から南に通過する時

冬至:太陽が、天の赤道からいちばん南寄りに離れた時

ちなみに、春分の太陽は「おとめ座」に位置しています。



また、秋分では、春分と同じく、
極周辺の高緯度地域を除いて、
太陽は真東から昇って真西に沈みます。


秋分の時の太陽の南中高度は、
90度から各地域の緯度を引いたものと
ほぼ同じになります。
これも春分と同じです。


具体的にはこんな感じです。
★地  域 |★緯  度   |★太陽の南中高度
北海道稚内市|北緯45度24分|約44.5度
東  京  |北緯35度40分|約54.2度
沖縄県石垣市|北緯24度20分|約65.5度


従って、例えば、
緯度が0度の赤道直下における秋分では、
太陽は真東から垂直に昇りはじめ、
南中時には天頂(真上)に位置し、
そのまま、真西に垂直に沈んでいきます。


一方、北極の秋分では、
太陽は地平線をなぞるように、
北→東→南→西へと移動していって、
昇ることも沈むこともありません。
(南極では、北→西→南→東に移動。)


北極では、これから冬至に向かって、
太陽が顔を出さない時期になっていきます。




さらに、秋分は、
「二十四節気(にじゅうしせっき)」の
1つでもあります。


二十四節気とは何でしょうか?


二十四節気は、
旧暦(太陽太陰暦)を使っていたころ、
季節と暦(月日)がズレるのを補うために
つくられました。


1年を24等分し、
月の前半を「節気」、後半を「中気」として、
それぞれに季節を表す名称を付けました。


二十四節気の分割の仕方には次の2つがあります。


<定気法>
黄道(太陽の通り道)を、
春分点を基点(0度)として24に分ける。
空間分割法とも呼ばれる。
秋分の太陽は、春分点から180度のところ。


<平気法(恒気法)>
冬至を基点日として1年の時間を24に分ける。
時間分割法とも呼ばれる。
秋分は冬至から273日目です。




よく「秋分は昼と夜のながさが同じ」と言われますけど、
日出時間と日没時間から計算すると、
約10〜14分ほど、昼の方がながくなります。


ちなみに、日出時間と日没時間で計算すると、
昼夜の時間がほぼ同じになるのは、
秋分から4日ほど後になります。
(春分では4日ほど前になります。)



「このごろ陽が暮れるのがだいぶ早くなったなぁ」と
感じる人も多いでしょう。


それもそのはずで、夏至と比べると、
北海道方面(北緯45度付近)で約2時間、
本州(北緯35度付近)で約1時間30分、
沖縄方面(北緯25度付近)で約1時間も
日没時間が早まっています。



ところで。


秋分の日は23日とは
限らないことをご存じでしょうか。


実際、昨年2024年は22日でした。


たとえば、過去にも、
2012年、2016年、
2020年の秋分の日は22日でした。


さらに、2012年以前、
秋分の日が22日だったのは、
なんと1896年でした。


つまり、20世紀には、
22日の秋分の日は
なかったことになります。


また、秋分の日が
22日だった2012年以前、
23日以外になるのは
1979年の24日以来のことでした。


言い方を変えれば、それまで
32回連続で秋分の日は
23日だったことになります。


ちなみに、秋分の日は、
2012年から2044年までは、
閏年に限って22日、
平年は23日になります。


次に24日が秋分となるのは2103年で、
21世紀中には1回も生じないことになります。



【関連トピック】
秋分の太陽
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090921.html

はじまりは春分点
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080317.html

昼と夜が同じになる日?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060918.html



二十四節気って何?
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html

春分から夏至までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100315.html#03

夏至から秋分までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100621.html#03

秋分から冬至までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100920.html#03

冬至から春分までの節気、中気における太陽の位置
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20101220.html#02



【関連リンク】
春分の日・秋分の日には、昼と夜の長さは同じになるの?(国立天文台)
http://www.nao.ac.jp/QA/faq/a0303.html






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 ★3.編集後記

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暑さ寒さも彼岸まで。

ホントにお願いします。



それでは、また来週にお会いしましょう。




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http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html







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2025年9月22日21時ごろの南東の空。
(黄線:黄道、赤線:天の赤道)

土星が「衝」になり、見ごろを迎えています。




望遠鏡で見たときのイメージ。

徐々に環が戻ってきています。




衝の時の、太陽・地球・土星の位置関係。









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