2010/7/19 第247号 つゆ雲を けちらし飛ばす 夏の星 |
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★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。 ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡 第247号 2010年7月19日発行 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 こんにちは。 「流れ星」の鈴木です。 引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、 新しく読者登録していただいた皆さん、 本当にありがとうございます。 海の日ですね。 明日が終業式という学校が多いのでしょうか。 とはいっても、実質的に17日からもう夏休みみたいなものですよね。 さてさて。 11日(日本時間12日未明)にあった南太平洋上の皆既日食は、 イースター島などまずまずの天気でのぞめたようですね。 モアイと黒い太陽のツーショットなど、 これから発表される写真などが楽しみです。 【関連リンク】 モアイとコロナの歴史的な競演 7月11日の南太平洋皆既日食(アストロアーツ) http://www.astroarts.co.jp/news/2010/07/13easter/ 【関連動画(YOUTUBEより)】 南太平洋で皆既日食、闇に包まれるモアイ像 http://www.youtube.com/watch?v=PRLqB5X_fOs Easter Island Solar Eclipse July 11 2010 http://www.youtube.com/watch?v=C8okYw8IfYw それでは、今週もよろしくお願いします☆彡 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆今週の話題 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 ☆1.月とアンタレスが並びます(21日) ☆2.夏の1等星を探そう! ☆3.明るめの2等星を探そう! ☆4.編集後記 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆1.月とアンタレスが並びます(21日) ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 初夏の雄、さそり座の1等星アンタレスに、 21日、月が近づきます。 月は、上弦と満月の間くらいで、 ちょっと小太りに見えるかも。 月とアンタレスは20時ごろに南中して、 見やすい位置になります。 21日20時ごろの月とアンタレスの様子はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100719.html#01 ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆2.夏の1等星を探そう! ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 各地で豪雨をもたらした梅雨も どうやら広い地域で明けてくれたようです。 これから、夏本番。 海に、川に、山に。 アウトドアで過ごす人も多いことでしょう。 陽が落ちて、空は星の世界へと移ります。 そんな時、「あれがデネブだね」なんて言えると、 ちょっとイイですよね! というわけで、 今回は、夏の1等星をご紹介しましょう。 7月下旬21時ごろに見える様子でご案内してきます。 夏の1等星を探す前に、 春の名残りを楽しんでおきましょう。 西に目を向けると、今年は、 低いところに、土星、火星、金星が見えているので、 ちょっと無視しますw 地平線と天頂の間に、 少しオレンジがかった明るい星があります。 うしかい座の1等星「アルクトゥルス」です。 「熊の番人/熊を追う者」という意味です。 アルクトゥルスから左下に目を向けると、 美しく輝く白い星がみつかります。 おとめ座1等星「スピカ」です。 「麦の穂先」という意味です。 スピカから右に目を向けると、 2等星ですけど、「デネボラ」という星があります。 「獅子の尾」という意味のとおり、しし座の尻尾にある星です。 この3つの星を結ぶと、 少し歪んだ正三角形になります。 これが「春の大三角形」です。 それでは、南を向いてみましょう。 赤い星が分かるでしょうか。 さそり座1等星「アンタレス」です。 「火星に対抗するもの(アンチ・アレス)」という意味で、 だいたい2年に1度、火星が近づくたびに、 その赤さを競い合うわけです。 次に、東を向いて見ます。 思い切って天頂を目を向けてみましょう。 白い星が輝いていますね。 こと座1等星「ベガ」です。 「獲物を狙って急降下する鷲」という意味です。 そして、七夕「織姫星」でもあります。 ベガから、少し離れた右下の方に1つ、 左下の方に1つ、同じく白い星が分かりますか。 右下の星は、 うしかい座1等星「アルクトゥルス」。 「飛翔する鷲」という意味です。 そして、織姫星の旦那さま「彦星」です。 左下の白い星は、 はくちょう座1等星「デネブ」です。 「尾」という意味のとおり、白鳥の尾にある星です。 この3つの星を繋ぐと二等辺三角形が出来あがります。 これが「夏の大三角形」です。 1等星の名前が分かるだけでも、 普通の星空がぐっと身近になります。 【関連トピック】 乙女のすがた しばしとどめむ(おとめ座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060417.html 牛を飼いつつ熊も追ってま〜す(うしかい座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070409.html 恥ずかしがり屋の大サソリ(さそり座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060710.html 天空を舞うゼウスの化身(はくちょう座、わし座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060731.html 夏の夜に響く琴の音色(こと座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070813.html 天の川で出会う二人の白鷲(ベガとアルタイル) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070702.html 手の平で星座を掴まえよう 夏編 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060814.