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流れ星TOP 2009/12/14 第216号
金の羊は派手じゃない!
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 今宵はどんな星空が見えるでしょう。。。

     ☆彡 流 れ 星 か ら の 贈 り 物 ★彡

       第216号 2009年12月14日発行
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こんにちは。
「流れ星」の鈴木です。


引き続き、ご愛読いただいている方々はもちろん、
新しく読者登録していただいた皆さん、
本当にありがとうございます。


めっきり冬らしくはなってきたものの、
すっきり晴れてくれる日が少ないような気がします。


それでは、今週もよろしくお願いします☆彡



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 ☆今週の話題
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 ☆1.ふたご座流星群が極大中

 ☆2.金の羊は派手じゃない! おひつじ座

 ☆3.編集後記



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 ☆1.ふたご座流星群が極大中
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前号でもご案内したとおり、
3大流星群の1つ、ふたご座流星群の活動が、
13日〜14日にかけて極大となっています。

昨年2008年は満月でのピークでしたけど、
今年は月明かりがないため観測条件はとても良いです。

あとは、1つでも多く明るい流れ星が出ることを望みたいですね。

ただ、根を詰めて、一晩中、見る必要はないので、
とにかく充分すぎるくらいの暖かい格好をして、
見られる時間だけ外に出るなど、
出来る範囲で観察してみることをオススメします。

あまり過度な期待はせぬよう。。。


21時、0時、3時ごろのふたご座と放射点の位置はコチラ。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091207.html#02


【関連リンク】
「ふたご座流星群を眺めよう」キャンペーン(国立天文台)
http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20091211/

ふたご座流星群(世界天文年2009)
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090000/3major.html#GEM

日本流星研究会
http://www.nms.gr.jp/



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 ☆2.金の羊は派手じゃない! おひつじ座
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黄道星座の1番目でありながら、
結局、ご案内するのが黄道12星座の中で
1番最後になってしまいました。。。


おひつじ座 です。


ないがしろにするつもりもなかったんですよ。。。

でも、おひつじ座にちょっと申し訳ないので(苦笑)、
「地味な星座しりぃず」には入れなかったんですけど、
黄道星座の中では、かに座に匹敵する地味さです。

てんびん座と同じく、
その領域にはメシエ天体もないので、そういう意味では、
M44のプレセペ星団があるかに座よりも地味かも。

主な星は、α星のハマル(2等級)、
β星のシェラタン(2.6等級)、
γ星のメサルティム(4.8等級)のみで、なんとか星を結んでも、
星座絵にあるような羊が横座りしている姿には見えません。

すばる(プレアデス星団)の西、
さんかく座の南のあたり一帯が
おひつじ座だと憶えるのが良いでしょうか。

なお、γ星メサルティムは、
1664年に望遠鏡で一番最初に発見された二重星です。



さてさて。

とても控え目なおひつじ座ですけど、
実はとっても重要な星座です。

なぜ、おひつじ座が黄道星座の1番目なのか?

それは、約2000年前まで、
おひつじ座に春分点があったから。


春分点とは、天の赤道と黄道が交わる点で、
その名のとおり、春分の時に太陽が位置します。

天の赤道(≒赤経)と黄道(≒黄経)は
この春分点を基点(0度)としています。

春分点ってものすごく大切なんです。

ちなみに、春分点は、地球の歳差運動(首振り運動)の影響で、
2万5800年の周期で西に移動していきます。

現在の春分点は、おひつじ座からうお座に移っています。


古代の人々はかつて、
農耕や牧畜の季節を把握するために、
太陽の位置を知り、その通り道に黄道星座を置きました。

黄道星座は、生活と密着した大変重要な存在だったのです。

その始まりとなる星座に羊(おひつじ座)、
その次に牛(おうし座)といった家畜に見立てたのは、
たまたまではないはずです。

それは、この星座が、
古いバビロニア語、ギリシア語、ペルシア語、エジプト語でも、
おひつじ座とよばれていたことからも推察できます。



ちなみに、ギリシャ神話では。。。

ボイアティア王アタマスには、
2人の子、兄プリクソスと妹ヘレーがいました。

アタマスの後妻となったイーノは、
前妻の子で、憎くて仕方のない兄妹を、
策略によりゼウスへの生贄とし、殺そうします。

その時、現れたのが、
ヘルメスが遣わした金毛の牡羊。

牡羊は2人を背に乗せ、空へと飛び立ちます。

途中、ヘレーは海に落ちて亡くなるものの、
プリクソスはコルキスへと辿り着きます。

プリクソスは、コルキス王アイエテスに、
自分を助けた金毛の牡羊を献上しました。

のちに、その牡羊をめぐって、
アルゴ船の冒険物語へと繋がっていきます。



余談ですけど、
その昔、黒海周辺では、川の砂金を集める時に、
羊の皮を使っていたとのこと。
金毛の羊は、砂金が羊の皮に沢山つき、
金色の輝く様子が元になったのではないか
と言われています。


12月中旬の20時ごろのおひつじ座は南中します。
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20091214.html#01


【関連リンク】
はじまりは春分点
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080317.html

黄道12星座と黄道13星座 その1
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060306.html

黄道12星座と黄道13星座 その2
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060313.html

おうし座ってどんな星座?(おうし座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060206.html

タマゴから産まれたヨツゴ(ふたご座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090209.html

かに座って。。。地味。。。(かに座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060320.html

天翔ける人喰いライオン(しし座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20090323.html

乙女のすがた しばしとどめむ(おとめ座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060417.html

女神アストレアの秤(てんびん座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070709.html

恥ずかしがり屋の大サソリ(さそり座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20060710.html

半人半馬の賢者(いて座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20070723.html

パンパカパーン!こんなヤギになっちゃった(やぎ座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20080915.html

永遠の美少年ガニュメデス(みずがめ座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20071008.html

ウオ!とビックリ 魚となって。。。(うお座)
http://nagarebosi-kirari.com/mailmaga/20061204.html



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 ☆3.編集後記
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忘年会のシーズンです。
これから日に日に肝臓がお疲れになっていく方もいらっしゃるでしょうね。

私はといいますと、一昨日12日、
仲間内で忘年会を兼ねたボウリング大会をしてきました。

私はボウリングは上手ではないのですけど、
1ゲーム目だけなんだか調子が良くて、
個人的にちょっと興奮してしまいました。

まあ、2ゲーム目はダメダメで、
1ゲーム目の半分のスコアでしたけど。。。


それでは、また来週にお会いしましょう☆彡


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12月中旬20時ごろ、身体を南に向けて上を見上げた時の様子。
おひつじ座が南中しています。


おひつじ座は、
黄道星座の1番目でありながら、とっても控え目。
さんかく座とすばる(プレアデス星団)を目安に、
位置の見当をつけると良いでしょう。


おとなしそうに横座りする羊は、
ギリシャ神話では金毛の牡羊なんだとか。。。




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