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆3.明るめの2等星を探そう! ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 夏の1等星を探したついでに、 明るめの2等星も探してみませんか? しし座の「デネボラ」は、もうお話ししましたね。 それでは、 「夜、道に迷ったら探す星」といえば何でしょうか。 そう、「北極星」ですね。 北極星は、真北の地平線から、 その土地の北緯分、見上げるとみつけることが出来ます。 北極星は、こぐま座の尻尾にある星なんですけど、 頭側にも「コカブ」という2等星があります。 コカブが北極星と同じ高さにあると、 たまに北極星と間違ったりしてしまうのでご注意を。 つづいて、 北極星をみつけるのに使う目印といえば、 そう、「北斗七星」ですよね。 北斗七星は、 柄と器をつなぐところにある星が3等級以外は2等級前後なので、 実はとっても探しやすくて、目立ちます。 北斗七星で有名なのは、 柄尻の星から2番目にある「ミザール」でしょうか。 ミザールのすぐ横には、4等級の「アルコル」があって、 この2つは肉眼二重星として古くから知られています。 古代ギリシャやローマでは兵士の視力検査に使われていたとか。 7月下旬21時ごろでは、 北極星の西側(左側)にあって、 ちょうど夜空をスプーンですくっている感じです。 今度は、南に目を向けてみます。 アンタレスがわかったら、 それを元にしてS字に星が連なっているのが分かるはずです。 さそり座は、主な星が2等級前後なので、 形を追いやすい星座。 特に、さそりの尻尾付近には明るめの星が多いです。 アンタレスからゆっくり上に移動すると、 ぽつんと光る星が分かるでしょうか。 へびつかい座α星「ラス・アルハゲ」です。 「蛇の頭を持つ者」という意味は、 そのままへびつかい座の姿を表していますね。 へびつかい座とうしかい座の間にある かんむり座の「ゲンマ」もみつけやすいです。 かんむり座にふさわしく「真珠」という意味です。 (ゲンマは「アルフェッカ」とも呼ばれます。) はくちょう座のデネブの近くに、 ちょうど北十字の真ん中にあたる「サドル」という星があります。 「胸」という意味のとおり、白鳥の胸にあたります。 明るい2等星をいくつか知っていれば、 夜のアウトドアがとっても楽しくなりますよ。 ご案内した1等星と2等星の7月下旬21時ごろの位置はコチラ。 http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100719.html#02 【関連トピック】 天に輝く花嫁の冠(かんむり座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060508.html ヘビをまとう名医アスクレピオス(へびつかい座・へび座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20100628.html 北天を回り続ける母子熊(おおぐま座・こぐま座) http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080324.html ★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡 ☆4.編集後記 ☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡〜☆彡〜★彡 地球へ無事に帰還した 小惑星探査機「はやぶさ」の後継機となる「はやぶさ2」について、 文部科学省が総事業費270億円となる開発計画の検討に入りました。 はやぶさ2計画は、 いわゆる「事業仕分け」以前から予算面でかなり苦境に立たされていて、 計画自体が頓挫する可能性もありました。 今回、はやぶさが立派に地球に帰還したことは、 政府も日本の宇宙技術の高さを改めて認めるきっかけとなりました。 また、傷だらけのはやぶさは一般世論をも感動に巻き込み、 はやぶさ2計画の見直しを後押ししたことは言うまでもないでしょう。 計画では、2014年7月〜2015年に打ち上げ、 2019年ごろ地球に帰還する予定とのこと。 打ち上げロケットも新しく開発するようです。 【関連リンク】 はやぶさ2−JAXA太陽系小天体探査プロジェクト(JAXA) http://b612.jspec.jaxa.jp/mission/hayabusa2.html はやぶさ2プロジェクトについて(JAXA) http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100714_sac_hayabusa2_j.html 月・惑星探査プログラムグループ(JAXA) http://www.jspec.jaxa.jp/ それでは、また来週にお会いしましょう☆彡 ↓このメルマガの全バックナンバーはコチラです。 http://nagarebosi-kirari.com/index1-6.html |
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2010年7月21日20時ごろの南の空。 黄線:黄道、赤線:天の赤道 (月齢9.6) 視野円7度 |
7月下旬21時ごろの南の空。 4等星まで表しています。 (以下、同様) 1等星と主な2等星 緑字は等級(数字の間に小数点を入れて下さい) 星の目印 星を探してみましょう。 南〜天頂 東の空 北の空 西の空 |
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